とうとう姫さまの受験
奥さんも心配している
昨日、姫さまと少し話す時間があった
「なんか、なりたいものがあるの?」
「う~ん、前は建築士。でも、レイアウトとか考える
コーディネーターみたいのが、いいかなって思ってた
けど、なんだかどうでもいいかなって」
そうだ、夢とか、目標なんかはっきり持ってるなんて
少数派だよ。
「今は、早く大学まで進んでゆっくりしたいよ」
そうだよ、そうだ。
父もそうだった
別に何にもなりたいなんて思わずに中三になった
そしたら、石田先生に出会った
一所懸命の石田先生
カッコ悪い石田先生
ダッサイ石田先生
「先生ってええかもな」って頭に浮かんだ
あの日、「なりたいもの」な姿が見えた
それを引きずりながら、大学に進んだ
教育実習にも行ったが教職の道には進めなかった
中三の秋、進路面談の日、開口一番に
「あ、お母さん、😋君は、全然大丈夫ですよ。🐙高校、OKです」の笑顔
「クラスのこととか、本当によくやってくれてるんで、助かってます!」
の声に、母親は歓喜した
帰路、母親の笑顔が忘れられない。
合格発表になった、すぐあとに姉が友人との電話で
「うちの弟、🐙高やねんで」と自慢していた
カッコイイジャージを買ってくれた
その後の人生は周知の通り
だから、姫さまに話した
高校はまだ「結果」じゃない
大学も
父は、決して成功者じゃない
でも、あなたに不安を与えずに暮らしていけるだけのものは
集めてこれた
どんな動物も宿命は、子孫を作り、守り育てること
人生の途中には色々あるけど、平均点より上にいれば
いつでも上がっていけるさ
上がろうと思わなくとも上がるときは上がるよ
そんな視点で負けずに過ごしてくれ
受験は人間の価値を測る試験ではない