My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

オーディオ機器の”動”と”静”

2018-08-31 12:57:10 | オーディオ

オーディオ機器には、静特性(スタティックな特性)と動特性(ダイナミックな特性)があります。

静特性とは、決められた単純波形の信号(正弦波や矩形波)を入力した時に定格負荷のもとで得られる出力特性で、規格(EIAJ、IEC)に基づいています。

それに対し、動特性とは、実際に扱う音楽信号や音声、自然界の音は、レベルと周波数が常に変動する信号(2軸と時間変化)に対する特性のことを言い、それを数値化、完全に定量化する事は非常に困難で不可能です。

オーディオ機器は音楽を聴くためのツールで有って、単純波を聴くものではないので、静特性ではなく、この動特性が重要で、この時に機器がどの様な挙動を示すかがポイントとなってきます。静特性は、特性の一部に過ぎません。

人それぞれ聴く音楽も違えば、好みの音、それに人それぞれ耳の形、脳基幹神経の違いも有り、感じ方も違うのでしょうから、実際に自分で聴いてみなければ、自分の好みに合うかどうかも分かりません。

では、好みに合うとはどういう事かと言うと、聴いていて「心地よく感じる」「音楽に陶酔出来る」ではないかと私は思います。それは脳基幹神経が大きく関係しています。(この部分は、以前のブログに書きました)


ここからは、あくまでも個人的な意見ですが、

私がこれまでオーディオ機器に関して雑誌を見たり実際に機器を聴いて感じる事は、日本のオーディオ機器は静特性(スタティックな特性)や数値に拘り過ぎる傾向があるのではと思います。まあ静特性が良いという事は、販売側は高価格化、購入者側は安心、優越感に繋がるかも知れませんが。

対して、欧州の機器は、動特性(ダイナミックな特性)、実際に聴いた感じの音を大切にしていると思います。

静特性は機器を評価する上で一つの指標になるかも知れませんが、あまりそこに拘る必要はないのではと思います。

静特性excellent=音質excellentは、必ずしも成り立ちません。

そこそこ静特性が満足出来たら、あとは職人技(微妙な雰囲気とかタッチ)と思います。

オーディオも絵画の様なものかも知れません。所謂、プリンターで忠実に描いた絵と有名な画家が描いた絵の違いの様な物かも知れません。

デザインに拘る人なら外観を見て決めるのも有りか良いと思いますが、音楽を聴く装置なので、やはり実際に音楽を聴いて選ぶべき物と思います。

しかし、機器が潤沢に有り自分の耳で聴き比べが出来る環境などそんなに有りません。ましてや田舎ではまずそんな環境は有りませんから、静特性や人の感想・意見にある程度頼らざるを得ないでしょう。しかし、高額投資する場合は、多少遠くに出掛けて行ってでも、出来る限り自分の目や耳で確かめたほうが賢明でしょう。


また、自分自身の聴く音楽、興味のある音楽、音質の好みもコロコロと変わる事も有ります。

あまりコロコロと変わってしまうと、機器もどんどんと増えてしまい。お金は散財、置き場所も無くなってしまいます。

彷徨いながらでも、ある程度進んだら自分の求める音を絞り込み、ブレない様にした方が良いでしょう。

私は、一時期はハイファイ的な音を追及していましたが、ある程度歳を重ねた今では、耳自体の特性も若い時ほどは良くはないので、どちらかと言うと、聴いていて、生きた音、血の通った音、心に浸透する音、聴いていて楽しくなる音、雰囲気を求める様になりました。

そういう意味で、ハイファイで特性が良く緻密に練り込まれた日本ブランドの機器は自分に合わなくなって来たのではと自分なりに分析しています。

どちらかと言うと、古い機器のヴィンテージ品などが、自分に合う様になってきました。

(若いときに憧れだったけど高価で買えなかった機器を今になって中古で手にすると言う喜びもありますが。)

ヴィンテージ品は、静特性こそ今ほど良くはありませんが、それなりの良さがあります。

聴く人を楽しませてくれ、気持ちが和みます。

特に欧州機器は造りも良く、音楽を気持ちよく聴かせてくれます。聴感上の音を大切にして作られています。

私の様に、ジャズ、ロックを聴く人にとって、歪なんて1%以下の違いは殆ど分かりません。クラシックなら問題かも知れないですが。

私がオーディオ機器の設計をやっていた頃(20代)も、目標規格なるものがあって、その範囲内になる様に日々努力していましたが、静特性の僅かな差は、聴感上にはあまり現れなかった様に思います。それよりもOEM先の某オーディオメーカーの試作機最終監査の時に、マイスターの方から、「この部品をこちらに変更して下さい。バイオリンの響きが良くなりますから。」と言われ変更した時の音の変化が、まさに「目からウロコ」でした。この時、オーディオの世界って単純じゃないな、特性がいくら良くても駄目だなと思い知らされました。

 

何が言いたいかというと、オーディオも「食べ物」と同じという事です。耳も人間の五感のひとつと言う事です。 

いくら美音であっても、音楽を聴くのですから、自分が楽しめる音、心を打つ音でなくてはありません。

実際に聴くのは生きた人間の耳ですから、それぞれが味覚が違って好き嫌いがある様に、聴覚も違うわけです。

食べ物も、糖度、旨味度など測定しますが、やはり最後は人間の味覚で判断です。

人間ってそれだけ、繊細な生き物なのですね。

人間の五感って、素晴らしくよく出来ていて、少しの違いでも感じ取り、それを測定器で完璧に数値化する事は到底無理なのです。

と言う事で、静特性が良い=音が良いとは一概には言えないのです。それはほんの一部を疑似的に数値化しただけなのです。

 

自分にとって心地よい音を求めましょう!

私も、引き続き、音の探求を続けたいと思います。

評論家でもありませんので、万人受けする内容にはなりませんが、何かの参考にはなるかも知れません。

好みの音は、食べ物と同じで、人によって違います。味付けは自分で行い、自分の好みの音に仕上げる。

これを既製品の組み合わせで達成することが出来なければ、自作するしかないですね。

自分のオリジナルの音に仕上げる。これが自作する人の醍醐味ですね。

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最近見つけた音の良いレコード盤を紹介。

2018-08-28 10:55:54 | レコード

最近、意外にも音の良いレコードを見つけたので、少しだけ紹介しておきます。

※あくまでも個人的な観点での意見ですので、ご承知おきをください。

 

<洋もの/洋楽>

1.スリラー/マイケル・ジャクソン(オランダ盤) LP

 史上最も売れたアルバムです。2012年に65,000万枚のギネス世界記録に認定されています。

 CDのリマスター盤は持っていますが、レコードは持っていない事に気が付き、改めてレコードを入手。

 オランダ盤を入手。後述しますが、オランダ盤は音圧が高く、音が良いです。ダイナミックです。


2.トゥルー・カラーズ/シンディ・ローパー(オランダ盤) EP

 こちらのオランダ盤も音圧高く、音質が非常に良いです。音がクリアーで迫力があります。

 目の前で歌っている様でリアルです。 

 

 

 今迄、オリジナルのUS盤やUK盤ばかり追いかけていて、オランダ盤など気にも留めていませんでしたが、どこかのサイトにも書いてあった様に、意外にもレベルが高く、音質も良いようです。

 オランダ盤には皆さんあまり感心がない様なので、狙い目かも知れません?値段もUK盤に比べれば、そこそこです。

 

<和もの/邦楽>

1. 赤い鳥逃げた/中森 明菜  12インチシングル(45回転) 

 私の好きな中森明菜さんの曲です。大ヒットした「ミ・アモーレ」の異名同曲異歌詞曲?で、松岡直也によるラテン・ロング・バージョンにアレンジされています。間奏のパーカッションがとても気持ち良いです。


2.サイレント・ラブ/中森 明菜 12インチシングル(45回転)

 この頃、12インチ・45rpmは音が良いと言う事で流行っていたのでしょう。

 

3.ミントジャムス/カシオペア LP

 DSDマスタリングしたCDも音が良いと感じていましたが、このレコードはさらに音が良いです。

 カシオペア絶頂期の音源です。野呂一生、神保彰、櫻井哲夫、向谷実。

 この頃が一番好きです。学生時代に良く聴きました。

 ライブレコーディングで、ミックスダウンしたスタジオは、アルファ・スタジオです。

 

4.SOLID STATE SUVIVOR/YMO LP

 同じくアルファ・レコード。音が良いです。

 この中の「Rydeen」を聴くと、インベーダーゲームの音が四方八方から飛んできます。

 位相をずらしたりで上手く工夫したんでしょうね。お見事です!

 アルバム全体で凝った音造りがされています。今聴いても新鮮です。

 このアルバムが発売されたのが1979年、マイケルのスリラーが1982年ですから、3年も前にこんな事をやっていたのですね。YMOはやはり凄いです、偉大なバンドです。

 当時、芝浦にあったアルファ・レコードのビル内に、クレーンで大きな機材を吊り上げて運び込む光景を目にした事がありますが、ここでYMOのレコーディングが行われていたのでしょう。

 この曲は学生時代にディスコで良く聴きました。青春を思い出します、「テクノポップ」懐かしいです。(恥)

 

☆おまけ

ホテル・カリフォルニア/イーグルス (USオリジナル 7E-1084)

4枚目にしてやっと質の良い物を手に入れる事が出来ました。

購入履歴:

 日本盤--音質がダメ。

 US 6E盤--1曲目サビの部分で少し歪が発生。

 US 7E盤--7E盤が最も音が良いという情報を得て購入。しかし、1曲目の一番良い所で盤面上にダボ凸が有り、波打ち音が発生。

今回再度入手した7E盤は、溝にかなり汚れが溜まっている様で、アルカリイオン電解水で掃除、再生を10回以上は繰り返し、更にはライントレース針(JICO製SAS)で、溝の奥までトレースしました。

そこまで処置して、やっと針先にも埃が着かなくなり、本来の音が出てくる様になりました。

暫くはこれで聴きます。


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レコードとCD、やっぱり何か違う。。。

2018-08-26 12:49:43 | CDプレーヤー

REVOX B226の改良が終わり、このところ1週間位はCDばかり聴いていましたが、久しぶりにレコードを聴いてみたら、やはり何かが違います。

レコードを聴く時の盤の掃除や盤に針を落とす儀式、或いはこれから音楽を聴くぞと言った心構えの様なものに依るのかも知れませんが。。。

そこから奏でられる音は、やはり味わい深さと言うか、音の密度、濃さが違います。

例えるなら、CDが発泡酒なら、レコードは麦芽100%のビール。(CD崇拝の方、申し訳けありません)

私のシステムがCDに収められている情報を100%拾い出し切れていないのかも知れませんが、技術的に考えると、CDは通常のCD-DA規格ではサンプリング周波数44.1kHz、量子化(音圧)16bitなので、リニアPCM標本化の定義に従い周波数は22.05kHz、ビット深度は65,536ステップとなり、その間のデータは切り捨てられて録音されているのです。

どうあがいてもその間の捨てられたデータは元の音源では埋める事は出来ないのです。アップサンプリング手法がありますが、それは前後のデータを比較して疑似データで補完しているだけです。

※ハイレゾで録音された音源であれば、サンプリング周波数、量子化ビットが大きくなればなるほど、それはアナログの音に近くなります。音の密度が上がり濃く滑らな音になります。

一方、アナログ音源の再生は、プレーヤーや針の性能に大きく依存します。盤に刻まれた情報量は無限ですので、そこから如何に忠実に沢山の情報を引き出すかになります。そこにオーディオの面白さがあります。

CDに収められた情報は有限ですが、レコードのそれは無限です。確かに周波数が高域になるに従い緩やかに減衰してゆきますが、CDの様に22.05kHzより上の周波数が突然「無」になる事は無いのです。音圧の変化も連続的で滑らかです。 

所詮、22.05kHz以上は人間の耳には聴こえないから要らないじゃないかという考え方も有りますが、脳医学的にはそうでも無いようです。これは、今までも再三書いてますが、ここに書いてあります(アンダーバー文字クリック)。

 

関連書を読んで得た私の浅い知識では、古いアナログ音源をCD化したものは、SN比を向上させるためノイズシェービングの処理を施し、さらにコンプやイコライジング等の処理をしてメリハリをつけているそうです。

ご存じの方は少ないと思いますが、CDには「ターゲットCD」なる物があります。勿論、一般市場には出回っていません。

これはアナログ音源を何も加工しないでそのままデジタル化したディスク(CD)です。

私も試しに購入した1枚を持っていますが、とても聴けたものではありません。

音圧が低く、帯域も狭く、音がスカスカで、メリハリが無くて、つまらない音です。

左が一般的なCD(日本盤)、右がターゲットCD(ドイツ盤/Elektra):ターゲット状の横ラインが入っている事からそう呼ぶらしいです。

参考までに、CDの歴史を遡ってみると、「AAD」や「ADD」「DDD」の表記の有るものがあります。

一番左が音源、真ん中が編集処理したマスター音源、右側が最終的なメディア音源となります。

例えば、アナログ音源をデジタルでリマスター(再編集)すると、「ADD」の表記になります。

「ADD」の場合は、一般的にはマルチトラックのマスター音源からトラック毎に音源(パート)をデジタル化した後に再度ミキシングしていると思われます。


先日のNHKアナザーストーリーをご覧になられた方も多いと思いますが、その番組の中でも、松任谷正隆さんがCD創成期における音造りの苦労話を語られていました。この時期はアナログ機器とデジタル機器が混在していたと思われます。

最近のCDは、演奏される楽器、歌声が直接デジタル録音(ハイレゾ、マルチ)され、それをスタジオ・モニターで調整、確認して元の音源とするので、録音現場の音になります。これをさらにマスタリング等を施しスタジオのモニターから出てくる最終的な音をプロデューサー、アーティストらで確認して市場に出てきますので、プロデューサー、アーティストの意に沿った音を劣化することなく手に入れる事が出来ます。

しかも最近では、万人がどの様な機器、どの様な方法で入手した音源でも良い音、楽しめる音となる様にマスタリングされています。カーオーディオ、スマホ、イヤホン、ストリーミング再生、ダウンロード、CDメディア等。J-POPは特にその傾向が強い様です。

私は、最近録音、発売されたデジタル音源で良いと思ったものは少なく、聴くと高音と低音が強調して有り、ドンシャリ傾向の音になっていて、オーディオの評価を難しくしています。

 

J-POP?の中でもテレサ・テンの「ラスト・コンサート」は音が良いと思います。

私は邦楽のモニターにはこれを使っています。

ラスト・コンサート
←Amazonに移動が出来ます。
ポリドール

特に、開演前の会場のアナウンス~「空港」が始まるところ。会場内の人の話し声や実際の空港での搭乗開始アナウンスが流れ「モスクワ経由パリ行き・・・・」のところがはっきりと聴きとれるか?

演奏が始まってからは、テレサテンの唄声はもちろん、一流ミュージシャンの演奏、Koba(小林靖宏)さんのアコーディオンの艶やかさなど。。

良好なオーディオ環境で聴くと、自分が会場中央の一番良い席にいる様な気分になります。お勧めです。

 

レコードとCDは、その時の気分で楽しめれば良いかな?と思っています。

CDは手軽に聴けるので、どちらかと言うと聴き流す時に聴いています。

気合を入れて聴く時はレコードです。気持ちの高揚、高ぶりも違います。気持ちよく音楽を聴く事が出来ます。

軽い音楽は心地よく、重い音楽は心が引きずり込まれます。

元音源がアナログ盤で存在するものはアナログ・レコードで、デジタル録音したものはCDなどのデジタルで聴くのが基本でしょうかね。

 

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JBL L26のスピーカー端子の交換。

2018-08-24 15:09:35 | スピーカー

これも1年越しの懸案だった、スピーカーの端子を交換しました。

JBLオリジナルのスピーカー端子は、穴にケーブルの導体を差し込み、右に回してロックするJBL独自の構造です。

これでは後々に計画している単線ケーブルの使用とかが困難です。

それに捻る時にケーブルが切れてしまった場合、屑が中に残り回せなくなる可能性もあります。

実際に1箇所固い端子があります。

 

これを一般的なネジ込み式に交換しました。

中の構造が分からなかったので、落とし込み部の大きさから以下の物を購入しました。 

【バナナプラグ ×2本】埋込型 ボックスタイプ スピーカーターミナル  座 左右 両側用 WV-BT1-2 【2個1組】
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WYVERN AUDIO

しかし、実際にスピーカーユニット(ウーハー)を外し、スピーカーボックスを中を覗いてみると、端子が取り付けてある板は本体に接着材で直接貼り付いていました。余計な振動部分を作らないためでしょうか、それとも面倒だから?

仕方ないので、端子のみを取り外して使いました。端子(ターミナル)だけ使うなら、もっと他の選択肢がありました。

 

交換後はこの様になりました。一応金メッキですが、恐らく中国製でしょう。バナナターミナルも使えます。

端子のグレードアップは今後の検討材料ですが、一旦、これで、色々なケーブルが使える様になったので良しとします。

交換後の音出しもOKでした。

久々に単体で聴きましたが、やはりいつも通り重しがあったほうが音が締まり、響き、広がりが良いです。

重しにはレコードを60枚位入れた箱を乗せています。

 

 (追記)

音質ですが、今までのJBLオリジナルサウンドとは若干違います。低音が若干篭ります。

よく言われる様に、端子1個換えても、それはオリジナルサウンドと良くも悪くも変わってきます。

端子のグレードアップは、早めに何とかしなくてはいけません。SP端子は別名バインディング・ポストとも言うらしいです。

恐らく今回使用した端子が良くないのでしょう。金メッキの純度?基材(一応、非磁性体)?、ナット、ワッシャー?

以前もバナナプラグに中国製の安物(金メッキ)を使用した時に音が篭りました。

それ以来は信頼できるフルテック製しか使っていません。

出来れば、純銅製を使いたのですが、如何せん本物は値が張ります。偽物なら安い。

真鍮でも金メッキでも構わないのですが、コスパの良い物、質の良い物を探さなくては。

 

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REVOX B226 SAA7220P/Bにヒートシンクを追加。

2018-08-24 14:13:56 | CDプレーヤー

DAC IC TDA1541A、 Digital Filter SAA7220を交換も終わり、上ケースを外した状態で、ここ何日か音楽を聴きながら様子を見ていると、どうもDAC周りから発熱がある事に気が付きました。

以前からこうだったかなと思いながら、ICを触ってみるとSAA7220が一番熱い。

ネットで調べると、このデジタルフィルター SAA7220は熱くなるらしい。

以前からそうだったのだけど気が付いていなかっただけか、それとも気が付いていたのだけど、忘れてしまったのかも。

ともかく、安全、安心のために、手持ちのヒートシンクを取り付けました。

ちょっと小さ目で気休め程度かも知れませんが、無いよりは安心です。

 

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REVOX B226 トレイのローディング用ベルトを交換。

2018-08-22 13:03:07 | CDプレーヤー

CDを乗せるトレイのローディング用ベルトが入手出来たので、さっそく交換しました。

代替品を必死に調べました。

入手したベルトは、主にタイミングベルトと呼ばれる物でキャタピラ状の山のピッチが2.5mm(T2.5)、長さが500mm、幅が6mm。

元々使われていた物とは幅だけが違う。元々は4mm。ここは加工すれば何とかなるでしょう。

ワイヤー入りで耐摩耗、耐候性、耐薬品性有りです。Made in Germany。

注文の翌日に、航空便でやってきました。素晴らしスピード対応です。

取り敢えず、幅6mmを4mmに加工しました。

加工には刃先の薄いアートナイフが便利です。 

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B
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オルファ(OLFA)

ベルトにはワイヤー線が入っているので、ワイヤーとワイヤーの間を狙って切るのがコツです。

ここはちょっと苦労しました。加工後、余計なバリが出てない事を指で触り確認しておきました。

上の写真は加工後のものです。

いよいよ交換ですが、交換前は、この様にキャタピラの山が部分的に削れ落ちて無くなっています。

ローディングしても滑ってしまいタイムラグが有りました。

そして交換後は、この様になり、気持ちよくトレイが動作する様になりました。快適!!!

これで暫くは使えるでしょう。

 

モーターを外した時に、トレイの奥にも丸ベルトが見えましたが、まだ大丈夫そうです。

これは駄目になったとしても、交換用ベルトは千石からでも買えば良いので簡単です。


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REVOX B226をさらに小改造。~I/V変換OPアンプ電源に電解コンデンサ追加~

2018-08-21 11:57:07 | CDプレーヤー

REVOX B226のDAC ICをTDA1541AーS1(Single Crown)に変更して音質が大幅にアップし満足したところで、更に後段のオペアンプ電源に電解コンデンサを追加して見ました。

入手したマランツ製ジャンク品のオペアンプ電源にエルナーのセラファイン(ワインレッドに金文字)220uF/16Vが使われていたので、そこから拝借させて貰いました。

取り外した電解コンデンサは、一応容量確認をしておきましたが、問題無さそうでした。

このオペアンプは回路図上で+12Vと-15Vの2電源。実測値も、その通りでした。

16V耐圧なので余裕はないですがギリギリ・セーフです。

出来るだけオペアンプの近くに配置しました。

 

追加後の音は、盛大に出ていた低域がタイトに少し押さえられ、音に奥行きが出てきたと思います。エージングでもう少し良くなると期待しています。

再三になりますが、それにしても、このルボックス B226の音は、「感動の音」です。聴く人を包み込んで、音楽に引きずり込みます。

今は、手持ちのCDを聴き直しているところです。以前とは違う感覚で聴けます。

 

しかし、、、。

分解したついでに内部をよく見廻すと、メカの部分で経年劣化が見られます。

ここを何とかしないと、せっかく改善しても、またすぐに聴けなくなってしまいます。

交換部品を調査中ですが、当然全く同じものは手に入らないので代替が効くものを探しています。

 

また、懸案のDEMリクロックについては、グランド周りの気遣いやパルスのデューティをキッチリしないとノイズの原因となる懸念があり、今回は改造を見送る事にします。

それにそれで改善するのであれば、当時の優秀なフィリップスのエンジニアはとっくにやっていると思います。
クロックラインを引き回して無理矢理クロックを突っ込むのであれば、内部クロック生成用CをICの根元に直付けした方がノイズも少なく良さそうな気もします。

 

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遂に、200万アクセス達成!!!

2018-08-19 11:32:50 | その他

本日、遂に200万PV(アクセス)を達成しました。祝!!! ダブル・ミリオンです。

 

ブログを開設してから2,703日と言う事は約7年半になります。

毎日アクセスカウントを見ていると、平均して、1日の訪問者数500人、閲覧数1,500くらいです。

気の向いた時や何か変化があった時に備忘録として気まま且つ不定期に投稿してきました。

最近ではオーディオ関係のアクセスでも上位に表示される様になりました。継続は力なりですね。

内容的に皆さまのお役に立っているのか疑問ですが、訪問し閲覧して頂いている方に感謝します。

これからも不定期ですが、更新してゆきますので、今後ともよろしくお願いします。

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TDA15141Aと一緒に、SAA7220Pも /A → /B に換装。

2018-08-18 12:19:21 | CDプレーヤー

昨日のうちに、SAA7220P(Digital filter)もver.Aからver.Bに交換しました。

違いは、フィルターの部分の様です。

TDA1541には"ver.A"を、TDA1541Aには"ver.B"を使うのが正解の様です。

(換装前)

 

(換装後) versionの違いだけです。

 

 

隣りのM4804Aも気になりますが、これはSAA7210P(DECODER)と同等の様です。

換装後の音質は、情報量はそのままで聴きやすくなったと思いますが、、、その差は僅かです。

今日も朝から聴いていますが、それにしても、このSwing Arm CDM-1メカ、TDA151A S1(single Crown) + SAA7220P/Bの組み合わせの音は独特です。

やみつき、虜になる音です。特に低音が分厚くて弾きます。今でもコアなファンが居る理由がわかります。私もその一人ですが。他には無い、今でも世の中にひとつだけの音です。音楽に引き込まれて行きます。

 

これまで改造を施した内容:

・デジタル系のICの電源ラインにファインメット・ビーズと導電性高分子電解コンデンサを追加

・I/V変換のオペアンプをMUSES8920に交換

・アナログ出力のカップリング・コンデンサをS+M(Siemens)製に換装

・それに今回の換装

・DEMリクロックは、良く調査してから取り組みたいと思います。

  あまり弄るとオリジナルの音から離れるので、今のままでも良いかも。

調整した内容:

・CDピックアップからのアイパターン調整(サービスマニュアルに従いフォーカスと出力レベルの調整)

 

しばらくは、久々にCDを楽しみたいと思います。

 

ちなみに、1982年8月17日は世界で初めてCDが製造された日、CDプレーヤーが発売された日は同年の10月1日だそうです。

また、8月21日のBSプレミアムのアナザーストーリーでは、「SONYのCD開発秘話」が放映されるそうです。

ナビゲーターが沢尻エリカ様?。良い番組でよく見てます。

 

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DAC IC TDA1541A-S1(Single Crown)と同時にSAA7220Pも/A→/Bに換装が必要。

2018-08-17 11:59:47 | CDプレーヤー

昨日DAC ICを換装したREVOX B226で本日も朝から久々にCDを聴いていますが、やはりDAC ICの違いは大きいです。

低域のもやもやが晴れてスッキリそれでいて低音は十分に低い所まで豊かに出ています。

全帯域にかけて独特な奥行き広がりが有ります。情報量が増えて細かい所まで表現できています。

ボーカルものは声に存在感があります。これはSACDやハイレゾとはまた違う独特な音です。音が厚く力があります。

やはり、本物のS1王冠(Crown)マークは、価値がある事を実感しました。選別抽出率4~5%程度。

マランツとフィリップスの技術の結集と苦労が伺えるICです。

 

しかし、よくよく聴くと、まだ少し歪っぽいところが気になり始めました。

そして、ジャンク品から取り出した基板をもう一度よく眺めてみると、このDAC ICとコンビになるSAA7220Pのサフィックス(Version)が"/B"となっています。元々のB226には"/A"です。

これは何が違うのだろうと、いつもの「diyAudio」(クリックでリンク)で調べてみると・・・、有りました!

TDA1541Aのペアは、SAA7220P/Bになるそうです。理由は「diyAudio」に詳しく書いてあります。

 

DEMリクロックに取り組む前に、ここをやらなくては。。。

 

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