真空管アンプの球交換と同様に、半導体でも簡単に音の変化が楽しめるのが、オペアンプの換装。
大概の半導体アンプやCDプレーヤー、DACにオペアンプが使用されている。
1回路入りや2回路入りだったりするが、仕様さえ合えば、これを交換することで手軽に音の変化が楽しめます。
私は、過去に何回もこれで楽しんで来て、BB製OPA627BP(1回路入り)が最高のオペアンプと思っていたのですが、最近ひょんな事から、また音の良いオペアンプを見つけた。
修理したカセットデッキのオペアンプに、CDP REVOX製B226に使用していたOPA2604AP(2回路入り)を拝借して使ってみようとした所、私とした事が、何と180度回転して挿してしまった。
180度回転すると回路的にどうなるか?
-電源と+電源が逆になるので一発アウトです。壊してしまいました。涙。
これでCDP用の高音質オペアンプが無くなり、代替品を探すことに。
そこで見つけたのが、BB製「OPA2134AP」です。
データシートには、「High Performance Audio Operational Amplifiers」と謳われています。
現在の販売元はTIですが、製造元はBurrBrownです。
注文後、翌々日に到着。正真正銘のBurrBrown製です。
今度は方向を間違えない様にCDプレーヤ REVOX B226に装着。ソケットに挿しています。
因みに、DAC ICは「TDA1541A S1 Single Crown」です。B226オリジナルは「TDA1541」。
その音質は、繊細でしなやか、情報量も多く、アナログっぽい上品な音です。
「ハイファイ的な音」とでも言うのでしょうか。低域から高域まで良く伸びています。美音!。
これも良い感じ、私好みの音です。おそらく鳴らし込むともう少し明瞭な音になるのでしょう。
10日間くらい鳴らし込みましたが、期待通りの音です。
「OPA2604AP」も良かったのですが、これを聴くと、少し平面的だったような気がします。
今回の「OPA2134AP」の方が上質です。
オペアンプもスペック的にはもっと良いもの(高スルーレート、低ノイズ、低歪など)が有りますが、オーディオ用としては、スペックだけじゃないですね。スペックと音質は別物です。
オペアンプ等の石ころがしも、また楽し~。