手持ちの6SL7にロシア管が仲間入りしましたので、種類は少ないですが6SL7系真空管を聴き比べた印象を書き留めておきます。
あくまでも私の主観で、また過去の記憶で曖昧な物も有ります。
この6SL7はμ(増幅率)が高くMT管の12AX7相当です。
KT88 PPアンプの初段SRPP回路で使用しています。
1.RCA 5691 赤ベース
高信頼管でマニアの間では評価の高い高級品。
支持ポールが6本と2枚マイカが特徴的で堅牢に作られています。
音質は、一番纏まりの良いハイファイ的な音質。
芳醇でシルキー、熟成されたウイスキーの様。
US管に有りがちな荒々しさは無く、とても聴きやすいです。
2.TUNG SOL 12SL7GT(VT-289) Black Glass Round Plate
型名の通りヒーター電圧が12Vなので、アンプ内の配線を変更して使用していました。
希少品ですが沢山集めました。
音質は空間表現が特異です。スペクタクル・サウンドとでも言うのでしょうか。
音が前後左右上下360度立体的に広がります。
年代物なので、ノイズを拾ったり、電源のON/OFF時にノイズが出る物が有ります。
3.Slyvania 6SL7GT
前回取り上げましたが、プレートが短く黒クロメート処理?がして有り光沢が有ります。
音には締まりが有ります。これも人気が有り、定番としている人も。
4.KENRAD 6SL7GT ニッケルプレート
プレートにニッケルを使った物です。
ニッケルプレートは音が良いという人も居られますが、
私には、薄っぺらくスカスカの音にしか聴こえませんでした。手放しました。
5.TUNG SOL復刻 6SL7GT
現行品でショップから新品が入手可能です。ロシア製。
所謂普通の音で、音数はそれ程多くありません。
6.MELZ製1579
最近入手したMELZ製。今の所、これが一番!音源の良し悪しまで再現します。
解像度高く、低域から高域までキレッ、キレッ!の切れ味の有るサウンドです。
音の粒立ちが良く、聴いていて気持ちが良いです。気分上々になります。
スピードの有るJ-POPやRockを聴くのには良いでしょう。
この中では「RCA 5691」と「MELZ 1579」がお気に入りです。