My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

青白く光る真空管 SED 6550C(Svetlana Winged-C)

2024-08-17 14:33:54 | 真空管いろいろ

KT88 PPアンプの初段管をMELZ製1579に交換した。

次に、出力管4本をGEC KT88から未使用管と言う事で随分前に購入したSED 6550Cに交換してみました。

このSED 6550C(Winged-C)は本家Svetlana製「Cロゴ」で現行「Sロゴ」とは別物。詳しくはこちら

 

久々の稼働だったのですが、やはり1本だけ真空管内部が青く光っていました。

 

これは新品の真空管で真空度が高い証拠で、ロシア管に見られる現象らしいです。

部屋を暗くしてヒーターのオレンジ色とこの光を見ていると幻想的ですね。

音質はというと、この音も捨てがたいですが、やっぱりGEC KT88かな。

すぐに、GEC KT88に戻しました。固定バイアスで使っているので、勿論バイアスの再調整が必須です。

 

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真空管6SL7の聴き比べ。

2024-08-10 11:44:50 | 真空管いろいろ

手持ちの6SL7にロシア管が仲間入りしましたので、種類は少ないですが6SL7系真空管を聴き比べた印象を書き留めておきます。

あくまでも私の主観で、また過去の記憶で曖昧な物も有ります。

この6SL7はμ(増幅率)が高くMT管の12AX7相当です。

KT88 PPアンプの初段SRPP回路で使用しています。

 

1.RCA 5691 赤ベース

  高信頼管でマニアの間では評価の高い高級品。

  支持ポールが6本と2枚マイカが特徴的で堅牢に作られています。

  音質は、一番纏まりの良いハイファイ的な音質。

  芳醇でシルキー、熟成されたウイスキーの様。

  US管に有りがちな荒々しさは無く、とても聴きやすいです。

 

2.TUNG SOL 12SL7GT(VT-289) Black Glass Round Plate

  型名の通りヒーター電圧が12Vなので、アンプ内の配線を変更して使用していました。

  希少品ですが沢山集めました。

  音質は空間表現が特異です。スペクタクル・サウンドとでも言うのでしょうか。

  音が前後左右上下360度立体的に広がります。

  年代物なので、ノイズを拾ったり、電源のON/OFF時にノイズが出る物が有ります。

 

3.Slyvania 6SL7GT

   

  前回取り上げましたが、プレートが短く黒クロメート処理?がして有り光沢が有ります。

  音には締まりが有ります。これも人気が有り、定番としている人も。

 

4.KENRAD 6SL7GT ニッケルプレート

  プレートにニッケルを使った物です。

  ニッケルプレートは音が良いという人も居られますが、

  私には、薄っぺらくスカスカの音にしか聴こえませんでした。手放しました。

 

5.TUNG SOL復刻 6SL7GT

  現行品でショップから新品が入手可能です。ロシア製。

  所謂普通の音で、音数はそれ程多くありません。

 

6.MELZ製1579

  最近入手したMELZ製。今の所、これが一番!音源の良し悪しまで再現します。

  解像度高く、低域から高域までキレッ、キレッ!の切れ味の有るサウンドです。

  音の粒立ちが良く、聴いていて気持ちが良いです。気分上々になります。

  スピードの有るJ-POPやRockを聴くのには良いでしょう。

 

この中では「RCA 5691」と「MELZ 1579」がお気に入りです。

 

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恐るべしMELZ製1579(6SL7)真空管。

2024-08-04 13:28:14 | 真空管いろいろ

1579(6SL7)を使い始めてから約50時間が経過しましたが、その間、この球に変化がありました。

使い始めは1本だけがハーモニック・ノイズを発生、頭を叩くとスピーカーから「ボン、ボン」と音がしました。

しかし、これは30時間後位に解消。金属板、マイカ板、ガラス管が馴染んで来たのでしょうか?

音質に関しては、使い始めに感じていた音のザラツキ、煩さは抑えられ、今では繊細で綺麗な音になりました。

それぞれの楽器の存在感、音の空気感も良好。流石、宇宙航空機器用、宇宙空間を感じる音(笑)。

この球は低域から高域まで良く伸びており、低音も締まりが有って中域から高域にかけて素晴らしい透明感の有る音がします。

コスパ最高! 恐るべしロシア管。

以前、1年前にFOTON製6N8S(6SN7)を使った時と同じ感覚です。

ロシア管って、余り良く思わない人が多いですが、航空機用等の高信頼管は使ってみる価値有りですね。

 

今日は、ピンクフロイドのライブCDを買ったので、それを聴いています。

ピンクフロイドのCDって、全体的に音が籠っていて暗くて音質が良いとイメージが無かったのですが、これは2019年にその時点で考えうる最高技術でリミックスしたと言うだけあって音質が良いです。演奏内容はロジャー・ウオーターズが抜けた後の新生ピンクフロイドの初のワールドツアーで気合が入っていて最高です。「PULSE」(2005年DVD)も持っていますが、音質はそれよりも良好!ひとつひとつの音の分離が良くクリアーです。音域も広く、臨場感が有ります。内容的には「PULSE」はアルバム「狂気」の完全再現収録となっているので、ピンクフロイド好きなら両方持っておく必要がありそうです。ギルモアのギターの音が綺麗で会場全体に良く響いています。やっぱりピンクフロイドの音楽はスタジオよりも広い空間での演奏の方が臨場感が有って良いですね。早く買わないと手に入らなくなるかも?

因みに、CD + Blu-rayのBOX setも有りますね。コアなファンならこちらかも。

アラン・パーソンズがレコーディング・エンジニアを務めた名盤中の名盤「狂気」のレコード(UKオリジナル盤を所有)も良いですが、こちらも良いですよ。

 

そして、今まで何度も聴いた和物ボーカルでも、感情を込めた微妙なニュアンスまで聴き取る事が出来ます。思わず「ゾクッ、。」と鳥肌が立ちます。

何度も紹介している、こちらのCDです。

テレサ・テンのCDの中では、内容、音質とも最高の1枚と思います。 

ミックス、マスタリングは、MIXER'S LABの「内沼映二さん」や「菊地功さん」が手掛けられたのかな?

菊地さんがマスタリングを手掛けられたアルバムは音質に間違いはない。中森明菜の「ラブ・ソングス&パップ・ソングス」もベスト盤の中で最も音質が良い。

日本で絶頂期のテレサの歌声を聴く事が出来ます。バックバンドも一流揃い。

今年で生誕70年になるのですね。。。

 

 

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1579(6SL7系)真空管を試す。

2024-07-28 16:24:32 | 真空管いろいろ

前回書いた様に、6SL7系の他の球も試したくなり、以前から気に成っていた球を早々にオクで落札しました。

今回購入した球は、ロシア製「1579」です。1984年6月製造

 

この「1579」について出品者の説明によると、

6N9S(=6SL7)の航空宇宙機器/原子力用高信頼性管として、MELZにより設計された球でReflectorのサラトフ工場で製造され、旧ソ連圏の原子力発電所の制御機器等に多用された

との事です。

 

さて、肝心の音質はと言うと、何とハッキリくっきりした音なんでしょう。

今までこんな明瞭な音で鳴る真空管は使ったことが無いと思う。

超ド派手で元気一杯パンチの有る音で、あまり真空管らしさを感じません。

ピアノの音には特徴が有って良く響きます。

低音から高音まで良く伸びていますが、ちょっと煩く耳に刺さる感じが有るので、好みの分かれる所です。長時間聴くと疲れそう。

現品は未使用に近い状態との事なので、エージングが進むと少しは柔らかくなるのかな?

この音を演出するのは光沢の有るプレート材料に依るものでしょうか。

Sylvania 6SN7GWTも締まりのある明瞭な音だったのですが、さらに明快(この表現が適切)で部屋いっぱいに響き渡ります。ポップ系を聴くとテンションが上がります。

以前使ったロシア製6N8S(=6SN7)と似たような変化です。

もう暫く鳴らし込んでみる事にします。

 

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電源トランスの鳴き(唸り)

2024-03-31 11:36:55 | 真空管いろいろ

1年位前から気になっていた「6C33C真空管シングルアンプ」の唸り音

スピーカーから聴こえるハムではなく、アンプ本体のメカ的な唸り音です。

この原因を突き止めて対策する事が出来ました。

聴診器の様な物を当てて探したところ、唸り音の発生源は電源トランスでした。

 

では、どの様にしてこの唸りを抑えるか?ですが、考えられる方法は以下のふたつ。

 ①機械的(構造物的)に振動を抑える。

  例えば、電源トランスの振動が出来るだけシャーシに伝わらない様にする。

 ②電気的に唸らない様にする。

  1次側にDCが乗ると、トランスが唸る事があるとか。

 

①はスマートな方法では無いし、そもそも電源トランスが唸る事自体が通常は無い事なので、②の方向で考えました。

そこで目を付けたのが、電源トランス1次側0~100Vの間に並列に入っているスパーク・キラー(47nF+47Ω)。

(回路図上)

(実装状態) 

スパーク・キラーは、キャラメル状の部品。

 

そういえば、他のアンプでは、スパーク・キラーはこの様な使い方をしていないし、稼働時に常にスパーク・キラーが入っていると音質に影響が有ります。

そうですよね。電源トランスの1次側の影響って、2次側のB電源では2倍~3倍で効いてきますからね。

そのため、他のアンプでは、電源スイッチON時のスパーク対策はスイッチに並列に入れている事が多いです。こうする事で稼働時はショートになり影響が有りません。

(回路図上)

早速、このスパーク・キラーを取り外し、その代わりにスイッチの両端に0.01uF/400Vのフィルムコンデンサを取り付けました。

(実装状態)

フィルム・コンデンサは黄色の筒状の部品。

 

変更後の結果は、電源トランスの唸りはかなり小さくなり、気にならない程度になりました。

アンプの音質も、以前と比較して歪っぽさが無くなった様な気がします。

この唸りがアンプ出力に影響していたかも?

 

そして、取り外したスパーク・キラーをよく観察すると、ケースの表裏共にひび割れていました。

これって、スパーク・キラー自体が鳴いていたのかも知れません。 

 

ところで、スピーカーのエッジ交換作業を実施して以降、久々にオーディオ熱が再燃してきました。

この6C33Cシングルアンプを設計的に少し弄ってみました。

内容については、また次回。

 

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やっぱり良い物は良い!!! ~Telefunken(テレフンケン)~

2022-05-18 12:48:00 | 真空管いろいろ

最近なんだか調子悪いな~。何か変だな~。腰が座ってない浮ついた音。芯の無い位相が回った様な定位がハッキリしない音。こんなだったかなぁ~?何が悪いのだろう~? と暫し悩んだ。

こうした少しの音質変化でも敏感に感じるのは、損な感性の持ち主なのか?得なのか?

オーディオを永くやっていると自ずと聴覚が鍛えられますね。

「損」と言えば、お金が掛かってしょうがない。

「得」と言えば、音の変化を感じながら『弄り』を愉しむ事が出来る事、かな。

 

それは兎も角として本題に戻り、「もしや?」と思い、プリアンプの差動増幅段の球交換

結果は、やはり、コイツでした。交換後は生き生きとした元気な音を取り戻しました。

 

これまで使っていた球:

Mullard(ムラード) 7614/CV2493

Dimpled Disc Getter/Made in Great Britain/Gold pin  ECC88互換。

下部に黒化が見られます。他の回路で使い倒していたので寿命だったのかも知れません。

こんな時に真空管測定器があれば便利なのですが、持ち合わせていませんので、自分の耳で判断するしかありません。

 

交換後の球:

Telefunken(テレフンケン) ECC88

ダイヤマーク♢付 消えかかっていますが、製造LOTも印字有り。

10年以上前に秋葉原のク〇シック・コン〇ーネンツで購入。

高価だったので、勿体なくてあまり使っていません。

 

交換後の音は、流石ですね。しっかりした優等生の音です。やっぱり良いものは良いです!

見通しが良くて、芯の有る音です。音空間表現も良いです。やっぱMT管の最高峰ブランドですね。

 

しかし、暫く聴いてから、また勿体なく思えてきて、この球はいざと言う時のために大切に保管しておく事とし、他の元気な球に交換してしまいました。貧乏性ですね。

とは言うもの、Telefunken以外に10年以上前からどうしても聴いておきたい欧州球があって、また食指が動きそうです。

 

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KT88系真空管の聴き比べ。~4種類のまとめ~

2022-02-15 14:06:26 | 真空管いろいろ

手持ちのKT88系真空管の聴き比べがひと通り終了したので、簡潔にまとめをしたいと思います。

今回比較した球は、

 ・GEC KT88(オリジナル、ヴィンテージ品)

 ・Gold Lion KT88(Reissue、復刻品)

 ・TUNG SOL 6550(Reissue、復刻品)

 ・SED 6550C(Svetlana Winged-C)

の4種です。

 

<外観>

並べて撮影してみました。

左から、GEC KT88、Gold Lion KT88、SED 6550C、TUNG SOL 6550 になります。

GECとGold Lionは、ガラスの形がよく似ていてます。大容積です。

SEDだけは、ストレートガラスです。GT管タイプ。

TUNG SOLは、ダルマ型で、他に比べ小容積です。

プレートの形状もそれぞれ違います。

GECは特徴的な形で窓穴が有りません。

SEDはプレートが2枚有ります。

マイカ板は、SEDのみ2枚、他は3枚です。

ゲッターは、SEDがトップのみ、他はトップとサイドです。

 

<音質>

順位付けするなら、やはりGECがNo.1ですね。

低域から高域までよく出ています。それに中域に張りが有って艶とコクが有ります。独特の年代を感じます。しかし勿体なくて長い時間は使いたく無いです。

次にはSED(Svetlana)の6550Cです。

GECほど張り・艶・コクは有りませんが、雄大でスケール感があって良いです。

クラシック、ジャズ、ロック、現代のポップまでどんなジャンルでも良く表現します。

聴いていて気分爽快です。ずっと聴いて居たくなります。私の常用管です。

Gold Lion(復刻)も良いです。帯域が広く無難にこなします。現代風の音です。

TUNG SOL(復刻)は音楽を選ぶようです。少し篭り気味で小編成のジャズ等に向きます。

詳しくは、それぞれの聴き比べに書いています。

 

<その他>

今回の比較した後でふと思ったのですが、KT88と6550を同じ回路で比較して良かったものかと。

そもそも電圧設定等を変更する必要があったのでは?と思い、改めて其々のデータシートを比較してみた。

ひとつは、スクリーン・グリッド電圧(Vg2)。

UL接続の場合、KT88は600Vmax.に対して、6550(Tung Sol)は500Vmax. 、6550C(SED)は400Vmax.(UL時か記載なし)となっている。

で現状はと言うと、トランスのUL端子から100Ωを介してSG2に接続しているので、480V程度となっている。

お気に入りの6550Cを使った時が心配ですが、SV6550CのDatasheetには、"is designed to be a direct replacement for any 6550"と書いてあるので信じる事にしよう。

また、コントロール・グリッドの抵抗に関して、

固定バイアスの場合、KT88の100kΩMax.に対して、6550(Tung Sol)は50kΩmax.、6550C(SED)は記載無しとなっている。

で現状はと言うと、180kΩ位となっている。ここはあまり小さくするとドライブ段の負荷が重くなるのと、現状は暴走などの異常は無いので、あまり下げたくないですが、取り敢えず100kΩ位に下げてみるかな?

 

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KT88系真空管の聴き比べ。~SED 6550C~

2022-02-12 14:30:17 | 真空管いろいろ

手持ちのKT88系出力管で最後に紹介するのは、

私のお気に入りの「SED Winged-C 6550C」です。

外観がこちら。

本家Svetlana(スベトラーナ)製で、羽根の生えた"C"ロゴが特徴です。

現行販売されている"S"ロゴでは有りません。プレート構造、穴形状が違います。

因みに、"S"ロゴ品の外観はこちら。

私は聴いたことは有りませんが、おそらく音質も違うでしょう。

 

以前にも紹介しましたが、オリジナルのSvetlana(スベトラーナ)製は、プレートが2枚構造、穴形状は長方形です。

参考になる記事もリンクさせて頂きました。

私は、この"C"ロゴ品4本組を3セット所有しています。うち1セットは未使用のデータ付き品(使用せず保管中)です。US、UK、JPNから購入しました。

 

さて、音質は「良いですね~。」

紹介したGECとGold Lionの中間の音でしょうか。

演奏が目の前に悠々と広がります。解像度(分解能)高めです。

クラシックのオーケストラを聴くと、見晴らしが良く、広い高原から山々を望む様な景色が広がります。久々にクラシックに聴き入りました。

また、Jazz、Popのライブと聴くとそのホールの特等席で聴いている様です。

音空間が雄大で、且つ表現力が有りますね。響きが豊がです。

響きが豊かと言う事は、それなりに付帯音が乗っているという事でしょう。

真空管の良さが出ています。こうでなくっちゃ。

 ※付帯音の無い、歪の無い音、特性を求めるなら、トラアンプの方が余程優れている。

 

GECも良いですが、音の明瞭度ではこちらが上です。

低域~高域まで良く伸びています。

低域はGECよりも更に重心が低くて分離が良いです。ダブルプレートの効果でしょうか?。

高域は綺麗に伸びていて艶が有ります。中域も張りが有ります。

やっぱ、これです。私のお気に入りの音です。

聴いて居て心地良く、ずっと聴いて居たくなります。虜、癖になる音です。

 

比較的近年の球ですが、すでに生産終了していて、今では新品購入が難しいのが残念です。

 

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KT88系真空管の聴き比べ。~TUNG-SOL 6550~

2022-02-10 12:55:21 | 真空管いろいろ

こちらもオリジナルではなく、復刻品"Made in Russia"です。

10年ほど前にUSから購入。

TUNG-SOLの6550と言えば、その形状から通称”ダルマ球"と呼ばれています。

ボトル容積もKT88に比べ小さい。---並べた写真は、「まとめ」の時に。

Gold Lionと同じく、"New Sensor"(ロシアRFT工場)生産、US検査のマッチドクワッドです。

お値段はGold Lionより少し安かったと思う。

購入時の外観。

現在の外観。随分と使い込んだと思う。

左から3本目の1本だけ製造年が違う(16 11)のは、固い床に落として割ってしまい、後で補充したため。

バイアスを調整後、暫く鳴らし込んでから評価。

 

音質は、Gold Lionに比べ音空間の広がりがひと回り狭く、小ぢんまりとした硬めの音です。

KT88の様な雄大な響きは有りません。

低域の明瞭度がいまひとつで、少し団子状に聴こえます。音数も少なく感じる。

周波数レンジは、低域、高域ともKT88ほど広く無い様に感じます。

この事が雄大さに影響しているかも知れません。

然しながら、ボーカル、ピアノ等の中域は太くて良い感じです。

古いJAZZで小編成のバンドの音楽を聴くには適していると思います。

例えば、

Waltz for Debby/Bill Evans Trio

SAXOPHONE COLOSSUS/SONNY ROLLINS

SOMETHIN' ELES/CANNONBALL ADDERLEY

JAZZ SINGER/ROSEMARY CLOONEY

など。MONO盤は特に良い感じで鳴ります。少し枯れたナローレンジが良い感じ。

ただ、大編成のオケなどにはあまり向かない様です。

これは、以前に聴いた時と同じ印象。

 

Amazonでも新品が購入出来る様です。

 

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KT88系真空管の聴き比べ。~Gold Lion KT88~

2022-02-08 12:36:16 | 真空管いろいろ

"Gold Lion"と言ってもオリジナル品ではありません。復刻品"Made in Russia"です。

10年ほど前に、"New Sensor"工場生産、US検査品、4本マッチドクワッドをUSから購入しました。マッチと言っても経年での劣化度合が夫々違うので、今となっては殆ど意味ないですね。

新品時はこんなにカッコ良かったです。

 

今の外観がこちら。取り敢えずゲッターも残っています。

ベース部分の「Genalex」の印刷が剥げてきています。

アンプに搭載しバイアス電流と調整。

それほど劣化してない様で、半固定の僅かな回転でバイアスの調整が出来ました。

 

音質は、どちらかと言うと現代的な音です。

低音から高音まで良く伸びて美音ですが、ドンシャリで派手とも言えます。

GECの様なコクや艶やかさは有りません。

ピアノの音はGECに比べ軽く、ボーカルは明るく若返った感じで目の前に飛び出してきます。

これはこれで良い感じです。

しかし、聴き込む感じではなく、演奏がどんどんと進んでいく感じ。

ヴィンテージのコクや深味よりも、美音を求める人には好まれるでしょう。

現代のスピーカーに合いそうです。

 

今でもAmazonで新品が購入出来ます。

 

 

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