長男の面倒を診ていたらオミクロンに感染してしまった。
新年そうそう年賀状を手に取って少し驚いた。
同学年の二人が「初孫ができた」と綴ってきた。
名実ともにおじいちゃんになってしまったということで、まあ微笑ましい驚きだった。
我が家は大みそかから元旦にかけて奥さんの実家に帰省してきた。
往路、最後の20kmほどは雪が舞う中を慎重に走ることになってしまったが、全体的には
すこぶる順調で、約280kmを3時間ほどで走り切った。
事前の計画では、ハイウェイ周遊券なるものを利用して、自分は久しぶりに長久手にある
「本郷亭」というラーメン屋さんに行くつもりにしていた。
けれど、当たり前のことながら周遊券というのは正月期間は対象外とのこと、本郷亭までは
往復約80kmとちょっと遠いので、あきらめて1号線沿いの「横綱」にした。
帰省することも少なくなったし、名古屋に出張することもなくなったので、少しわがままを
させてもらおうとしたのだが、全く不発に終わってしまった。
さて、孫ができて喜んでいる友人もいれば、自分のようにまだまだ家族と過ごしている人間もいる。
別の友人は、前回の年賀状で早期退職とともに地元に帰ることを宣言して、今回はそこから年賀状が届いた。
また、学生時代の知り合いには彼を含めて独身のままそろそろ還暦を迎える人も珍しくはない。
ただ、長らく親の面倒を見ている友人もいて、いずれも我が身一つ気ままに生きるということは難しいようだ。
自分は自分で、たまたま正月なので家族と家にいるだけで、基本的には独りで過ごしているのと変わらない。
子供たちがそれぞれ部屋に籠ってしまうと特にすることもなく、かと云って我が身一つで過ごすこともない。
まだ門松が一里塚には思えてはいないが、確実に残る時間は少なくなってきている。
まあ、ここまで来たのも自らの因縁によるものなので、これからは少し違った道に移り
体力のあるうちに山中に庵を結んで盆暮れ正月もそこで過ごしたいと考えている。
できれば、死後に訳の分からない不動産を残したくないのて、手離れのよいものを物色
しているが、そんなに都合のよい物件はなかなか見当たらないので計画は一向に進まない。
この冬からは、積極的にそんな場所を探しにでかけてみようと思っている。
長男が独り立ちするまでにはまだ少し時間があり、反面、自分に残された時間には限りもある。
ほんの数年間の楽しみかも知れないが、そんなことをしてみたい。