やっと、レコードプレーヤーを買うことが出来ました!!!。
レコードプレーヤーのグレードアップすべきか? となると、どれが良いか?
悩むこと、かれこれ1年以上。そしてこの度、やっと購入に至りました。
これで、やっとレコードプレーヤーの新調が出来ます!!!
今回、購入したレコードプレーヤーは、
ターンテーブル:トーレンス(Thorens)製 TD320 markⅡ Made in Germany
トーンアーム:SME製 3009 Series2 improved Made inEngland
の組み合わせの中古品です。オークションで落札しました。
SME製のヘッドシェル、シュアー製カートリッジM44GXも付いていました。
今までの狙いが、デノン→マイクロ精機→トーレンスと変遷し、最終的に意中の物を手に入れる事が出来ました。
海外勢で固めた憧れの名機と言うことになりました。勿論、100V仕様となっています。
しかし、この機種は、調整が大変で手間がかかります。
きちんと調整しないと本来の持ち味の音が出ないそうです。
私の備忘録として、以下に、組み立て~調整~磨き上げまでを書き留めておきます。
尚、調整は未だ途中です。続きは次回に書きたいと思います。
かなり手が掛かりますが、この過程もオーディオの楽しみですね。
早く音を出して聴きたいのはやまやまですが、そこはぐっと堪えて、ゆっくりと取り組みたいと思います。
それでは組み立てから。
<組み立て>
○ターンテーブル
Webサイトの記事を参考にしながら、組み立てました。
組み立て前。
プラッター。左が外側、右が内側になります。
内側プラッターのスピンドル部拡大。太いですねぇ。
これをフレーム(シャーシ)に乗せて、ベルトを掛けます。ベルトはおそらく?純正のものが付いていました。
ベルトを掛けたところ。
これに外側のプラッターを乗せます。
これに、ゴムマットを乗せて、取り敢えず完成です。
○トーンアーム
トーンアームはすでに設置してありましたが、ウエイト等は輸送上の都合で取り外してありました。
ウエイトとアンチスケーティング用の吊り錘を取り付けます。
取り付け後の完成状態。
別アングルで。それにしても美しいです。流石、世界で一番美しいトーンアームと称される事も頷けます。
オーディオは、見た目も大切ですね。所有していることの喜びもあります。
SMEのロゴです。3009とだけ書いてありますが、形状から調べると「S2 improved」になりそうです。
なにぶんにも初めて手にしたので、調査も時間が掛かりました。
○シェル、カートリッジ
取り付けてありました。シェルはSMEの初期ロゴ?
カートリッジはシュアー製M44GX。これ、希少品で、スタジオ仕様品だとか。
この状態で音を出してみました。左右両チャンネルから、しっかりと音が出ていました。
それでは、次に調整です。ひとまず音だし確認が出来たので、また分解して調整します。
<調整>
こちらもWeb上の記事を色々と探し読み学習して実施しました。時間が掛かりました(汗!)。
○フレーム高さの調整
フレームは、トーレンスの特徴である2分割構造になっています。
メインフレームにモーター駆動部、吊り下げ式フローティング・サスペンション構造のサブフレームにプラッターが乗っています。
調整は、このサブフレームがメインフレームと同じ高さで、しかも水平になる様に調整します。
下の写真の3箇所のネジで高さ調整をしますが、これは実際にレコードを再生する状態、つまりプラッター、ゴムマット、レコードの載った状態で調整しなければなりません。
ところが、その状態だと、左側のネジ穴だけが隠れてしまいます。
仕方が無いので、このネジだけは、下の写真の状態で目分量で調整するしかないです。
私は、全てを乗せた状態で、プラッターとフレームの隙間から金サシを入れて確認しました。
○トーンアームのゼロバランス調整
まずインサイド・フォース・キャンセラーの釣り糸を外し、針圧調整用のサブ・ウエイト(黄色丸)を一番奥まで持って行きます。(写真はすべて針圧調整まで終わった状態です)
次に、メインウエイト(黄色丸)を動かし針圧が「ゼロ」、ヤジロベエのバランスが取れた状態にします。
○ラテラルバランス調整
先ほどのヤジロベエの吊りあった状態で、メインフレームの後ろ側を持ち上げてみます。
すると、トーンアームが内側に動き出します。←バランスが取れていません。
サブ・ウエイトが乗っている軸を左右に動かして、バランスが取れている状態、つまりフレームを傾けてもトーンアームが動かない状態にします。(写真はすべて針圧調整まで終わった状態です)
○針圧調整
やっと針圧調整が出来ます。
調整には針圧計を使います。私が使ったのは、これ↓です。
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一応、サブウエイトの軸部に針圧の目盛りが刻んでありますので、それを目安に錘の位置を動かします。
1目盛り0.25gだそうです。
○アンチスケーティング(インサイドフォースキャンセラー)調整
先ほど外した吊り糸を軸に引掛けます。取り敢えず、一番少ないところにしました。
吊り糸はアームに対して垂直に出る様に調整。
○回転数
ストロボスコープを使って回転数を確認しました。
確認用のマットを持っていませんでしたので、FIDELIXさんのスコープ・マットを印刷して使わせて頂きました。
光は、豆電球を使いました。
結果は、ここ60Hzで33回転、45回転ともにピッタリと合ってました。
ここの調整となると、裏蓋を開けて、また一苦労だったのですが、助かりました。
<磨き上げ>
木目フレームとトーンアームを磨き上げ、綺麗にしました。
使用したのは、家具磨きシート、磨きクロス、3Mマイクロファイン(スポンジ研磨)、無水エタノールです。
全体
トーンアーム
う~ん。美しい!
出力ケーブルのプラグも綺麗にしました。
出力ケーブルのプラグも綺麗にしました。
<スピンドルにオイル注入>
スピンドルにオイルらしきものが何も塗布されていませんでしたので、手持ちの特別なオイルを1滴だけ軸に垂らしました。スムーズに回る様になりました。
今のところ、一旦ここまでです。
この後は、
①ベルト交換:
テーブルを回し、ストップした時に、ベルトが外れる事がしばしばあるので、ベルトの緩みと思い、新品を現在手配中です。寿命はだいたい2年位らしいです。
②カートリッジ交換:
カートリッジを手持ちのシュアー(SHURE) V15 typeⅢに交換予定です。
交換したら、アームの調整が、また最初からです。
本格稼働まで、まだ作業が続きます。
でも、この時が楽しいですね。
車でも、往年の名車は調整、メンテが大変ですからね。 。。