前回の女性ポップシンガーに続き、今日は、私のお気に入りのブラック・コンテンポラリー・女性ポップシンガーを紹介します。
といっても、黒人女性のポップ・シンガーである。(黒人というと語弊があるので、ブラック・コンテンポラリーとしています。意味は同じか?、、、)
黒人の声は、聴けば、すぐにそれとわかります。白人とは、声質が違います。たまに聴くと、搾り出す声がいい感じです。前回紹介した女性ポップシンガーのソフトな感じとは雰囲気が違います。
①Diana Ross(ダイアナ・ロス)
ブラック・ミュージック界の大御所。
1961年にシュープリームスとしてデビュー。その後、1967年にダイアナ・ロス&シュープリームスとグループ名を改名。
1970年にグループを離れ、ソロとしてスタート。
「マホガニーのテーマ」(ネスカフェのCM)、ライオネル・リッチーとのデュエット「エンドレス・ラブ」、「If we hold on together」などが有名。
グラミー賞に12回ノミネートされているが受賞は無し(不思議)。今年、生涯功労賞を受賞した。
紹介するのは、最近、昨年発売された2枚組みベスト・アルバム。
この人のベスト版は、沢山あるが、これが一番良いと思う。
音質も非常に良くて、これ1枚あれば、充分なような気もする。
全曲数43曲。2枚のCDに良くこれだけ詰め込んだなって感じである。お買い得。
但し、EUからの輸入版であるが、EU版は品質・音ともに良いので、問題ない。
②Roberta Flack(ロバータ・フラック)
1972年に映画「恐怖のメロディ」に使われた「The First Time Ever I Saw Your Face(愛は面影の中に)」が全米1位の大ヒットを記録し、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞。
翌73年には「Killing Me Softly with His Song(やさしく歌って)」(ネスカフェCM)も全米1位の大ヒットを記録。これでグラミー賞の最優秀レコード賞、最優秀楽曲、最優秀女性ボーカルの三部門で受賞した。Record Of The Year(最優秀レコード賞)を2年連続で受賞したのは、彼女のほかにはU2のみらしい。
紹介するのは、こちらもベストアルバム。但し、1枚のみで17曲。
こちらもEUからの輸入版である。音質も向上している。
以前、違うベスト版も持っていたが、音質が全く違う。今回紹介のものが良い。
このロバータ・フラックだが、歌もさる事ながら、知る人は少ないかも知れないが、バック・バンドが凄い。
曲によって違うが、参加メンバーはざっと以下。メンバーを見ただけでも、ゾクゾクする。
ギター:エリック・ゲイル、アール・クルー、リー・リトナー、、
ベース:ロン・カーター、マーカス・ミラー、ネーザン・イースト、チャック・レイニー、、
ドラム:スティーブ・ガット、ジム・ケルトナー、、、
パーカッション:ラルフ・マクドナルド、ポリューニュ・ダ・コスタ、、
キーボード:リチャード・ティ、バート・バカラック、ダニー・ハザウエイ、、
サックス:デビッド・サンボーン、、
バックコーラス:フィル・ペリー、、
など。
③Marlena Shaw(マリーナ・ショウ)
1966年デビュー。ジャズとソウルをミックスした様な歌い方のシンガー。
75年発売の下の写真のアルバム「Who Is This Bitch,Anyway」で一躍有名になる。
このアルバムでのバックを務めるのは、デビット・T・ウオーカー/ラリー・カールトン/チャック・レイニー/ハービー・メイスンといった凄腕メンバーたちだ。フレージングはジャズだが、根底に流れる歌はゴスペル風といった感じである。
ただ、私がよく聴くのは、この作品も網羅したベスト版である。こちらが、お得で聴きやすい。
「Feel Like Makin' Love」は、ロバータ・フラックも歌っているが、私的には、マリーナ・ショウの方が良く出来ていて情感があり好みだ。
④Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)
次はぐっと新しくなってホイットニーである。彼女は、残念ながら、先日、亡くなった、偉大なシンガーである。
説明はもう必要ないでしょう。
簡単に言うと、世界で最も売れている歌手の一人。アルバム総売り上げ枚数:1億4千万枚以上、シングル5,000万枚以上。世界で4番目に売れた女性歌手。
では、1位は、、「マドンナ」、2位は「マライア・キャリー」、3位は「セリーヌ・ディオン」といった具合である。
なんせ、マドンナは4億枚売り上げてるらしい。どれだけ儲けたんだろう。どれだけの人が手元に持っているのだろう。でも、私は持っていない。
ホイットニーは良い曲が沢山あるけど、とりあえずは、これがあれば、大体良いだろう。18曲入り。
⑤Dionne Warwick(ディオンヌ・ワーウイック)
ホイットニーの従姉妹である。一部での叔母さんと言う説は間違い。バート・バカラック作品の歌い手として知られてる。 グラミー賞も何度か受賞している。
歌は上手く歌唱力があるが、ホイットニーのほうが一般人受けする歌が多い。
⑥Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)
最後は、最もゴスペルフィーリングの強い歌唱のこの人。
ローリング・ストーンズ誌が選ぶ歴史上で最も偉大なシンガー100人で、第一位に選ばれている。
グラミー受賞回数は20回、女性シンガーではアリソン・クラウスの21回についで2番目である。
2005年には、米国大統領自由勲章を受賞。2009年には、オバマ大統領の就任式典でも歌った。
この人の歌う「アメージング・グレース」は独特のものがある。
他にも、良いシンガーが沢山居るが、またの機会に紹介することにする。