Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

そうだちょっと行こう

2022年11月05日 | 川崎

冬がくる前に、紅葉で人込みに紛れてしまう前に、京都にいってきた。

本当は、奥さんと二人で行こうかと誘ってみたのだが、子供たちも行きたいといいたじたので家族ででかけることになった。

ちょうどJR東海ツアーズに「新幹線ずらし旅」というツアーがあり少し割引があったので11月3日で予約。

その後、長男は部活の大会で勝ち進み、このまま行くと試合の日に当たってしまうためにキャンセルとなってしまった。

奥さんと長女と三人で予約を取り直した。

万が一、長男が試合に負けて参加可能になっても日帰りの新幹線旅なので父がほかの席に行けばなんとかなるはず。

あとは天気だけが気になるところだ。

当日が近づき、長男のチームは勝ち続け、天気予報はどんどんよくなり、全て全快で京都に向かえた。

今回はそんなにスケジュールを細かく決めずに出かけた、うちの家族旅行はいつも欲張ってしまうので、のんびりしようという約束。

新幹線は三人横並び、背面からの朝日が眩しい中、どんどん西に向かう。

早朝にもかかわらず、ほぼ満員。紅葉にはまだ早いけれどずいぶんな行楽日和だから仕方ない。

父は元々関西に住んでいたわけで、京都もそんなに遠くないところだった。

初めて友人たちと京都を訪れたのは高校一年の12月、みんなの部活も冬休みとなり同じクラスの同級生2人に中学時代からの友人を会わせて年の瀬の京都。

さすがにもう細かいことは覚えていないけれど、写真では何度も振り返ったので、確か父は赤系のタータンチェックのシャツに黒いセーターを着ていた。

兄貴の白いコットンのコートを借りて、そこそこ高校生に見えたはずだ。

 

冬の朝、JR京都駅に着いたあと清水寺から知恩院を通り抜けて平安神宮の方まで歩いたはずだ。

疎水、哲学の道を通って銀閣寺まで歩いたのだが、よほど楽しかったのか距離のわりにヘトヘトになった覚えがない。

まだまだ昭和の真っただ中。前夜まで何度も何度も読み込んでいた小さなガイドブック。

なぜかしら嵐山の方ばかり読んでいて当日はあまり役に立たなかったけれど、その後も大事にしていた記憶がある。

なんど訪ねても京都はいい。

今回も、朝いちばんの平等院は修学旅行生で混んでいたけれど初めて目の当たりにして少し感動した。

その後、街中には帰らず東福寺で通天橋からの眺めを楽しんだ。

東福寺では特別拝観もあって普段は登れない山門の上にも上がれた。

その時点で昼を大きく過ぎていたので、京阪で四条まで移動昼食をとった。

時計は進んでいて、慌てて建仁寺へ。

昨日まで、奥さんが建仁寺にある「風神雷神図」が見られたらうれしいと言っていたので、はずすわけにはいかない。

しかし建仁寺は広く、いったいどこに所蔵されているのかから・・・そんなことを思いながら花見小路を経て建仁寺の境内。

やっぱり秋の特別拝観とのことで、本堂などに入れていただけると書いてある。

また、そこには「風神雷神図」もあるという・・・と思ったら、本物は上のにある国立博物館に収蔵されていると(笑)。

ここにあるのはキヤノンの画像技術を駆使したレプリカだというのだが、42億画素の精細な複製画像をち密な色合わせで再現したレプリカは本物以上に見えてしまう。

襖絵も複製されたもので、写真撮影もOKだと書いていある。

俵屋宗達の描いた風神は、おそらく改源の風の神さんとして有名だろう。

また、建仁寺は庭もよくできていて、〇△▢の庭というのがあった。

臨済宗建仁寺派の大本山、禅宗ならではの無駄なものを切り捨てたシンプルな造形が心に響く。

 

さて、日帰り旅なので少しでも京都に長くいようとして遅い時間の新幹線を予約してあるがまだ少しはやい。

それまでの間はどうして過ごそうかと思案していると、祇園の街角に東寺のライトアップのポスターが貼ってあった。

18時からであれば20時の新幹線には十分だ。しかも東寺は京都駅にすごく近い。

先に京都駅まで戻って土産物を買ってから、東寺に向かえばちょうどよいころあいになる。

少し並んで入場したものの、そんなに混雑はしていない。

きれいにライトアップされた五重塔が水面に映り、その方には月が浮かんでいる。

月を追いかけるように明るい星が浮かんでいる。恐らく木星か。

いずれにしても、闇の中でみる五智如来、五大菩薩、五大明王、それを守護するようにいらっしゃる四天王と帝釈天、梵天はなんとも魅力的な造形だった。

夕食を調達して新幹線でビールを開けるころには歩数も25,000を越して膝も足裏も疲れでつかいものにならなくなっていた。

特になにも考えずに出かけた日帰りの京都旅行。面白かった。

 

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夏すぎて秋の声

2022年09月08日 | 川崎

今年もなんだか夏らしいこともしないまま秋の声が聞こえてくるようになった。

7月には、信州の悪天候から伊豆下田の海に目的地を変えてツーリングにでかけた。

本当は信州上田から菅平を経由して志賀高原、草津にいくつもりだった。

上田が下田になってしまっていたことに、あとで気が付いて少し笑った。

8月に入るとコロナ禍にも関わらず長女がメルボルンにホームステイするということで
成田空港まで送っていった。

その後、同じ家にステイしているメイトが感染してしまい、どうなることかと
思ったが、幸いにして長女は感染せぬまま、今週月曜日に無事帰国した。

あれだけセンスのなかった発音が見違えるように英語になったのには驚いた。

ステイ先のペアレンツはメルボルン在住のドイツ人夫妻、仕事の関係で当地に移住した
まま居ついているのだそうで、既にご本人はリタイヤして息子さんはドイツで医師を
しているとのことだった。

リタイヤといえば、自分も来年にはリタイヤする歳となり、今週は対象者向けの説明会に
出席する。

ありがたいことに企業年金や年金保険もあって、そんなに暮らしぶりが下降するわけ
ではないが、収入が減るということについて奥さんはナーバスで、今年から嘱託社員と
して自ら働きに出ている。

彼女はまだ若いので、逆にこれから自分の収入で気兼ねなくエンジョイしてくれればよい。

また、子供たちの学費もだいたい手当できたので、あとは自分の残りの人生をどう過ごし
ていくかということになる。

そして、自分の父親がこのくらいの歳に亡くなったので、男という動物はあてのない人生
になってしまうと短命に終わる動物だと思っていて、何か始めなければとも思っている。

そんな感じで、宮崎時代にお世話になった方に突然電話してみた。

もう自分も退職年齢なのでお世話になった方々に御礼を言いに周りますが、そもそも
元気でいらっしゃいますか、と。

その方は、既にそこそこ高齢にも関わらず現役で勤めておられ、元気にいるから早々に
遊びに来いといっていただき安心した。

宮崎で余生を過ごすための就職活動であることはばれているようだった。

あの街でそんなに忙しくない仕事をしながら菜園を耕し、焼酎でダレやみしながら
暮らせるならば随分ぜいたくな話だと思っている。

宮崎なら、羽田からならそう遠くもないし、宮崎空港まで行けば市街も近い。

 

ところが昨日になって、電話した方から聞いたよとさらにお世話になった方から連絡
をいただいた。

虎ノ門にある会社でひとを探している、海外に出向くことの多い仕事だけれどどうだと
案内され、蹴っ飛ばしてもよいから一度話を聞いてみろと勧めてくれた。

あれあれ、人生というのは意図するとおりには進まないものだな。

ただ、あんた英語が堪能やったもんねと少し勘違いも混じっているようで
この話もどうなることやら。

今回見送りと出迎えで成田空港の遠さはよく分かったので、羽田経由で海外に行かせて
くれる会社ならあと3年ほど働いてもいいのだが、田舎暮らしする夢はどうするか。

また、家族と離れてひとりで暮らす前提も崩れてしまうな、などと考えた夜だった。

いずれにしても、明日の説明会は寝ないで聞いておかなければならないな。

 

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Ninja650との因縁

2022年04月03日 | 川崎

先週、暖かくなってきたので、また単車を借りてでかけようとしていたのだが
あいにくの天気予報でキャンセルしてしまった。

キャンセルした単車はNinja650という車種。

いつも利用しているレンタルバイク店のラインアップにあるのだが、何故かしら
この単車を予約すると天気が悪くなったり、都合が悪くなったりして一度も乗る
ことがてきずじまいにいる。

YoutubeなどでもミドルとしてはベストBuyだとされていて楽しみなのだが
縁がないようだ。

次回の予約は4月23日なのだけれどどうなることやら。

また、先週は期末の一日を有給休暇の消化に充てたので、花見がてら近くの公園に
歩きにでかけた。

桜に戯れるメジロを撮ろうと考えてカメラを持参したのだが、充電していた電池を
そのままにしてしまい、結局写真は取れずじまい。

そんなときに限って、珍しい野鳥が目の前に現れる。

中型のキツツキ「アオゲラ」が頭上で樹をつついていた。

当たり前の話だが、キツツキは自分のサイズに見合った巣を必要とするので
都会ではなかなか見ることができない。

電池忘れを悔いたのは言うまでもない。

 

 

そして、昨日は早朝からそのリベンジにでかけた。

ほとんど人のいない緑地で一脚をつけたカメラを抱えて歩いていたのだが
声はすれど姿を見せないウグイスや嬌声をあげるヒヨドリばかりで何も
撮れない。

そんなとき、ふと眼前に小さな姿。コゲラだった。

こちらは小型のキツツキ、でもキツツキ。

少しはリベンジになったかと遠くから慣れない目で焦点を探る。

ややピンボケの雑な写真になったが、久しぶりのバードウォッチングであれば上等。

高校生の頃は、先輩の一眼レフ(確かCanonFTbかAE-1)で平池の野鳥をとっていたの
だが、もう目がついて行かない。

限界を感じながら、公園に隣接している水源地に回ったが鳥も人もいない。

土筆の写真を撮って帰ろうとしたときに、ちょっと待てと小鳥が現れた。

可愛らしいジョウビタキがおしりをふっている。

撮りやすい枝の上を選んではポーズを決めてくれる。

早起きしてきたのをほめてくれているようだ。

でも、朝日を背にしているので被写界深度がそこそこあるはずなのに・・・。

AFに頼りきってきたのが仇となってしまった。

 

 

ジョウビタキにお礼を言って、朝ごはんに帰ろうとした。

突然、樹上から「おい、オレだろっ」と呼ぶ声が聞こえた(ような気がした)。

アオゲラの大将が樹の裏から顔を出してくれた。

ありがとう。でも、これではクセになってしまう。

いや、クセになってしまった。

 

 

帰宅してすぐに、まずはテレコンをポチってしまった。

来週からは、カメラと一脚を持って鳥と蝶を追うツーリングになりそうだ。

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秋のはじまり

2021年10月09日 | 川崎

あくびが出るほどの心地よい天気に誘われて箱根まで散歩にきた。

と云っても、あらかじめMT-09を予約してあったゆえの散歩だ。

足柄から仙石原まで旧林道を整備して「金太郎ライン」となっているので
そこを経由して箱根を巡ってこようと出発してみただけのこと。

金太郎ラインは4月に開通したばかりで整備されたよい道だった。

もともと林道であることと、国立公園の中を通るのでできるだけ
環境に影響を与えないように拡幅は最小限、すれ違うときには気を
付けていけという。

こんな道を飛ばすバカがいなければそれで済む話だ。

足柄から登っていくとほぼ登りきったところにパーキングがある。

まあ、バカはどこにでもいるもので夜中にブラックマークをつけにくるようだ。

ここからトンネルを抜けるとすぐに仙石原の盆地にでる。
ちょうど金時(公時?)神社の脇にあたり、金時山の登山口となる。

ウチの家族と金時山に登ったときは、乙女峠から入ってこの神社に降りてきた。
ここと大山阿夫利神社は神奈川で子供時代を過ごすと、必ずつれてこれれると聞いた。

仙石原は一面のすすき、秋が確実に歩を進めているのを感じる。

コロナも少し静まって観光地が賑わいだしたと聞くが、すでに閉店して
しまった店も少なくなく、寂しい風景になってしまっていた。

 

朝のうち少し浮かんでいた雲も晴れて、快晴に近い天気になってきた。

箱根の山を下りて海に周ろう。

 

久しぶりにサザンを聞きながら西湘バイパスを東に飛ばす。

途中、大磯の海に出てみた。

茅ヶ崎方面と違って大磯あたりはサーファーさんもおらず
地元の家族連れが浜で遊んだり、漁港で釣りをしていたり
明石にいたころの休日の風景に近い。

昭和40年代の中崎海岸には明石マリンセンターの跡地があり
まさな海釣り公園のようだった。

天気がよくてひまなときは、釣り場をうろうろしていた。
うろうろしていると釣り人たちからお遣いを頼まれる。

一人頼みだすと、次々にオーダーがはいる。
多いのは「タバコ、買うてきてくれんか」であり、お遣いにいくと
釣銭は駄賃にくれた。よい小遣い稼ぎだった。


そんなことを思い出しながら、渚で泳ぐ兄弟を見ていた。
そういえば、兄はちょうど一昨日還暦になった。

今でいうひどいアトピーで、子供ころは夜中に体がかゆくて掻き
むしってしまい、母親が薬を塗っていたのを覚えている。

アトピーで食べ物に制限がある兄に対して、何もないのに食べず嫌い
を貫く弟。母親は苦労したことだろう。

その母親もすでに鬼籍にはいり、残る親族は兄と姉だけになった。

西湘バイパスから三浦半島に周り、三崎のファミレでお茶を飲み
ながらこれを書いている。

半島をグルっとまわって帰宅しよう。暖かいよい散歩だった。

来週は2気筒のNinja650に乗る予定。晴れたらいいな。

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今年の夏も知らぬ間に

2021年10月03日 | 川崎

7月のはじめからなかなか天気と予定かかみ合わない中で始まった今年の夏
おそらく十何年ぶりとなるグループツーリングにも出かけられた
家族でも台風来襲の中、雲の隙間を探りながら高原旅行を楽しんだ

Covid19第5波の中にいながら、長男は部活部活で休みもなく
バタバタとした夏だった

自分は自分で、仕事場の人間関係に悩み、一時は少し長期で休暇をとろうかと
考えていたほどだった

さてさて、休暇をとったとしても行くあてがあるわけではなし、周囲に迷惑をかけたと
詫びて回るのも嫌なのでなんとか耐えてきた

先週、キンモクセイの香りと大きな台風が秋風をつれてきて今年の夏も終わってしまった感じだ

夏の終わりに一人単車でゆっくりしいみようと予約していたのだが、残念ながら手違いで
出かけることができなかった

その代わりと云っては何なのだが、次の土曜日とその次の土曜日は予約済み

家族には悪いが二週連続で遊びに出かけてくる

 

思えば昨年復活してから先輩たちと行ったリング以外では
ほとんど走るばかりでおいしいものを食べるわけでもなく
家族に土産話を語ることもなかった

一年経って、そろそろ方向性を変えてみようと思っている

単車に乗り始めたころのように近場でいいから、ウロウロして
ホロホロするツーリングというものを探してみようと思いだした

結局、名所や観光地に興味がないのでウロウロしながら、自分なりに
まったりするスポットを探して、お茶でも飲みながらなにかしらレポート
でも書ければよいかと

雨にも負け、風にも負けてすぐにキャンセルするようなツアラーだから
あまり気合を入れずに静かな景色とおいしいコーヒーを求めて回って
みようと思う

もともと他人とうまく付き合える人間ではないし、年齢的にも偏屈さ
隠しきれなくなってきているので、日常の人間関係を忘れて、ただ一人で
心を洗えればそれでよい

ひとりで乗る乗り物=単車ということかもしれない

 

 

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