マッキントッシュMC275を購入した後、プリアンプが必要かどうか、散々迷った。 MC275にもVRが付いているので、CDを聴くだけなら、ここれでも良いが、VRが左右独立なので、ちょっと調整が面倒である。妻も面倒と言っている。
仕方なく、手持ちのDAC/HPAをプリ代りに使っていたが、どうも直接続に比べて音質が落ちてしまう。
あえて新たにプリを買って、余計なものを通すことで、音質を落とすことは、無駄な投資にならないかだろうか?良いプリはそれなりの投資が必要だ。いっそ、このまま我慢して使おうかとも思い、購入を戸惑った。
ところが、このMC275を買ったときに見つけた真空管のプリアンプが気になってしょうがない。先週、オーディオの大展覧会があったが、そこでも自分の思うようなプリアンプは見つからなかった。
結局、この真空管プリを思い切って買ってしまった。ちょうどオーディオ展の最中にその店を覗いて手配をかけた。全部手作りでまだ作成中、完成にあと1週間掛かるとの事で、昨日引取りに行った。その真空管プリはすでに完成してエージング中であった。
早速、その外観と内部、使用部品を公開します。
まず、Face。
写真では、わかり辛いですが、やけにでかいです。体積ではパワーのMC275の約1.5倍はあろうかと言った大きさです。重さは測ってませんが、持った感じ、15Kgくらいかな。中は、ねずみが飼えるくらい広いです。
でも、この顔はどこかで見たような~。とてもシンプルです。そういえば、店主が"QUADが~~~"と言っていたな~。
後ろはこんな感じ。
このRCA端子は良く見ると、"Pure Cu" USAと書いてある。とてもしっかりしていて信頼できそう。
さて、いよいよ内部写真です。
まず、表から見た全体。とても綺麗です。基板がありますが、これはパターン配線のためではなく、リード配線のためのポストを立てるためと真空管を固定するためです。
左がフラットアンプ部分、右がフォノ・イコライザー(Phono EQ)部分です。
写真では部品の文字まで読めませんが、Orange Drop、sprague、BMI、Jensenなど、有名メーカーで、知っている人は涎が出そうな部品が使ってあります。抵抗は全てカーボン抵抗です。メーカー確認できず。
そもそもこのアンプを作っている人はUSの人なので、殆どの部品がUS製である。
電源部。これもすごい。
Malloryが4本も使われています。これはMC275と同じ。 Trの電源もある。コンデンサは6300uF。。
次に、裏側。
こんな感じで基板にパターンは無い。全てワイヤ配線である。線材も良い。
電源部の配線。とても綺麗である。 Trにはブリッジ整流が使われている。
ボリュームとセレクタスイッチ類。左写真のロータリースイッチだけで1万円以上するって言っていた。(USA製?)
ボリュームは日本が誇るアルプス電気製。このセレクタSWはゲインの粗調整用。このあたり気を使っている。
MC275との接続では、MC275をMax VRで使いなさいと言っていた。
使用真空管
フラットアンプ部後段
Telefunken 12AU7(ECC82) ダイヤマーク有り。印刷が結構剥げているので本物と思う。
フラットアンプ部前段
MINIWATT? E80F Gold Pin 良くわからない、自信が無いので、写真を見てご存知の人は教えてください。
私は今のところ、CDしか聴かないので、このフラットアンプ部に良い球を付けて貰った。
フォノ・イコライザー部 3本ともGE製12AX7
電源整流管
6X4を使えと言っていた。付いていた球はORSAM製 U78?スクエアゲッターである。かなり古そう。