Remains of The Accidents

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GW2023

2023年05月05日 | つれづれ

今年のGW、前半は故郷に帰って法事。ツーリングも予定していたのだがあいにくの天気予報でこちらはキャンセル。

せっかく帰郷したので旧友を誘って食事にでかけた。

もしかしたら、もう何度も同じ話を繰り返しているのかもしれないが、旧友とはそんなものだろう。

今さら、新事実が転がりでるようなことはなく、思い出話に花を咲かせて楽しく終わるのがいいのだろう。

さてさて、1日と2日は出勤していたのだが、2日の夕刻にバイクを借りて3日からはツーリング。

ところが、両日とも身があくことなく仕事に追われてしまった。

4月以降、新しく仕事を引き継いだのだがうまくいかないでいる。

何につけても時間がかかる点を取引先から責めらる。

特に取引先の女性からの叱責には閉口してしまう。

そんなストレスを抱えながらも、ツーリングに出てしまえば気も晴れるかと思っていた。

結果的に、出立前にみた仕事のメールでミスが指摘されていて重い気持ちのまま出かけることになった。

独り早朝に出かけて進む道も、またやってしまったか・・という思いが消えずモヤモヤしながら走っていた。

 

信州で旧来のツーリング仲間と合流するのだが、関西組は渋滞で遅れて1時間ほどずれてしまった。

ただ、事前の情報からまず時間通りに現れないだろうと考えて諏訪湖畔の公園で休憩。

友人たちにLINEを送ったりして時間をつぶしていた。

あとから聞いた話なのだが、この遅れを取り戻そうとするリーダー(Oさん)が渋滞の中を100km/hほどの速度で走り続けたらしい。

Oさんはスキーが1級の腕前ながらゲレンデで立木にぶつかって腰椎骨折で長期入院。

バイクも相当の腕前ながら、追突されて長期入院の実績ありとやや難ありの方。

色んな意味で読めない方なのだが・・・・。

合流後は予定通りに山道をモウモウ牧場というところに向かうのだが、到着するとこちらに手を振ってくる家族づれ。

こちらは先頭をいくOさんが手を振って応え、なにやら待ち合わせしていた様子。

バイクを停めてヘルメットをとったら、自分と同じ会社の総合職女性と紹介された。

ほとんど興味がなかったので、まさに挨拶のみにしておいた。

彼女もバイクに乗るのだといい、Oさんは皆に紹介した後、彼女家族と昔話に花を咲かせていた。

まあ、先を急ぐ旅でもないので、旧交を温めていただいた。

 

皆と合流する時間になるとすこぶる好天で気温も上がっていたのだが、早朝に海老名を出発して東名御殿場ICに向かったころはすごく寒かった。

これが原因かどうかわからないが、翌朝からひどい胃腸風邪による下痢に見舞われた。

旅館にいる間だけで早朝から都合5度ほどトイレにお世話になったのだが、旅館を出てもヒヤヒヤが続く状況。

9:00頃に出発した後、上田市から志賀高原に向かう彼らと別れて独り旅で帰路につく。

実は長男のチームが最後の公式戦を戦っており、順調にいけば翌日が東京都の決勝戦あるいは3位決定戦。

そこに残れば関東大会に進める一方で、ここで負けてしまうとそのまま引退となるという。

なので、独りフラフラになりながら帰路についた。

 

突然にくる便意が怖くて、コンビニを見つけては便意を確認して水分を補給した。

それほどフラフラといいながらもまっすぐに帰宅するのがもったいないので小諸懐古園に立ち寄った。

 小諸なる 古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ
 緑なす 蘩蔞は萌えず 若草も 籍くによしなし
 しろがねの 衾の岡辺 日に溶けて 淡雪流る

 あたゝかき 光はあれど 野に満つる 香も知らず
 浅くのみ 春は霞みて 麦の色 わずかに青し
 旅人の 群はいくつか 畠中の 道を急ぎぬ

 暮行けば 浅間も見えず 歌哀し 佐久の草笛
 千曲川 いざよう波の 岸近き 宿にのぼりつ
 濁り酒 濁れる飲みて 草枕 しばし慰む

中学校の修学旅行以来なのでおよそ45年ぶりに訪れた。

あの頃、この歌の意味など解らず、ただ友人たちと園内をわいわいと散策しただけだった。

1枚の写真が残っているので、ここに来た記憶となっているのだろう。

いま、還暦ほどの歳となってどんどん孤立していく自らの心に悲しむ遊子の歌が染みる。

 

どうやらお腹も落ち着いてきたので、欲張って川上村の方を周って帰ることにした。

ただ、ひどい下痢から朝食をぬいた身体に力も入らず回り道を走りながら後悔していた。

そんな中、ようやく峠の頂上にさしかかって小径のコーナーを周ったところ、眼前に自動車のリアパネル。

バックしてくる。

バックしてくる。

 

慌てて止まったのだが、内向き傾斜の上り坂でフルブレーキとなりバランスがくずれた。

さすがに大型バイクなので、一度傾いた重心を戻すことは困難で、そのまま耐え切れずにゆっくりと横転。

最後までなんとか支えていたので、そんなに大きな損傷はなかった。

ただ、力の入らぬ身で坂道に倒れた大型バイクを引き上げるのがなかなか大変だった。

最終的には、前の自動車を運転していた老夫婦が手伝ってくれて起こせたのだが、その場でそのままフリースしてしまった。

3年ほど前からレンタルバイクでツーリングに復帰したのだが、転倒はこれが初めて。

いや、自己所有のZRX1100でも転倒したことはなかったので、随分久しぶりの転倒だ。

老夫婦は怖かったのかそのまま姿を消してしまい、自分はソロソロと坂道をおりながら停まれるところを探した。

 

少し休憩したのちに谷あいの街に出た。

コンビニの駐車場でGoogleMapを確認、改めて最短距離で帰ることにした。

ここから中央道ICまで約1時間、その後1.5時間ほどの行程。

2023年のGWツーリングはこんな風に、なにやらモヤモヤが消えないまま終わってしまった。

やはり今年は一筋縄では終わらない歳のようだ。

厄払い…真剣に考えようか。

コメント
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