休日、大した用事もないなかで、姫さまが誕生日にもらった
プレゼントのお返しを会に行きたいというので、表参道まで
出かけることにした
ついでに神宮外苑の銀杏並木を観にでかけた
まだ結婚して間もない頃に来て以来だ
ちょうど「外苑いちょう祭り」の最中で、すごい人出だった
この辺りは父の通勤経路なのだが、地下鉄なので表の風景が
どうなっているかなど知らぬまま毎日通っている
最近、電車でのお出かけが多い
姫さまも王子も、そのうち高校生になると電車に乗る機会が増える
父の時代は自家用車のない家も多くて、電車に乗る機会がたくさん
あったが、最近はなかなかないのでよい練習だ
しかも東京はJR・私鉄・地下鉄と入り乱れているので、慣れるのは
よいことだと思っている
iPodで並木の写真をとっては皆で見比べている
実は、先に表参道で目的の欧風100円ショップの入場整理券を手に入れていた
さらに神宮前の新しい文具ショップでも整理券を入手
どちらも人気店で店の前に行列ができていたり、整理券なしでは当日入店できなかったりする
東京というところは、やはり少し狂っている
良識派だとか云っていた都知事まで狂いだして、公の場で寝言のような幼稚な答弁をしだした
のだから仕方ないかな
いずれにせよ、銀杏並木から神宮球場の脇をすり抜けて、いざショップへ
並んでいる人たちを横目に、整理券でゆうゆう入場してお買い物してきた
別になにか得しているわけではないのに、変に優越感があるのだから
人間の感覚など変なものだ
2軒の買い物を終えてでてきたら、もう外は暗くなっていた
この時期、表参道はイルミネーション
渋滞するクルマの上に幾重にも重なって電球がまたたく
こちらも久々の光景だ
父が上京してきたころはまだ半蔵門線は半蔵門止まり、この駅で千代田線に乗り換えて会社に通っていた
まだ同潤会の古ぼけたアパートに趣味の良い小さな店が入っていて、会社帰りにそぞろ歩くのも楽しかった
アパートはヒルズに変わり、人並みは初詣のようになってしまったが、父にとってはまだまだ「風の街」だ