デジタルオーディオ機器の整備が一段落しましたので、また既存の真空管アンプを弄っています。
今回のお題は、RCA245(約90年前の球)のシングルアンプです。
まずは元の状態(変更前)の内部写真です。
結構色々と弄っていますので、以下に箇条書きにします。
①245のカソードパスコン換装
ROE製100uF/250VからMallory製230uF/250Vに変更しました。
それにしても大きい!!! 結束バンドで固定しました。音が馴染むまで時間が掛りそう。
②B電源の電解コンデンサ換装
JJ製100uF/385VからKEMET製68uF/550Vに変更。
このKEMET製は他のアンプにも使い、好結果だったので、こちらにも採用。
加えて、ここのブリーダー抵抗もDale 220k 1WからVishay 100k 3Wに変更。
アイドル電流を増やす事で低音の締まりに期待。
③グランドラインの引き廻し変更
ノイズ、音質を確認しながら、また弄りました。
写真では分かり難いので載せていません。
④Western ElectricのVintageケーブル採用
音質に影響しそうな所に絹巻蝋塗被覆のブラックエナメル銅線を使いました。
⑤真空管自体のステムリード再半田
年代物の真空管、特にRCA245は90年前の代物。
いつ半田がルーズになるやも知れないので、再半田を施しておきました。
ステムリードの再半田作業方法は以前に投稿しました。
RCA 245とTUNG-SOL 6SN7GT(VT-231)black glass/round plate品に実施。
⑥ゾベル回路の追加
聴感上、無駄な高域をカットするために、ゾベル回路を追加しました。
手元に有ったA&B 22Ω 1W と Orange Drop 0.047uF/600Vで組みました。
これでカットオフ周波数 154kHz になる筈。
後で気が付いたのが、Orange Dropの方向。
ラインのある方(巻き終り)を低インピーダンス側に接続するのが定石ですが、何も考えてなかった。
つまり本来ここはラインのある方をグランド側に接続すべき。
しかし反対でも、ここはどちらもインピーダンス高くないし、修正も面倒なので、そのままにした。
⑦全体の体裁整え
カップリングコンデンサ Black Beautyのリード線を短くカットしたりして、全体を整えました。
音質はと言うと、低音のキレも良くなり、また音に艶が出てきた様な、気がします。。。
気持ちの問題ですかね。自己満足。