My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

HDMI信号から分離したオーディオ信号の音を聴く。

2024-11-23 13:02:31 | DAC ES9018

これも長年温めてきた懸案事項です。6年もの間、悶々としていました。

ブルーレイ・プレーヤーからハイレゾ音声をデジタル信号で取り出して手持ちのDACで再生出来ないものかと。

確か、SPDIFデジタル信号の規定上でディスク再生時は、同軸や光ケーブル転送でのSPDIF信号は44.1kHz or 48kHz、16bitと制限されていた様に思います。

そのため、96kHz以上で収録された作品で有ってもSPDIFで接続するとダウンコンバートされてしまいます。

それ以上のハイレゾ信号を含むディスクをハイレゾで聴くためには、HDMIでAVアンプに接続するか、或いはSACDプレーヤーでの再生しかありません。

私も今まではAVアンプを使ってブルーレイのハイレゾ音声を聴いていました。

しかし、これではお気に入りのDACや真空管アンプを生かす事が出来ません。

AVアンプにはプリアウトも用意されていますが、この出力を真空管アンプに入れても満足のいく音質は得られません。AVアンプが年代物なので特性が良くないかも知れません。

今ではマランツやデノンからHDMI入力端子を持ったアンプが発売されていますので、そちらを使うと音質も良いかも知れませんが、私は自作の真空管アンプを使う事に拘っています。

 

今回、ES9018S DACを再稼働させた事で、HDMIから音声信号を分離してSPDIFで取り出す事をやって見ようと思い立ちました。

以前の検討時に選定していた機器が、偶々中古市場で手頃な価格で出品されていたので早速に購入しました。

<サンワダイレクト 400-SW015>

これを同じ目的で使ってる人が多い様です。私もこの製品レビューを参考にしました。

 

到着後、さっそくテストしました。

使ったディスクは、ブルーレイ・オーディオの「HOW THE WEST WAS WON / LED ZEPPLIN」です。今や入手難ですね。

このディスクには96kHz/24bitのPCM信号が含まれています。

映像は静止画のみで動画は有りません。音楽を聴くためのディスクです。

再生してみると、DACにはしっかりと「96kHz」と表示されています。成功!当たり前か。

音質も良いです!AVアンプを通して聴くよりも良い!

音声デジタル出力は、同軸COAXIALと光OPTICALが用意されています。

この機器を使う上での注意があります。

それは、本機のHDMI出力はAVアンプかTVに接続する必要があります。もしくはダミー・トングル。

<我が家の接続状況>

・ブルーレイ・プレーヤー SONY UBP-X800 HDMI オーディオ専用出力

・HDMI 音声分離器 サンワダイレクト 400-SW015

        光出力(TOS Link) → DAC ES9018S

    HDMI出力 → SONY AVアンプ DA3600ES

・真空管プリアンプ ECC88 差動

・真空管パワーアンプ GEC KT88 PP

これによりハイレゾで収録されたDVDやブルーレイ映像作品を以前よりも高音質で楽しむ事が出来ています。

でも考えてみると、音楽を聴くだけならハイレゾ・ストリーミング配信で充分な気もしますが、沢山所有しているDVDやブルーレイ映像作品を何とか生かしたいという思いです。

 

参考、内部写真。悪い癖で開けちゃいました。

眺めていると、電源を強化してみたくなりました。。。

 

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さっそくQobuzを聴いてみた。~息をのむ高音質に驚き~

2024-11-16 09:55:34 | ネットワークオーディオ

ハイレゾ再生の準備が出来たので、早速Qobuzを使ってみました。

まずは、e-OnkyoからQobuz(コバズ)へアカウント移行。

未契約の状態では、音源がMP3ファイル形式で曲の1部分のみ提供なので、取り合えずQuobuz Studio1ヵ月の無料体験を申し込み。

体験申込後は、FLACファイル形式となりました。

 

(我が家の再生環境)

・コントローラー : SONY アンドロイド・スマホ

・使用アプリ : Bubble UPnP -- Qobuz連携済(簡単!アカウント登録だけ)

          ※HOME LAN上に有る機器ならどれでも繋がるので大変便利です。

・プレーヤー(レンダラー) :

  トランスポート : ifi Audio ZEN STREAM 

                                       排他モードにてUSBで送り出し。Active Noise CancellationⅡ内蔵。

                                       有線LAN接続、スイッチング・ハブ使用

  DAC : ES9018K2M搭載 USBはXMOS受け

 

(音質)

試しに最近リリースされたばかりの『QUEEN 1』(2024 Mix) 96kHz/24bit音源を聴いてみた。

ifi STREAMのランプは白(ハイレゾ)、DACにも96kHzと表示されている。ヨシヨシ。

音質は、これは凄い!!!今までのストリーミングとは違う!Wow!って言うか違いすぎる。

今までのストリーミングは何だったのかと思わせる高音質!。なにか壁を乗り越えた感じです。

私自身ストリーミングは音質的に敬遠していたのですが、これなら満足です!CDと同等、もしくはそれ以上です!

ハイレゾ再生可能なネットワークオーディオ環境を再構築した甲斐がありました。

『ストリーミング再生もここまで来たかぁ~。』って感じですね。

これなら音質に拘るオーディオマニアにも受けいられるでしょう。

でもちょっと補足すると、全ての音源が高音質な訳ではありません。

古い音源でリマスタリングされてなくて元々音質が良くないデジタル作品は、そのままの音質。

192kHz/24bit音源であっても音質が良くないものもあります。

逆に最近のデジタル録音作品では44.1kHz/16bitでも音質良好です。

特にデジタル録音でマスターが96kHz以上/24bit(最近はスタジオでその様に録音されていると思う)のものを96kHz/24bitで聴くと息をのむ程の高音質”です。

例えば、これ。 音が良すぎてビックリしますよ。

これも↓。録音は古いですが、今年リマスタ・リリースされたばかりです。

特にこの曲が歌唱内容共に素晴らしい。

リンダ・ロンシュタットの息遣いもわかり、目の前で歌っている様で鳥肌が立ちます。

後半はスペイン語バージョンで歌う熱の入れようです。一聴の価値ありです。

 

(使い易さ)

ストリーミング中に稀に曲が途中で途切れて次の曲に進む時がありますが、これは我が家のネット環境に因るものかも知れません。

サブスクのアルバムの中でも"extract”と表示があるものは、文言通り曲の一部分再生のみで音源もMP3です。

楽曲作品は、邦楽/J-POPも数が多いですし、洋楽は「カタカナ」でも検索できます。

聴きたいアルバムタイトルや曲はQobuzの「お気に入り」に保存しておけば、後での呼び出しが可能です。

「BubbleUPnPアプリ」ではAdd to Qobuz favoritesで「My Music」に保存します。

 

これなら、サブスク月額1,480円を支払う価値がありそうです。支払っても惜しくありません。

今後、Apple MusicやAmazon music、Spotifyと肩を並べるほどに普及するのか動向に注目です。普及が進めば提供楽曲数も増えるでしょう。

音源コーデック(ファイル形式)はFLACで44.1kHz/48kHz/96kHz/192kHz、16bit/24bitとなっています。

この様な高音質のストリーミングが登場すると、今後増々物理メディアが減少し何れ無くなってしまうのではと危惧します。悲しい~。

 

次は、再稼働させたES9018 DACを別の事にも活用してみたいと思います。

 

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Qobuz導入準備 ~ES9018 DACを再稼働~

2024-11-14 12:02:00 | DAC ES9018

いよいよQobuz(コバズ)が日本でも公開となりました。

しかし我が家の現在稼働中のデジタル再生環境では残念なことに、往年の名機と評されるSONY製マルチビットDAC 『DAS-703ES』がサンプリング周波数48kHzまでしか対応していなく、これではQobuzのハイレゾ音源を生かせません。

一方で現在お休み中のES9018Sを搭載したDACでは384kHzでも対応可能で、しかもCOAXIAL入力(SPDIF)だけでなくUSB入力(USB Audio Class2.0)にも対応しています。

Qobuzのハイレゾ音質を生かすためには、ES9018 DACを約10年振りに再稼働するしかありません。

休止中の理由は、このDAC後段のオペアンプをMUSES8920に換装してから今一つ満足のいく音質ではない為とDAS-703ESを導入し交替させた為です。

そこでオペアンプを前回書いたBurr-Brown製のOPA1656に換装する事に。

SOPで搭載されているため、交換はちょっと面倒でしたが何とか出来ました。交換後がこちら。

写真では少し汚く見えますが、ショートやオープンは無く、無事に音出しが出来ました。

 

音質は期待通りで低域から高域までフラットで音抜けも良いです。

MUSES8920に比べてスッキリと見通しの良い音です。

これで使えそうです。Qobuz(コバズ)導入の準備が整いました。

 

私が考えるハイレゾで聴く目的は、高い周波数までの再生よりも、どちらかと言うと可聴帯域でのサンプリング数の向上。

アナログに近づけるべく分解能を高める事のアドバンテージが大きく、44.1kHzが96kHzとなる事で時間軸サンプリング数は約2倍。要するに同じ周波数の波形でも分解能は約2倍。そしてビット深度が16bitから24bitとなる事で同じ振幅波形でも分解能は1.5倍となります。

 

このES9018Sを使ったDACですが、10年以上前の製品にしては、良く出来ています。 内部は私が少々弄っています。

海外在住時に、メーカーの人が完成したばかりの製品を直接事務所まで持ってきてくれました。

内部を見ると、デジタル系とアナログ系が別トランスで分離、デジタル入力には外部ノイズを持ち込まない様にパルストランス受け、抵抗、コンデンサはチップ部品、一部スケルトン抵抗なども使われています。クロック Xtalも何種類載っているのでしょうね(写真で見ると5種類)。DSDにも対応しています。基板は4層?基板上にコンパクトに纏められています。

(電源周辺)

(回路部分)

入力はOPTICAL(TOSLINK)/COAXA(SPDIF)/ AES/USB、出力はアンバランス/バランス。

このDACを使わない手はないですね。

因みに先日発表されたDENONの最高級CDプレーヤーDCD-3000NEにもES9018K2Mが4基使われていますね。ES9038ではなく何故ES9018なのでしょうね。何か理由がある様に思います。参考までにES9018K2MとES9018Sの違いはES9018Sはチップサイズが4倍で8ch、ES9018K2Mは2chです。

しかし最終的に耳に届く音質を決めるのは、DAC ICそのものよりもDA変換後のオペアンプの影響が大きい様に思います。

 

実際にQobuz導入したレビューは次回。

さらにこのDACを再稼働したことで、新たな楽しみ方も生まれました。これについても後ほど。

デジタル音楽の楽しみ方が広がっていきます。

 

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音質的コスパが良いオペアンプ OPA1656

2024-11-09 15:06:08 | DAC ES9018

この『OPA1656』は2020年に発売されたTI製最新?のオペアンプです。

OPA1655がシングル(1回路)、OPA1656がデュアル(2回路)入り。

Web上のインプレッションを参考に選定、購入しました。

OPAと付くICは、言わずと知れたDAC等のオーディオ用IC開発の老舗「BurrBrown」社の製品です。

Burr-Brownで有名なオペアンプとしては、マニアなら誰もが知ってる『OPA627BP』が有りますね。

ところがOPA627BPは生産終了していて値段も超お高いです。私は正規品を1ペアだけ持っています。

正規品と書いたのは偽物が多いからです。見分け方はWebを参考に。

国産で音が良いと言われている物としては、JRC製MUSESシリーズが有ります。

MUSES01、02、03はお高いので、私はMUSES8920だけは使った事が有りますが、高域のレンジが狭く詰まった様な印象でした。

Burr-Brown製はOPA627以外にも過去に色々と使ってきました。

OPA637、OPA827、OPA2604、OPA2134、、、。

どれも音質の良い優秀なオペアンプですが、特に最近ではOPA2134が好印象でした。

このOPA1656はWeb上のレビューでも評判が良く、実際に使ってみてレンジが広く音抜けも良いです。

Rail to railでドライブ能力が非常に高いです。

OPA2134との比較では、ウイスキーで例えるならOPA2134は12年、18年熟成された(深味のある)聴かせる音、OPA1656は若いウイスキーであっさりと色付けの無いストレートな音に感じます。

やはり、Burr-BrownのICは元のエンジニアが今まで培った音質的ノウハウを注ぎ造り込んでいますね。

 

何故、今頃またオペアンプの載せ替えを検討した理由と、どの機器に搭載して実証したのかは次回に詳しく。

 

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