アナログレコードでも、特に音の良いものがある。
私が今まで収集したなかで、特に音質が良いと思うレコードは、最近手に入れたもので、
Steely Danの「Gaucho(ガウチョ)」 MCA-6102。
USオリジナルで、マト番号は2/2。
もともと、このアルバムは音の良いことで、有名であるが、
それは、マスタリング・エンジニアがRobert Ludwig = Bob Ludwigであるからだと思う。
この人のマスタリングしたアルバムは、概して音質が良いです。
私が入手したレコードにも、しっかりとこの人がマスタリングした証の刻印が「RL」として残してある。
見にくいと思いますが、MASTERDISKの右隣にRLの刻印があります。
レコードの場合は、内周の無音部(Run out)部分に、この様にマスタリングエンジニアとかマト番号とか色々な情報が刻印してあって、ある意味親切です。
まあ、エンジニアが一枚いちまいカッティングして、スタンパーで焼き、最後に品質管理していたのでしょう。
昔の仕事は手が込んでいて丁寧ですね。関心します。
だから、一枚が当時で3,000円くらいになっても仕方無く、それなりの価値があったんですね。
今やCDなんて簡単に作れてしまいます。個人でも作れますからね。ましてやネットで配信なんて便利な時代になりましたが、その分、音楽の価値、一枚の重み、有難味、一枚を手に入れたときの喜びの様なものが減った様な気がします。
因みに、内袋つき、ラベルは虹ラベルです。
実に音がしっかりしていて、聴いていると一瞬耳を疑います。
どこからこの様な音が出てくるのだろうと、回転するレコードの溝をマジマジと見てしまいます。
私は、このアルバム「ガウチョ」は、レコード、CD、プラチナSHM CDとも持っていましたが、それらと比較しても、今回のレコードが一番音質が良いと感じました。
ところで、プラチナSHMって、一瞬にして市場から無くなりましたが、何だったんでしょうね。メーカーの策略としか思えません。