My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ターンテーブル(レコードプレーヤー)の回転数調整。

2024-09-29 15:00:10 | レコードプレーヤー

やはり気になるので、ターンテーブル(レコードプレーヤー)の回転数を調整しました。

トーレンス TD320MKⅡの場合、回転数調整のためには裏蓋を外し基板を取り出す必要があります。こんな感じでセッティングしました。

回路図から読み解くと、調整用ボリュームはP1(100kΩ)とP2(470kΩ)の様です。

33回転用がP1、45回転用はP2ですが、45回転の時はP1とP2が並列になるので、先にP1で33回転を調整してからP2で45回転の調整となります。

今回、33回転を再調整したら45回転もピッタリになりました。

再組立後に測定した結果です。

33回転:

45回転:

テストレコードでも実際の音出しで確認します。

1kHz   --->  1000.1142Hz/1000Hz = +0.01142%

 

3kHz  --->  2996.1494/3000 = -0.128%

テストレコード上では、3kHzはワウフラッター確認用で、1kHzの方が基準信号となっています。3kHz辺りが聴感上で最も音揺れを感じ易いそうです。

 

調整後の測定結果、回転数、ワウフラッター共に問題無さそうです。

回転数に関しては、私は絶対音感を持って無いので、調整前後での変化は感じられませんでした。ただ、精神衛生的には良くなりました。疲れた~。

 

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ターンテーブルの回転精度をスマホアプリで測定してみた。

2024-09-23 16:05:23 | レコードプレーヤー

便利になったものですね。

あの頃はストロボスコープを使って測定してましたが、それは遠い昔の話になった様です。

今の時代、スマホひとつ有れば何でも出来てしまいます。技術の進歩ですね。

 

正確性についてはスマホの内蔵ジャイロにも依りそうですが、取り敢えず私の使っているターンテーブルを測定してみます。

因みに使ったスマホは、SONYのXperia。アプリは「Turntable Speed」です。

ターンテーブルは、THORENS TD320 MKⅡ

 

瀬川冬樹さんの解説によると、

回転数の正確さ(速度偏差=回転数偏差)は、

1000ヘルツの標準音に対して、3ヘルツの誤差が聴きわけのできる限界とされています(440ヘルツでは1・32ヘルツに相当する)。速度の誤差は0・3パーセント以下におさえるべきだということになります。」 但し、「これは単音でしかも標準音(基準音)を聴いてから比較したときの話です。もしも標準音なしに、いきなり音が鳴りはじめたとき、ピッチの差に気づくのは、いわゆる絶対音感の訓練をした人の場合です。絶対音感をもっている人なら、1/8音までの差を聴きわけます。耳のよい人なら1/16音差まで聴きわけます。これを速度偏差に換算すると、1/8音で約1・5パーセント。1/16音でも約0・8パーセントとなります。」となっています。

一方で、回転ムラについては、

「一秒間に数回以下(だいたい一秒間に六回以下)のゆっくりした回転ムラが、音のゆれに影響するのですが、これを「ワウ(wow)」と呼びます。それ以上の速い周期の回転ムラを「フラッター(flutter)」と呼びます。フラッターは、音のゆれよりも、音のにごりに影響を与えます。つまり、ワウが多いと音がゆれて、フラッターが多いと音が濁る。ワウ・フラッターの少ないほど、優秀なターンテーブルだということになるわけです。」となっています。

 

また、yahoo知恵袋では、詳しい方がワウフラッターについて、この様に回答されています。

「音楽をやっている人だと A=440Hz近辺で 0.2Hzくらいの周波数差が分かるそうです。これは耳の有毛細胞がそのくらいの間隔で周波数を担当しているからです。これから逆算すると0.05%程度以下である必要があります。しかし、これをレコード盤の物理的なサイズに換算すると、中心穴の穴あけ制度が 40μm程度ずれるとこの程度のフラッターになります。という事は現実問題、盤そのものだけでもワウフラを無くすほどの精度が出ないわけです。これにカッターマシンのワウフラ、再生装置のワウフラが加算されてしまうので、もう何をもって十分と言えるという定義すらできなくなります。 昔(80年以前)、NHKのクラッシック番組でワウフラが多いという投書がたくさん寄せられたそうで、それはNHKのプレーヤーのせいではなくて上記のような事情で再生側ではどうしようもないのだという説明をしていました。 そんなわけで、盤の精度は知ったこっちゃないけど、実際にワウフラが再生されるのはプレーヤーのせいじゃない!と主張するには 0.05%程度以下であればいいという事だと思います。」

 

参考までに現在YAMAHAの最高級機種GT-5000のカタログスペックでは、

 回転数偏差:±0.1%

 ワウフラッター:±0.04%以下(W.R.M.S.)

となっています。

 

今回、スマホアプリでの測定結果は、この様になりました。

・33回転

・45回転

回転数については若干遅め(-0.3%,-0.25%)ではありますが、合格の範囲と思います。

6年前にこのプレーヤー導入時に原始的に調整して以来、大きくズレる事も無く正確な回転数を保っています。

ワウフラッターについては±0.03%なので高級機並みです。さすが往年の名器トーレンス。

 

ついでなので、スピンドルに注油しておきました。

古いオイルを拭き取り、新しいメタル用オイルを注入。使用したメタルオイルはこちら。

 

次に、実際にテストレコードを再生しての確認もしてみました。

使ったレコードは「Testing Your Equipment by DENON PCM 45rpm」

このレコードはイコライザ特性の確認、トレース能力の確認など色々な事に使え重宝します。

3kHzのテスト信号を再生します。

オシロやテスターの周波数カウンタを使って測定しましたが、大雑把で詳細な数字まで表示しなくて精度が良くありません。本格的な周波数カウンタは持ち合わせていません。

 

そこで、またスマホのアプリ頼み、「Audio Frequency Counter」を使いました。

こちらは、スピーカーから出てくる音をスマホのマイクで拾って測定するものです。

2989.3009Hzでしたので「-0.36%」という結果になりました。

比較のためにデジタル音源(CD)の再生(1kHz)でも確認してみました。

やはりスゴイ!と言うか当然でしょう。

 

という事で、スマホアプリでほぼ正確に測定出来る事が検証出来ました

便利な時代になったものです。スマホとそのアプリ開発者に感謝です。

回転数をもう少し追い込みたいところですが、調整ボリュームが内部に有る為ちょっと面倒です。

と言うか、回転数制御にクオーツを使っている訳でもないので温度(室温)で変化しそう。

気温が下がってくれば良くなるのかも? 暫く様子を見ます。

 

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レコード針先端のダイヤモンドチップが欠損した!

2021-10-14 13:02:24 | レコードプレーヤー

久々にレコードを聴いていたら、1曲目の終わり辺りで急に「ザラザラ」と異音が出始めたので、一度ピックアップを戻し、針の先端を掃除してから再度再生してみましたが、やはり「ザラザラ」と異音を発し、よく聴くと隣の溝も同時に再生している様にも聴こえる。

これはいけない!と針を予備の物に交換し再生したところ異常なし。

そして先ほどの針の先端を観察してみると、この通り。

拡大写真 ↓

何と、先端のダイヤモンドチップが無くなってクレーター(白く写っている所)が出来ています。

 

こちらは、正常な状態の針先。綺麗ですね。

 

比較すると一目瞭然です。

こんな事ってあるのですね。

そう言えば、今日は聴き始めから「何だか歪っぽい音がするなぁ。」と思っていました。

こういう事だったのですね。

どの位使い倒したのだろう。。。新しい交換針を手配しなくては、、、。

 

実は、これからプリアンプのEQアンプ部の改良を計画しているので、取り敢えずは現状の音を確認しておこうと思った矢先の出来事です。

我が家のEQアンプの回路構成は、名機と誉れ高いMarantz #7型ですが、現状の回路図を眺めていたら、見直しが必要なところが見つかりました。

 

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レコード再生用交換針を購入。~Shure VN35HE~

2020-07-04 10:12:36 | レコードプレーヤー

SHURE V-15 TypeⅢ用の交換針を購入しました。

レコード再生を始めてから、これで5本目です。

交換針はVN35*です。以前からJICO製を購入しています。

今まで、「SAS針」「S楕円針」「楕円針」「丸針」と購入して来ています。

前回の「丸針」も良かったのですが、寿命が短そうです。

そこで、今回は今迄使ってきた中から、コスト、音質、寿命の点から「S楕円針」にしました。

S楕円針は、ShureのVN-35HE相当です。HE=Hyper Ellipticalの略です。

さっそく針先の拡大写真を撮りました。

流石に新品ですね。とても綺麗です。

参考までに今迄使ってきた物と比較してみます。

JICO社の説明によると「再生可能時間:約400時間」と有ります。

私はおそらく400時間以上は使用していますが、まだ充分に使えそうです。音質的にも良好。

しかし今後高騰したり入手難になりそうなので、今のうちに購入しておきました。

これで安心して引き続きレコード鑑賞が出来そうです。

因みに、流石に丸針や楕円針は寿命が来ている様です。音質でも判断出来ます。

 

なお、JICO製の交換針はAmazonからも購入が可能です。

かなり需要がある様で、絶えず在庫数が増減しています。

 

(2020.07.04 追記)

マイクロスコープについて問い合わせがありましたので、参考までに情報提供します。

私が使っている物はこちら(←クリック)ですが、すでに生産終了となっています。

それに替わるものとしては、こちらになるかと思います。

メーカー違いで似たような物が幾つか有りますが、価格は2,500円程度ですね。

 

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偏心と音の揺れ ~レコード再生は難しい~

2020-04-09 14:34:52 | レコードプレーヤー

やはり気になるレコードのワウ・フラッター、音の揺れ。

アンプの性能が良くなったためか、以前よりも余計に気になる。

気になり出したら止まらない。原因究明しなくては精神的に落ち着かない。

 

そこで取り出したのが、「DENONのテストレコード」。こんなレコードを持っていた事をふと思い出した。

12インチ(30cm) 45回転 PCM録音です。

このレコードをひと通り再生してみました。

それぞれのテスト項目毎に評価の説明があります。

B面は、実際の音楽ソースによるチェックになっています。

内には、写真では見難いですが、音楽ソース毎のチェック内容が記載されたリーフが入っています。

今回の音揺れチェックは、A面の5番目の項目。

ワウ・フラッターの項目では次のように解説があります。写真の下の方から。

下の写真の上に続きます。

「人間の耳は3kHz付近の音に対して一番敏感ですので、この信号で殆ど音の揺れが感じられない様であれば、音楽を再生する上では全く問題ないと考えてよいでしょう。」---3kHz ラテラル信号--- と書いてあります。

なるほど~、、、。

で、実際に再生して、耳を研ぎ澄ませて聴きましたが、全く問題なさそう。

これは、どうも再生系、システムには問題がなさそうと判断。

となれば、次は音源、レコードそのものに原因があるのではと思い、揺れの目立ったレコードを再生してみる。

再生したレコードは「Time after time / Cyndi Lauper」のシングルEPレコード。

言わずと知れた名曲です。なのに音揺れが発生。悔しい~。

顕著なのが、バックのストリングスの音です。音程がフラフラします。

ふと、再生している間、トーンアームを見ると、カートリッジが左右の大きく振れています

もしや、これが原因では?

何でもっと早くこれに気が付かなかったのか?曲に集中し過ぎたのか?

確かに、左右に振れる事で、線速度が本来あるべき状態(カッティング状態)から変わってしまっている。

揺れの原因は、円心のズレ。所謂音溝の偏心と考えられる。

しかも、音揺れは内周部分ほど顕著になる。内周ほど線速度が遅くなるため?。

このレコードはEP盤なのですが、ドーナッツ盤用のアダプターは必要なく、LPと同様にターンテーブルにセットします。

よく見ると、中心の穴とラベルもズレています。ラベルは最内周の土手に対してズレは有りません。加工ミス?。

取り敢えず機械的測定。溝終わりから中心穴外周まで「54mm」、反対側は「55mm」。1mmの差があります。

そこで、ターンテーブルの軸と中心穴の僅かな遊びを使って、出来るだけ偏心が無い様に盤をセット。

再生してみると、揺れは少なくなりましたが完全には無くなりません。 やはり、この偏心が原因です。

さて、どうしたものか。

穴を広げて、セットする都度に調整すると言う荒業もありますが、今後の事を考えレコード自体を買い直す事にしました。

参考までに、偏心については、ここにも書いてありました。

 

今回の事で思ったのですが、レコード盤が反ってした場合はどうなのでしょうね?。反っているだけなので、トレースさえ出来れば、線速度は本来あるべき状態と同じ?

そこで、局部的にかなり反りの有るLPを再生してみましたが、音揺れは感じなかった。

因みに、このレコードは、以前のDP-1200では針飛びを起こしていましたが、今のトーンアームSME 3009では問題なくトレース出来ます。 さすが、SME 3009はトレース能力が高い。

しかしアームの上下運動を見ているとトレーニングには良さそうですが、少々可哀そう。過酷。(笑)

 

いやぁ~、レコード再生は難しいですね。 難しいから愉しみがあるとも言えますね。

 

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レコード・プレーヤーのメンテ。 ~スピンドルに注油~

2020-04-02 11:36:58 | レコードプレーヤー

やはりヴィンテージ機器は定期的なメンテナンスが必要ですね。

私が使用しているレコード・プレーヤーは、トーレンスのTD320MkⅡというベルトドライブ駆動のターンテーブルとSMEのトーンアーム3009 S2を組み合わせたものです。

このプレーヤーは、2年前の購入時にメンテして以来、シェルの接点の掃除と回転数の確認くらいで、他は何もしていませんでした。

購入当時のメンテナンスの様子は、こちら(カテゴリー:レコードプレイヤー)に書いています。

 

ところが最近、気のせいかピアノなどの1小節くらいの余韻のところで違和感(揺れ)を感じる様になりました。アンプの性能が良くなったのでより明瞭に聴き取れるのか?はたまた私の耳が肥えたのか?

という事で、ターンテーブルのスピンドル、所謂プラッターの軸への注油をして見ました。

深い穴が有り、そこにスピンドルが刺さる様になっています。

使用したオイルは、以前と同じタミヤのメタルオイルを使いました。

 

オイル充填後は、フラッターが減った様な気がします。さらにフロアーノイズも減って音楽そのものが、よりクリアーになった様な気がします。

オイルも種類が有り、それによって音質が変わるかも知れないので(そこまで違いが判るかな~)、色々と試して見るのも良いかも知れません。

恐らく両方とも多分にプラシーボと思いますが、何もしないよりは安心感が生まれ、気分的に落ち着きますね。

良いんです、プラシーボでも。プラシーボもオーディオを楽しむ上では必要な要素のひとつでしょう。

オーディオなんて自己満足の趣味ですから、自分が良いと思ったら良いのです。

あくまでも人間の五感ですからね。音の感じ方も人夫々なので、音質に絶対的なものは有りません。

 

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レコード針の交換。~SHURE V15 typeⅢ用丸針を使う~

2019-10-29 11:50:52 | レコードプレーヤー

昨日のブログの続きです。

交換用レコード針(スタイラス)が届きました。

SHURE V15 typeⅢ用交換針VN-3G丸針です。

まずは、マイクロスコープを使って針先の観察。

新品ですので綺麗です。当然。


参考までに、以前使っていた楕円針(S楕円かも?)。

楕円針のほうが少しだけ細く尖っているかも。

 

新しい針をカートリッジV15 Ⅲに取り付けました。

因みにシェルはSME製、ワイヤーはZOOT「吟醸」(WEブラックエナメル+シルク)です。

 

SME3009アームに取り付けレコードを再生してみました。

良い音ですね~。レコード盤の鮮度の高い音です。音が太くて私好みです。

実は、モノラル・レコードも数枚有りますし、これから少し集めようとしてるので、モノレコードをステレオ針で暫定的に再生するのにはこの丸針が良いのでは、という考えもあります。

将来はバリレラとかを購入して使いたいところですが、、、。まだその域には達していません。時期尚早。


JICO レコード針 SHURE VN-3G用交換針 丸針 A040600
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
日本精機宝石工業株式会社

 

アナログリラックス吟醸リード:ジャズスタンダード
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
ズートコミュニケーション

 

さて、次回はレコードのクリーニング方法について書いてみたいと思います。

最近は、過去からは変更してもう少し簡単に綺麗になる方法にしています。 

それにしても、相変わらずレコード・ブームの様で、貴重盤はどんどん値段が高騰していますね。

欲しいオリジナル盤は数年前に買い漁っておいて良かったです。

今では金額的に手の出せない盤も有ります。

 

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トーレンス(Thorens TD320 MkⅡ) + SME(3009 S2) ~おまけ その2~

2018-05-20 11:28:43 | レコードプレーヤー

今日は朝から地区の公園の一斉清掃に行ってきました。暑くも寒くも無く雨上がり後の草取りには適した天気でした。

草取りであれば、もっと効率的な方法があるとは思うのですが、住民で協力して行う活動の一環としては意義あると思いました。

 

さて、おまけのおまけとして、このトーレンスTD320のプラッターの重さを測定してみました。何かの参考になればと思います。

測定には今回新たに購入した以下の測定器を使いました。

2g単位で、最大50kgまで計量可能、隔測式 デジタル台はかり スケール 電子秤 風袋機能、オートオフ機能
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
 

この測定器は、表示部が分離されており、被測定物を測定台に乗せても表示が隠れる事が無い所が大きな利点です。

10g以上、50Kgまで測定できて、測定範囲が広いです。10g以上と言っても風袋補正が出来るので、10g以上の風袋を乗せて測定すれば、2g単位の測定が出来ます。

品物を発送する時でも、これを使って重量の測定をしておけば、送料の概算が可能となります。

 

まず、純正のターンテーブル・シート(マット)の測定。508gでした。

アウター・プラッターの測定。2.14Kgでした。

インナー・プラッターの測定。804gでした。

これらを合計すると、508+2140+804=3452g=3.452Kg

モーターは、約3.5Kgのプラッターを駆動していることになります。

スタートボタンを押してから、規定回転数に達するまで、33回転で約5秒、45回転で10秒くらいです。

まあ、そんな起動時間に関しては、DJをやるわけでも無いので、どうでも良くてあまり気にしません。

 

このプレーヤーで聴き込んで行くと、得意とする音楽がもう少し分かってきました。

やはり、オーケストラ系などの大編成の音楽が得意の様です。

ジャズ系でもバックがオーケストラの場合は良い雰囲気です。バックとボーカルの分離が良く、ボーカルが浮かびあがってきます。ボーカルはエコーの効き具合、ビブラートの収束、息継ぎまで分かり、さらにマイクとの距離感まで分かる感じです。

カルテット等の少人数のバックでは力強さ、切れが少し足りないような。。。なのでロック系には少し不向きな様な気もします。ストリングスとか伸び伸びとゆったりとした音楽に向いている様に思います。

ただ、ロック系でもプログレッシブ・ロックの様な壮大な音楽には向いていました。

ギターでも、エレキではなく、アコースティック・ギターが得意な様です。バイオリン・ソロはどうでしょうかね。あいにく私はバイオリニストのレコードを持っていませんのでわかりません。

打楽器は少し不得手かも。ベース、チェロと言った低い音は得意かも。

こう考えてみると、低域、高域が得意で中域が多少不得手、アタックの強い音は多少苦手、音数が多い中での分解能は非常良いと言う事になるかも知れません。もう少し、色々な音楽を聴いてみたいと思います。

ただ、これは使用しているカートリッジ(私の場合SHURE V15 type3)やその他の環境にもよるので、一概に決めつけるわけにも行きません。あくまでも私のシステム環境で聴いた時の感想です。


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トーレンス(Thorens TD320 MkⅡ) + SME(3009 S2) ~おまけ~

2018-05-19 11:50:01 | レコードプレーヤー

ターンテーブルの裏蓋を取り外した際に、サブ・フレームの吊り部分の拡大写真も撮りましたので、おまけ?として載せておきます。

拡大写真です。

全体写真です。

サブ・フレームは、この写真の様に3枚の板バネだけで支えられています。

写真の状態では裏返しているので、サブ・フレームが自重で下がり、スプリング・ユニットがサブ・フレームとメイン・フレームの間でぶつかっていますが、使用状態では、サブフレームは、プラッターの重みで下がり、サブ・フレームとメイン・フレームは完全に板バネだけで繋がれるように見えます。

しかし、上の拡大写真の下側の穴部分をよく覗いて頂くとわかりますが、実はメイン・フレームとは板バネではなく、ワイヤーで繋がれています。要するに、実質、このワイヤーだけで繋がれている事になります。この事により、メイン・フレームや外部からの振動が伝わり難くなっています。

サブ・フレームの高さは、このワイヤーの位置を表側からのネジで調整する事になります。良く考えられていますね。

 

先日のひと通りの調整以後、今まで聴きなれたレコードを聴き直していますが、やはり良いですね。

溝に刻まれた音の情報を可能な限り引き出して、静寂の中に音楽があると言った感じで長時間聴いても疲れません。と言うことは歪が少ないのだと思います。

やはり、ターンテーブルも、振動を排除することで、ここまで情報量の多いクリアーな音が引き出せると言うことを学習させられました。

ターンテーブルの役目とツボを押さえた設計、構造になっていると思います。

・力まかせにテーブルを回さない。最低限の力で回す。

・回転するレコードと針、トーンアームは同じ土台(ベース)の上に置く。

・振動源のモーターは、音を拾う部分とは構造的に切り離す。

・動力源のモーターは最低限のトルクで、プラッターの慣性モーメントに任せる

 

SMEの3009S2に関しても、同じ事が言えると思います。溝を忠実にトレースして刻まれた音の情報を可能な限り引き出す事に徹しています。

その構造は、ダンプとか電子制御などに頼らず、いたってシンプルなナイフエッジのヤジロベエ方式です。

今まで聴けなかった反りの大きいレコードも楽々トレースしてくれて、やっと聴くことが出来ました。

 

ジャンルと問わず何枚かレコードを聴いた感想ですが、このプレーヤーは、音の情報量、分解能、低歪から言って、ジャズ、ロック系と言うよりは、むしろ大編成のクラシックのオーケストラ向きかも知れません。

フル・オーケストラを聴くと音場空間の広さや、それぞれの楽器の分離、定位の良さを感じます。

 

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トーレンス(Thorens TD320 MkⅡ) + SME(3009 S2) ~回転数の調整~

2018-05-12 11:02:23 | レコードプレーヤー

レコードを聴いていて、同じ曲のテンポがCDに比べ少しゆっくりに感じたので、回転数の確認と調整をしてみました。

恐らく調整が必要だろうと、ターンテーブルを分解し調整が出来る状態にしました。

調整のためには、その都度分解が必要なところが厄介です。

今どきのプレーヤーなら分解しなくても表から調整可能、更にはクォーツロックで調整が不要なのですがね。

でも、これがまたアンティークでマニアチックで良いですね。愛情を込めて調整しなさいって事かな。

裏蓋を開けて、基板を外しました。

念のため、電解コンデンサの膨らみ、液漏れを確認しましたが、大丈夫な様です。

この機種は、元々、エンド検出、オートリフトアップ機能があり、それが右側のコネクタからの出力と思うのですが、取り払われています。この機能が悪戯すると言って、態々取り外して使われている方もおられる様です。

調整は、基板の左端にある2個の半固定ボリューム(SVR)で33回転と45回転をそれぞれ調整します。

下の回路図から読むと、P1が33回転、P2が45回転の調整用ボリュームの様です。

 

調整には、FIDELIXさんがWeb上に掲載されていたストロボスコープを印刷して使用させて頂きました。

ボリュームを裏から調整するのは大変なので、基板自体をターンテーブルの横に取り出しました。

ストロボの光源は、LEDの豆電球を使いました。AC駆動で私の地域では周波数60Hzです。

調整風景は、こんな感じです。

これで、ゼブラのゲージが流れない様に、ボリュームを調整します。

調整前は、少し流れていたので、33rpm、45rpmとも再調整しました。 

調整後は、良い感じになりました。

タコメーター(回転数計)を使えば、もっと正確に調整できそうですが、私は絶対音感も持ち合わせていないので、これで充分です。

 

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