現在使用中のヘッドホン シュアーのSRH-1540のケーブルを自作して交換してみた。
これには手を焼いた。理由は、SRH-1540ヘッドホン本体のMMCXのコネクタが少し特殊なのだ。
それを知らずに、市販のMMCXコネクタを使って、そのまま丁寧に作成したが、何度も失敗。
その作成の手順と経過を書きます。
使用した部材は以下。
・ヘッドホン側MMCXコネクタ---ノブナガ(NOBUNAGA)製キット。 eイヤホンで購入(@1,310)
・ヘッドホン・アンプ側φ6.3mmプラグ---ノイトリック製NPX-3P。 トモカ電気で購入(@830)
・ケーブル---モガミ製3031(φ2.8mm 29AWG)たぶん。 2芯編線シールド2mx2(100円/m)トモカで購入
MMCXコネクタにケーブルを半田付けします。ミニバイスを使用しました。
こちら側のシールドは切り落とします。そしてショートしない様に熱収縮チューブで処理。
プラグ側の半田付けをします。
こちら側はシールドも-側の白い線と一緒にプラグのグランドに接続します。
LとRをそれぞれ半田付けします。LとRを間違えない様にします。こちらも熱収縮チューブで綺麗に仕上げます。
写真を撮ることを忘れました。作業自体は特に問題なく完了。
2本のケーブルは2mになるので、熱収縮チューブを使って、途中の適当な長さのところで2本を束ねます。
MMCXコネクタ・キットに付属のモールドケースを先ほど半田付けしたMMCXコネクタに被せます。 ここも、急いでいて写真を撮り忘れました。実は、このモールドケースが問題なんですが。
これで一通り完成です。
いざ、ヘッドホンに接続しようと思ったが、ここで問題発覚!。
MMCXコネクタがヘッドホンのコネクタに刺さらない。SRH-1540のMMCXコネクタ挿入口が狭くて、キットに付属モールドでは奥まで入らないのである。しかし、モールドなしの裸では、すぐに断線したり、最悪は挿したら抜けなくなる危険がある。困った。。。
ここで一旦作業中断。ここまで作って諦めるわけには行かない。少し考えることに。。。
そして、MMCXコネクタ部分のジェルタイプの瞬間接着材を塗布して固めてしまいました。こんな感じです。
使った瞬間接着剤はコレ。ロックタイト製のゼリー状の瞬間接着剤。
見た目が悪いので、後から熱収縮チューブを被せました。
乾くのを待って、いざ挿入!今度は上手くいくかと思いきや、アレ?
完全に入らない、音が出ない。強く押し込むと音が出るのだが、コネクタがロックしない。
駄目かぁ~~~。。。
また、しばらく原因を考えるとことに。。。。。 原因がわかった!。
左がオリジナル、右が今回のMMCXキットのコネクタ。
この写真を見てもらえばわかりますが、金プラグの途中のリング状の膨らみがあり、その下の溝部分に、今回買ってきたコネクタはワッシャーらしきものが嵌まっている。結構、面倒だなぁ。
ところが、ニッパーで触っていたら、簡単に切れて取り除くことが出来た。
ヨシ! 接合部は同じ形状になったぞ。これで大丈夫だろう。
今度こそはとヘッドホンに挿してみると、カチッと嵌まって音も出た。 苦難の道だったが、やっと成功。
出てきた音は、苦労した割には、オリジナルとそれほど違いを感じない。若干音の分解能が上がったかな?くらい。
先日の抵抗交換に比べると変化が少ない。
今回、リケーブルに結構苦労したが、このヘッドホンSRH-1540の場合、コネクタ部が特殊なために、交換用の予備ケーブルが付属しているのかな?などと思ってしまう。