2週間前の東京出張時に、秋葉原でSpragueのVitamin Qを購入した。
これは、オーディオをやっている人には、あまりにも有名コンデンサ(キャパシタ)で、とうの昔に製造中止になってますが、巷では評判は良いです。
初期のマランツ設計時に、設計者が何か物足りない音だと気づき、スプラグ製のカップリング・コンデンサに変更した?と言う話もあります。Bumble Bee?Black beautyだったかな?
前回、プリアンプの出力部にAEROBOXのPIO(ペーパー・イン・オイル)のコンデンサを使って、凄く良かったので、その前段にもオイルコンのPIOを使って見たかった。それもVITAMIN Qが第一候補。
そしたら、運良く定格・容量の合う物が有ったので購入した。0.22uF/300V。実電圧が195Vなので充分だろう。
お店の人も、オイルコンなら、やっぱり何と言っても、VITAMIN Qでしょうと言って、薦めてくれた。
前回同様親切に、容量測定でペアを揃え、漏れ電流測定、極性測定をしてくれた。
電圧の高い方へ、この黒チューブ側を接続する様にと。一応、ペーパー巻きの外側を電圧の高い側にしたほうが、外部の誘導を受け難いらしい。
持ち帰ったものは、こんな感じ。
製造ロットNo.の読み方が良くわからないが、かなり昔のものでしょう。60、70年代のものと思います。
当然、ガラス・ハーメチック・シールしてあります。
このビタミンQは、中にポリブデン系オイルが含浸してあり、このオイルをVITAMIN Qと言っているらしい。
換装後のプリアンプの中の様子。今までDynamicapがついていたが、これをビタQに乗せ換えた。
Spragueでは、他にATOMやオレンジドロップも使っている。
そして全体。右側はフォノEQ部。ただ、今まで一度も使ったことがない。勿体無い話だ。
左の奥のカップリングは前回交換したAEROBOXのオイルペーパーコン。
何せ、このコンデンサも何十年も眠っていたものなので、エージングに1ヶ月以上が必要と思われる。
なので、きちんとした音のレビューは、それからにしたいが、一聴した感じは、明るく、フワッと音が前に出てくる。ちょっと軽快な音でスッキリあっさり、サラッとしている。味わい深さが今一つ。情報量は多いが、ハーモニックスが多い性か行間が詰まった感じ。前のDynamicapのほうが生命力といういうのを感じた。というのが第一印象。
エージングが進むと、魅力的で色気のある音を聴かせてくれるだろうと期待している。
できれば、エージングの途中経過もレビューしていきたい。