オシロイバナが盛になって夏が本番を迎えようとしている
土橋の街も夏一色になってきた
宮崎から異動してきて3年、すっかりこの地域に根を下ろしてしまっている
この週末は「土橋納涼盆踊り大会」に参加した
奥さんは子ども会でヨーヨーすくいの模擬店に出ていたし
姫さまは太鼓連に入れてもらってやぐらの上で呼び出し太鼓を叩いた
地域行事となめてはいけないのが、この人出だ
土曜日、日曜日でこの地域の人たちが総出となる一大イベントなのだ
いったい何人参加したのかは不明だが、事故にも気をつけねばならない規模になってきている
毎年のことではあるけれど、模擬店で用意した品も長々と行列ができ
やぐらが闇に浮かぶころにはからっぽになってしまう
フランクフルトは900本があっという間に売り切れになり
金魚すくいも、最後の方はでかい見世物金魚だけになってしまったみたいだった
これらの運営は、すべてボランティアの上に成り立っている
町内会、育成会、子ども会、消防団、様々な人達が無給で貢献している
結局、こんなつながりが大事になって、奥さんはこの地区に永住することを決め
父もそれに賛同した
来月には正式に代金決済して、引越しとなり、名実ともにこの地区の人間となる
すでに転宅を知っている人もいたり、昨日はじめて話した人もいた
さてさて、そんな賑わいの中で、父はひとり過去のことを思い出していた
大体、引っ越したくないときに限って異動通知をもらっていたような・・・と
で、就寝前に落ち着いてまとめてみた
1 明石から世田谷 父親が死んだ翌年(X)
2 世田谷から練馬 特になし
3 練馬から津田沼 会社の移転
4 津田沼から名古屋 特になし
5 名古屋市内 結婚
6 名古屋から船橋 結婚したばかりのとき(X)
7 船橋から宮崎 特になし
8 宮崎から川崎 姫さまの入学(X)
(それにしてもよく引っ越してるな(笑))
こう並べてみると、3/8の確率・・・となれば偶然という範囲か
しかも、異動先が地方や大阪になる確率は東京にいる確率に比べて極端に低く
ましてや海外など・・・と冷静には考える
でも、ネガティヴな考えは頭から消えず、今日はなんだか嫌な感じ8月1日の異動は
おそらく今日内示だ
そして9月1日のタイミングは引越しの前日
楽しかった休日が明けて、今日から仕事だ
何があっても辞めるわけにも、避けるわけにもいかないのならば
「ええぃままよっ」と開き直るしかないんだな
桔梗の花があざやかに咲いた
やまゆりも追いかけて咲きはじめた
お向かいのおばあちゃんちの庭は賑やかだ
王子は小学校に入って初めての夏休み
この家では最後の夏休みとなる
夏休み終了と同時に引越しだ
なにやら玄関先で家族が覗き込んでいる
王子の朝顔のかげには・・・・
今年もカブトムシが生まれていた
昨年の産卵から1年、なんとかかえってくれたが
飼育容器が小さかったこともあってか
オスは全体的にちっちゃい成虫ばかりとなってしまった
メスはそこそこの大きさなのだが・・
オスは申し訳程度のツノしかなくて
野生ではとても生き延びられないクラスだ
朝顔もカブトムシも夏の風物詩だが、もうひとつ
この季節になるとやってくるのが、ミューザ川崎の
楽器体験だ
今年もふるって参加してきた
昨年は、この楽器体験に参加していた時点で王子の臀部に異常があって
最終的には。その夜から「入院」→「手術」となって夏休みの前半を棒に振って
しまった苦い思い出がある
毎回抽選にはなるのだが、ウチは2年連続で当選している
洗足学園の学生さんとOBOGさんたちがボランティアで
子供たちに様々な楽器を触らせてくれる楽しいイベントなのだ
姫さまはファゴットにも挑戦、リードを使う楽器はなかなか音を出すのが
難しいのだが、さすが姫さま、今回はそこそこの音を出して学生さんを
驚かせていた
すかさず王子も
トロンボーンで谷啓になっていた「ガチョーン」
こうやって我が家の夏休みが始まった
7月は、盆踊り・王子の合宿・姫さまのスイミング集中講座
8月に入ると、姫さまは映画撮影の体験に参加して
その隙間に「こどものくにプール」に出かける
残念ながら、今年は「海」はないが盛りだくさんの夏休み
で、終盤に帰省を予定している
父は・・・
父はなにもない、ではいけないのではないか
友人F君は自転車レースに転向して週末ごとに健康に走っているようだし
先輩Oさんはビューエルでまだまだツーリング
そう言えばOさんは、先週大阪でIさんMさんと久しぶりに会食したそうな
そろそろ一度集まらないかなと、ふと考えたが
それではただの同窓会になってしまうし、面白くないな
さてさて父の夏休み・・どうしようかな
先週、ちょっと明石に行ってきた
旧友二人につきあってもらい駅前の居酒屋で
美味しい料理と酒をいただいた
翌日も早かったので、念のために西明石駅前の
ホテルに泊まったのだが、結局早くに目が覚めたので
在来線で新大阪に出て新幹線に乗り換えた
Youtubeなんかに投稿もあるが、舞子から須磨まで
海岸線の気持ちの良い景色が続く
特に朝日の降り注ぐ海は心地よいものだ
遠く後方に明石海峡大橋が見える
須磨を越すと、今度は六甲山系の緑が山手に流れていく
高取山から再度山、よく親父に連れて行ってもらった山だ
少なくとも学生の頃までは、このあたりで人生の大半を
過ごすものだと決めていたが、今はただの旅人である
ほどなく、淀川を超えて大阪駅へ
今思えば、自分の就活なんかは淀川の手前で終わっていて
神戸・明石で一生過ごすはずだった
なのに、なぜ大阪の会社を受けたのかわからない
魔が差したということか
それからはほとんど明石はおろか関西に帰らないまま
この歳になった
今回購入したマンションが終の棲家になるかどうかは
まだ、わからない
けれど、ウチの子供たちは父と逆向きの方向感覚になる
ことだけは間違いない
海が見えなくとも、山が見えなくとも二人は今日も元気だ