My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

2019年の振り返り。~自分好みの音を求めてオーディオ弄り~

2019-12-23 16:27:48 | オーディオ

今年も残すところ数日となりました。

ということで、恒例の2019年オーディオ振り返りをしてみたいと思います。

今年やった事と結果を纏めました。成果の大きかった順に書いてゆきます。

 

①6AS7G PPアンプの改造

何と言ってもこれでしょう。

3月に構想を始め、今年は、これに一番時間を掛けたと思います。

この改造を通して多くの事を学び、知識を蓄えることが出来ました。サポートを頂いた先生に感謝します。

出力管もRCA 6AS7GからTung-Sol 5998に変更しました。それに伴いバイアス設定も変更。

さらに、現在も改造を進めています。

暫くブログの更新が出来ていなかったのも、その作業に取り掛っていたためです。

私があまり得意としない機械工作を伴う作業でした。

今はそのアンプを聴きながら書いているのですが、もう少し調整が必要かも知れません。

来年早々には投稿が出来ると思います。

 

②KT88 PPアンプの音質改善

初段の初速度電流特性に着目して、設計変更(電圧設定変更)を実施し音質改善を図りました。

今まで埋もれていた微小音も聴こえる様になり、かなり改善出来たと思います。

加えてカソード・パスコン、カップリング・コンの換装も実施しています。

現在は、このアンプでJBL LE14A + LE175DLHを駆動していますが、良い感じで鳴っています。

 

③6C33C FOX-BATの低消費電力化

発熱の多かった6C33Cをシングル・ヒーター、シングル・カソード化することで低発熱化を図りました。

さらにドライブ管を12AU7から12BH7Aに交換する事で、よりパワフルな音質が得られました。

6C33C自体も新品に交換。

 

④憧れのGEC製KT88を入手。

不用になった機器やメンテナンスした機器の断捨離で得た資金を元手に、遂にこの銘球を手に入れる事が出来ました。

今はMC275に挿していますが、勿体なくてあまり稼働させていません。虎の子の4本です。

 

⑤JBL LE14A + LE175DLH + SP-505J用のネットワークのメンテナンス

ガリが気になっていたアッテネータを新品に交換しました。

この効果は大きかったです。今では気持ち良く鳴ってくれています。

高域が少しザラツキ気味だったのは、やはりこのVRの所為でした。

もっと早く交換すれば良かったと思います。

次は、コンデンサの交換、端子の交換等も検討中です。

 

⑥CDP REVOX B226のDEM Cap変更

TDA1541A DEM用のコンデンサをオリジナル → ERO  MKT1817 → 東信 UPZ に変更しました。

オペアンプもOPA2604に交換しています。

オリジナルよりも音の透明感が増したように思います。

 

⑦電線病?

今年もまたWestern Electricの16GAスピーカー・ケーブルを購入。以前のWE18GAよりも音が太くなりグレードアップしました。WEケーブルも種類により音質自体が若干違う様な気がします。ただ言える事は単線は音の定位がしっかりとする様です。(そんなに沢山のケーブルを比較した訳でもありませんが)。なお、近年のケーブルの様なハイファイでは有りませんので、ご注意を。WE信者用? ただ、私はこの音が好きです。これは使った人にしか分かりません。

私の個人的な意見ですが、Old JBLのスピーカーにはベストマッチと思います。

WE2芯シールド・ケーブルもアンプ入口の内部配線に使ってみましたが音質変化は良く分かりません。

また、以前から気になっていた立井電線のRCAケーブルも作りました。

立井電線のケーブルは放送局等で使われているそうです。比較的安価で音の芯がしっかりしています。

 

⑧古い8mmビデオテープのデジタル化

8mmハンディカムの修理に挑みましたが途中で断念。

結局、オクで据置型8mmビデオデッキの中古動作品を購入。

保管していた古い8mmビデオテープ10本くらいをデジタル化する事が出来ました。

続いて、古い写真をスキャナで取り込みデジタル化を進行中。(枚数多いためかなり時間が掛る) 

色褪せた写真も補正が掛かり驚くほど綺麗になります。技術の進歩ですね。

 

⑨断捨離

少しづつ進める事が出来ました。

今年断捨離したもの:スピーカー、アンプ、レコードプレーヤー、チューナー、真空管など。

 

以上ですが、やり残した事も沢山あります。年明けに年初計画で書きたいと思います。

私がやっている事の基本は音質向上に囚われず自分好みの音の追求です。

聴いていて『楽しい』『引き込まれる音』の追求です。人間臭い、生きた音です。

自分だけの音つくり。芸術と同じで、自分にしてみれば「オーディオは創作だ~!」です。

録音することがエンジニアの創作仕事なら、それを再生する側も創作。

 

今日の1枚。

今話題の『ロッド・スチュワート with ロイヤル・フィル』

何でも2週連続で全英チャート1位だとか。私もCDを買って聴きました。

ロッド・スチュワートのCDは、すでに10枚以上持っていますが、これも買いです!

自身のヒット曲、懐かしい曲がロイヤル・フィルの演奏で豪華になって蘇っています。ロックらしさも残っています。2枚組ですが、どちらもご機嫌でGoodです!。

プロデュースは、UKのトップ・プロデューサー、トレヴァー・ホーンです。

アビー・ロード・スタジオでの収録の模様がオフィシャル・ビデオとしてYoutubeにアップされています。

Sir Rod Stewart ,Bravo ⤴⤴⤴!!! 

 

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遂に手に入れた憧れの銘球GEC KT-88。~やはりこの球は別次元だった~

2019-12-07 12:09:21 | 真空管アンプ

やっとの思いで遂にGECのKT-88を手に入れました。

この球を購入するために、手持ちのオーディオ機器をかなり断捨離して資金を捻出しました。

しかし、間違い無くそれだけの価値はありました。


GECの外箱付きです。

 

開封~、ドキドキ、、、。

内装のナミ段ボールも付いています。

この堂々とした姿。今まで使ってきたロシア製復刻版よりひと回り大きいです。

プレート形状は全く違います。

初期型の茶ベースです。後期型は黒ベースだそうです。

印字もしっかりと残っています。印字ロットからすると78~79年生産のものでしょうか。

ゲッターもまだまだ残っています。

なかなか状態が良いです。こんな状態の良いものはなかなか手に入らないと思います。

購入価格はご想像にお任せしますが、Western Electricの300Bなんかに比べれば全然お安いです(笑)。

 

ピンを綺麗にした後、マッキントッシュ MC275に挿して通電してみました。

見た目もカッコ良いです。この堂々とした姿、決まっていますね。

周りを少し暗くして全体を記念撮影。これも良い感じですね。

 

さてさて、音を聴いてみました。

おお~、これかぁ~、GECの音は。 今までは出音が全く違います。

何段階もレベルアップした音です。と言うか、次元が違います!

鳴らし込めば鳴らし込むほど、今まで聴いたことのない凄い音の世界になって行きます。

なんだぁ!この臨場感と生々しさ!

これが本来のオリジナルMC275の音なんだぁ~。半世紀以上も前にこんな音が出来ていたのですね。

こりゃぁ、凄い。やっぱりヴィンテージだぁ。

道理で皆が憧れて欲しくなるわけだ。納得!。感動して目がウルウル~。


ジャズ・ボーカルを聴くと、ボーカルは自分のほうに飛んできて、バックの演奏はしっかりと奥に配置され左右に広がっている。それ以上、音質がどうかというのは、言葉では言い表せません。

KT88類の中ではまさに””King””ですね。これ以上のものは無いでしょう!

有るとすれば、オリジナルGold Lionでしょうかね。聴いたことないですが。

(これもGECの子会社 Marconi-Osram Valveで作ったもので、管壁のライオン・マークが大きいものと小さいものが有るそうな。大きいものが良いそうです。現行の復刻Gold Lionはロシア製)


いままで他のアンプでの改造の苦労はいったい何だったんだ~。色々と弄っても、この球で一蹴されました。

この球の音に馴れてしまうと、他の球やアンプは聴けなくなるので、このアンプをリファレンスとして他のアンプの改造に取り組みたいと思います。

いかにコストを抑えて自分好みの音に仕上げるかの探求、試行錯誤するのがが私の愉しみ(趣味)なので。。。

多分、ネタは尽きることが無いでしょう。

 

 

では、本日もクリスマス・アルバムを紹介しましょう。

ちょっと変わったところで、キャロル・キング」のアルバム『クリスマス・キャロル』です。

久々にCDを引っ張り出して聴いたのですが、なかなか良い感じでキャロルの魅力的な歌声も健在、癒されます。

その年代の方は懐かしくも思えるでしょう。

クリスマス・キャロル
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ユニバーサル ミュージック クラシック

音質も良好です。1曲目は耳について何回も聴いてしまいます。 

 

 

コメント (7)
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JBL LE175用ネットワークの修理 ~アッテネータの交換~

2019-12-02 12:31:45 | スピーカー

我が家のリビングルームに置いてるJBL LE14A + LE175DLH + LX-10 (箱はサンスイSP-505J)が、導入してから約2年経過、やっと良い感じで鳴り出しました。

 

実際には、こんな感じでハヤミのスピーカー台の上に乗せています。この様に嵩上しないと低音が籠ります。

 

今回の取り組みは、導入時から気になっていたネットワーク用アッテネータのガリ

このガリはアンプのボリュームのガリと違い、回すと"バリバリ"と異音が出るわけでもなく、なかなか判り難いものです。

実際に音楽を聴きながら音質で判断するしかないです。(後で思ったのですが、全帯域のホワイトノイズを再生すれば分かり易かったかも?) 

アッテネータをゴリゴリ回した直後はそれなりに良い音がするのですが、暫くすると音質が悪化したり、アッテネータの位置によっては音が良くない。高域がザラついてノイズ混じりっぽく聴こえたり、高域が不足したりします。

今までは音質の変化を感じたらアッテネータをゴリゴリしては又聴いていましたが、いよいよこのアッテネータを何とかしようと腰をあげました。

まず考えたのは、アッテネータを分解しての掃除。しかし実際に現物を眺めると分解が出来そうにありません。

 

仕方ないのでアッテネータそのものの交換を検討。代替品の調査には少々時間が掛かりました。

まずは、このネットワークLX-10の仕様を調査。そして何とか回路図をゲット。

このアッテネータは「L-Pad」って言うのですね。初めて知りました。

現物の抵抗値変化をテスターで測定しても特殊な動きをします。

アッテネータの等価回路。

 

 

さて、代替品をどうやって手に入れるか?どこで取り扱っている?

調査の結果、アキバ通いしていた頃に偶に立ち寄っていた「コイズミ無線」で取り扱っていることが分かりました。サイズ等も確認したところ代替として使えそう。オクにも類似品の出品が有りましたが、信用出来るお店から購入したほうが良いだろうと通販で早速注文。

今後のことや送料負担も考えて、同時にネットワーク用コンデンサの手配も考えましたが、コンデンサ交換のためにはケースを留めているリベットを壊さなくてはならず断念し、アッテネータのみ注文。

数日で到着しました。

到着した品物がこちら↓。 オリジナル品と並べてみました。右がオリジナル。

念のため、テスターで抵抗値変化も同等であることを確認しました。

交換後はこの様になりました。

左右両チャンネル分が完成しました。

 

表からみたところ。ツマミの位置も仕様書通りに合わせました。

アッテネータのちょうど中間(中点)位置でJBLの文字が真横になる様になっているのですね。

ところで、このツマミ(Knob)の6角穴付き止ネジですが、6角穴が1/16インチサイズになっており、 日本の1.5ミリ6角レンチでは微妙に合いません。この為わざわざインチサイズの6角レンチセットを購入しました。US品を分解する時はいつもこの罠に嵌ります。 

E-Value 六角棒レンチセット インチ 1/16・5/64・3/32・1/8・5/32・3/16・1/4・5/16・3/8インチ 9本組 ELHW09INL
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イーバリュー(E-Value)


また、アッテネータを回した感触はJBLオリジナルの様な高級感は無く軽いです。もしかしてJBL製も初期は軽くて経年で重くなった?

配線材の末端導通部磨きや被覆再剥き及びターミナルのケイグ塗布を行い、配線を元に戻し箱に組みつけました。内部配線材はJBLオリジナルままです。芯線や被覆の感じからベルデン製?

この時、ユニットの裏を覗き込んで発見したのですが、このLE14Aはインピーダンス16Ωと印字がありました。あれ?LE14Aって8Ωでは?ひょっとすると初期型は16Ω?希少?貴重? 良くわかりません。(ご存じの方がおられたら教えて下さい)

しかしネットワークの回路図からすると、LE14Aは直接入力(=フルレンジ)で、LE175側にローカットフィルタが入るだけの様なので、この並列回路でトータルのインピーダンスを8Ω近辺にするには、LE14Aは16Ωが妥当かも知れない。自信ないけど。

 

ところで、肝心の交換後の音は、高域の濁り、ザラツキが無くなり、クリアーに音が出る様になりました。成功! 音に煩い妻も「確かに良くなったね。」と効果を認めてくれました。

アッテネータの交換だけなので投資額も少なく効果大なら、もっと早く実施しておけば良かった。

 

今後、ネットワークのコンデンサ、抵抗、コイルの交換しても良いかなと検討中ですが、オリジナルも捨て難いのでじっくりと考えたいと思います。場合によってはケースも含めてネットワーク・ユニットを自作?

 

因みに、今は、このスピーカーをこんなシステムで鳴らしています。

 ・CDP:Burr Brown PCM1792A DAC 搭載。自ら改造品(クロック、クロック電源等、多箇所)

 ・アンプ:KT-88(6550C) PP  60W+60W 

      


さて、いよいよ12月になりました。 この時期になるとクリスマス・ソングが聞こえてきます。

と言う事で、今回はジャズ・ボーカルのクリスマス・ソング集を紹介したいと思います。

大好きな『ダイアナ・クラール』のクリスマス・ソング盤です。

Christmas Songs
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Verve

ダイアナ・クラールの歌声でクリスマス・ソングが聴ける貴重な1枚です。 

通常の彼女とは違い明るい感じの雰囲気が味わえます。

ダイアナ・クラールにもクリスマス盤があるの?ってご存知なかった方は是非聴いてみてください。 

 

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