My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管プリアンプの小変更

2024-10-27 15:51:56 | 真空管プリアンプ

真空管ECC88差動プリアンプのチョイ変をしました。

やり残した事を思い起こしながら、、、。

変更した箇所は以下。

①帰還分圧抵抗のグランド位置変更。

 師匠に指摘を受けながらも未着手でした。

 ここのグランドはカソードや入力ラインに近い所に落し、ループを小さくする。

 帰還ライン~グランド間の39kΩの抵抗。写真内の黄色枠。

 

②出力ラインの一部にWE ブラックエナメルWAX線を使用。

 余っていたので、ECC88~カップリングコン間に使いました。

 写真では分り難いですが、赤(Rch)、半透明白(Lch)の蝋塗りワイヤー。

 これは鳴らし込みが必要ですね。写真内のピンク矢印。

 

③帰還抵抗に小容量マイカコンデンサを抱かせました。

 不要な高周波成分をカットするために22pFを入れました。

 聴感上の高域には影響有りません。寧ろスッキリ聴きやすくなりました。 

 写真内の黄色枠。

 でも、これは将来的には撤去して元に戻すかも?です。

 

今のところ、音質的には大きな変化は無いようです。

ウエスタンのブラックエナメルWAX線の鳴らし込みによる変化に期待!。

 

現在のラインアンプ部の様子。それにしてもWest Capはデカい。

 

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CDプレーヤー REVOX B226 にビンテージ・マイカを使用。

2024-10-20 16:42:11 | CDプレーヤー

TDA1541A DEMリクロック後の音の情報量を生かすために、後段オペアンプ(OPA2134)出力のカップリングコンデンサにも手を加えました。

使用したコンデンサがこちら。(茶色のキャラメル状のもの)

10000pF(0.01uF)/500V El-Menco(USA)製のビンテージ・モールド・マイカ

鉱山から掘り出した天然のマイカ(雲母)です。

スプラグ(Sprague)の"30D" 50uF/50Vに並列に入れました。

このマイカ・コンデンサは計算上1.6kHz以上を受け持つ事になります。

 

少し綺麗に配置し直しました。マイカ板は立てて使ったほうが良いみたいです。

音質評価には、オイル・ペーパーコン(PIO)ほどでは有りませんが、50時間以上は鳴らし込みが必要です。

 

結果、TDA1541A DEMリクロックとこのマイカのお蔭で、大音量で聴いても耳が痛くなりませんし、破綻する事も無く五月蠅くもありません。

他のフィルムコンデンサも試しましたが、この組み合わせには敵いません。

マイカコンデンサの中域から高域に掛けての音抜けは他の追随を許しません、最高です!

ザラツキも無く伸びやか且つ艶やかで、気持ちの良い音です。

CDを聴くのが楽しくなって次々と聴きたくなります。それほど魅力的な音です。

 

そして、CDプレーヤーのDA変換精度が良くなった事で、各CDの録音、ミキシング、マスタリングの良し悪しがハッキリと現れる様になりました。

今まで音質が良いと思っていた音源が実はそうでも無かったり、逆に今まで音質があまり芳しく無くて聴かなかったCDが気持ちよく聴けたりします。

それは、特にコンピレーション(オムニバス)アルバムなどで、最近はイヤホンや車内、或いは簡易的なシステムで聴いても音が良く聴こえる様にイコライジング等のリマスタリングが施された音源が多い様に思う。スタジオのモニタールームに大型SPと小型SPの両方が置かれている光景を見かけます。

最新リマスタリングよりも以前のリマスタリングの方が良かったりもします。

音楽はストリーミング、サブスクで聴く時代の流れで、CDを自宅で聴く人は少ないでしょうね。

 

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REVOX B226 TDA1541A DACのDEMリクロック(2)~音質評価~

2024-10-13 10:30:31 | CDプレーヤー

結論から言うと、これは素晴らしい音です。

今までとは音の情報量、密度が違います。一聴してわかりました。明らかに音質向上しています。

これって本当に35年も前の製品なの? 

やっぱ名機ですね。ピックアップのスイングアームCDM-1とTDA1541A DACのスーパーコンビ。

 

音に厚みが有り、各楽器に実在感があります。

デジタル臭さが後退して長時間にわたって気持ち良く聴けます。

おそらく変換素子の切換が高速になった事で誤差が平滑化され、音の繋がりが滑らかになったのでしょう。

そして変換精度が向上した事で今まで聴こえなかった音まで聴こえ、聴き慣れた楽曲を聴いても今までとは違う雰囲気になっています。

 

DEMリクロック1.4MHzの音に馴れてきましたので、次に2.8MHz(BCKの2分周)にギアを上げました。

この時の波形。振幅は取れています。

更に音密度が増して実在感も増した様に思います。

TDA1541Aが悲鳴を上げないか心配です。暫く用心して観察します。ご安全に。

さらに5.6MHzも試しましたが、この時は波形の下側の振幅が取れなくて駄目、音質的にも違和感があります。

 

今回のテストで、CDプレーヤーもまだまだイケるなと思いました。

今やストリーミングの時代ですが、それらには無い魅力が有ります。いずれレコードプレーヤーの様な扱いになるかも?

 

この音を更に生かすために、オペアンプ出力のカップリングコンデンサにも手を加えました。

これについては次回報告します。

 

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REVOX B226 TDA1541A DACのDEMリクロック(1)~基板組み立て~

2024-10-12 12:20:19 | CDプレーヤー

約10年越しでDAC IC TDA1541AのDEMリクロック化する事が出来ました。

当時、挑戦しようとして部品を集めた記憶があります。やろうと思って出来ずにいました。

その頃は別基板上に組んでリード線で飛ばしてDEMクロックに入れるやり方で面倒でしたが、最近になってDAC ICに履かせる下駄基板なる物を見つけました。

こんな便利な物が2022年に発売されていたのですね。知りませんでした。

すぐに基板と実装部品を千石電商と秋月電子から調達。

 

このDEMリクロックの技術は、今から15年前(2009年頃)に話題になりました。

ポイントは以下。

通常44.1kHzサンプリングのCDの再生では、ステレオの片方チャンネルに付き1秒間に44,100回のDA変換を行いますが、TDA1541Aが採用するDEM(Dynamic Element Matching)方式というのは、1回のDA変換につき複数の変換素子を何度も切り替えて、変換誤差を抑える技術らしい。通常8倍の352.8kHzで切り替え。
この切り替えをBCKに正確に同期させ上位ビットの変換精度の向上と、352.8kHzよりも更に高速で切換えて平滑化をはかる事がDEMリクロックの目的
もしDEMリクロックを使用しなかったら、TDA1541Aが持つ能力の60%しか発揮出来ていないとも言われています。

 

部品を基板に半田付して完成。赤いジャンパーピンは分周の設定用。

それにしてもTC7WH74FUは小さかった(中央8ピンのIC2個)。老眼の私には辛い作業でした。

半田付後、ルーペで何度もショートや浮きが無いか確認。

回路をある程度理解していたのが救いでした。

7WH74FUはD型フリップフロップで、これを分周回路と使っている様ですので、pin2-3はショート、pin6-7-8もショートですね。

因みに74HCT86(XOR)の出力は-15Vから抵抗を介してTDA1541Aのpin16,17に入力。マイナスに引っ張っているのは内部発振器を停止させるため。

 

この下駄基板を元の位置に乗せようとして問題が発生!。

足が短くて、元のソケットに刺さりません。

ソケットを取り外して、直接メイン基板に半田付しても良いのですが、簡単にオリジナルに戻せる様にソケットは必要。

そこで、下駄基板にさらにソケットを足しました。そのままでは少し緩くて接続に不安があるので下駄基板の足に半田メッキを施しました。

 

ようやく装着完了!3階建てになりました。

私の使ってるTDA1541A「S1」「シングルクラウン」品です。中古市場でも2万円オーバー?のICチップ。

 

動作確認のために波形を確認しました。

(変更前) pin16 or 17の波形(DEM用クロック)

 

 

(変更後) 上:pin16 or 17の波形 下:BCK波形

BCKは5.6MHzで動いている様です。DEMクロックには4分周して使用。

DEMを高速で動かす事よりもBCKに確実に同期させる事が重要と考え、切り替え周波数は1.4112MHzに。これでもオリジナルの4倍。

BCKとDEMクロックが同期しています。 DEMクロックの振幅も取れている様子。    

 

波形確認が終わりましたので、次は実際に音出しして音質の確認です。

これについては次回報告します。

とにかく素晴らしい効果です。

 

 

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ノートパソコンのメモリ増設

2024-10-04 16:23:45 | PCオーディオ

パソコンに精通されている方には、何を今更って思われるかも知れませんが、自分の備忘録として書き留めておきます。

昨年購入したノートパソコン(Core i5 11世代)は、ケチってWindows11最低要件の8GBメモリ搭載品

メモリ容量に少し不安は有りましたが、使っていて問題があれば、後で増設する考えで、この仕様で購入。

しかし、あれから約1年半使い、最近になって少し重いアプリを使うと、起動途中で止まったり動きがもっさりする事があるので、メモリを増設する事にした。

 

メモリを選ぶ時には、世代(DDR4など)だけでなく動作クロック周波数(3200など)にも注意が必要です。

複数メモリ搭載では、動作周波数は低い方に合わされるので、搭載済みのメモリの周波数に合わせる必要が有ります。

自分のPCに適したメモリ選びには、こちらが役立ちます。

今回購入したメモリがこちら。

DDR4-3200MHz 8GB。台湾製なので信頼がおけますね。無期限保証。

 

パソコンの裏蓋を開けると、後で搭載して下さいと言わんばかりに基板上に席が空けて有りました。

 

搭載後。

これで世間並の合計16GBになりました。PCを立ち上げると、あっさりと認識してくれました。

メモリ使用率は、モニター2画面でいつも使うアプリを立ち上げた状態で、増設前(8GB)では70%になる事が有りましたが、それがメモリ増設後(16GB)では41%

と言う事は、増設前は計算上では82%になります。増設前が70%になっているのは、実は12%はSSDを仮想メモリとして使っているため?

例えれば、メモリは机の上、SSDは本棚って感じです。机の上で作業するのに、いちいち本棚から引っ張り出していては効率悪いですよね。

Web掲載の説明を参考にするとメモリの適正使用率は40~60%と書かれています。

 

増設後のメモリ最大使用率は、画面を何枚(10枚位)も開いたり動画を見ても55%を超える事は無くなり、動作も快適になりました。

ご存じの通り、いくら高性能のCPUを搭載していても、メモリ不足では本来の性能を発揮しません。

今回、Windows11を快適に使うためには、メモリは16GBは必要と言う事を学びました。

 

それとメモリ消費量を確認していて気が付いたことがあります。

「DTSapo4service」(DTS sound)のメモリ消費量が310MBとやたらと多い。私のPCだけかも。

パソコンでDTS Audioを使う予定は有りませんので不要です。

アプリ一覧やスタート・アプリに見当たらなく、タスクマネージャーから「タスクの終了」をしても、パソコンの再起動でまた立ち上がってくることがあります。

この実行ファイルはWidowsのSystemに組み込まれている様で、削除するのはリスクが有りそうなので、起動停止するための設定を探しました。これには苦労しました。

結局、タスクマネージャー>サービス>DtsApo4Service>プロパティと入って行き、「スタートアップの種類」を「無効」としました。「サービスの状態」は停止。

これで立ち上がらない筈です。ヨシヨシ。

 

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