My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

マッキントシュ MC275のボリューム配線変更 ~A&Bボリュームを利用~

2020-03-12 17:40:06 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

久しぶりにマッキントシュ・アンプ MC275(GEC KT88搭載)を聴き始めました。

「聴き始めた」というのは、本調子が出るまで暫く鳴らし込みが必要だからです。

 

マッキントシュのビンテージ管球パワーアンプは、入力ラインとボリュームが何系統か有ります。

STEREO INPUT / TWIN INPUT / MONO INPUT

通常ステレオで使用する場合は、中央の「TWIN INPUT」を使用します。

しかし最近、ここのボリュームがガリ気味になって来たので、どうしたものかと考えていました。

裏板を開腹してみると、このボリュームは完全密封型では無く、少し窓が開いています。これじゃあ駄目ですね。

交換も考えましたが、適当なボリュームが見つからない。ボリュームは音質に与える影響大なので慎重に選定が必要です。

そこで少し大胆ですが、隣りの「STEREO INPUT」にアーレン・ブラッドレー(A&B)のボリュームが実装されているので、これを有効に使わない手は無いと、配線の変更を検討しました。

ここに使われているボリュームは、現状はバランスとして機能しています。

配線自体は至って単純で、100kΩ(TYPE-J)2連がLRチャンネルで逆の動きをする様に配線されています。回路図上ではLが上に動けばRは下へ。なおTYPE-Jは一般的なBカーブと同じです。

INPUTS STEREO 75W-75W AMP (20V) の部分。

これを通常のボリュームと同じ様に、LR同じ動きをする様に配線変更すれば良いのです。

但し、このボリュームと並列に100KΩの抵抗が入っているので、このままではゲイン不足になります。この抵抗は外します。

さらに直列に200kΩの抵抗も入っています。これを直結にしなければ本来の75W/ch出力は得られないと思いますが、私が通常聴く音量では、この抵抗が入っていても全く問題無く、充分過ぎますので、そのままにしました。

配線変更後↓。

このA&Bのボリュームは完全密閉型で、ガリも有りません。音も評判通りです。流石Vintage A&B。

これで安心して聴けそうです。

 

暫く聴き込みましたが、GEC KT88を載せたMC275は今まで聴いてきたWE421A PPアンプと比較するとやっぱり格上ですね。

大型のサルーン・カー(ベンツSクラスの様な)の後部座席にゆったりと座り高速道路を走行している気分です。音に余裕を感じます。

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ヒューズをサーキット・プロテクタに交換。~やはり音が良くなった~

2015-09-13 12:59:53 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

どのオーディオ機器でも安全のために、電源入り口に必ずヒューズが入っていますが、これが音質に影響することは良く知られています。

オーディオをやられている人であれば、経験されている方も多いでしょう。

私も以前の記事でも書いていますが、一般的なファーストブロウの透明管から、リテル製スローブロータイプの白いやつ(セラミック管)に交換して音の変化に驚いたことがあります。それからは、私の持っている殆どのオーディオ機器にこのリテル製を使用しています。

電源ケーブル以上の変化、影響度と思うときもあります。

電源系の源は重要です。ここに障害、電流の流れを遮る邪魔するような物があってはなりません。スムーズ且つレスポンス良く、電流の吐き出し、吸い込みをしなくてはなりません。機器に入って来るまでの接点の数、ケーブルロスも重要です。出来るだけ、インピーダンス、リアクタンスを抑えることが重要と思います。


今回、以前から気になっていて何とかしたいと思っていた私のマッキントシュMC275の電源入力部に手を加えました。

MC275には電源スイッチというものがありません。

そこで今まで、私は、使用することに抵抗がありましたが仕方なくスイッチ付きのテーブルタップを使ってました。

ところが、先日、サーキット・プロテクタという物が有る事を知り、スペックを眺めていました。

このサーキット・プロテクタ(IBP-1)は、スイッチとブレーカーが一緒になっているので、スイッチの設置、ヒューズの廃止と言った一つの部品で2つの事が解決ができます。

サイズ的に、今の筒型ヒューズホルダと交換が出来そうです。これは、やって見るしかない。

早速、このサーキット・プロテクタ(IBP-1)を購入し、本日交換作業を行いました。

まず、今までのヒューズホルダです。

配線の様子。

これを今回購入したサーキット・プロテクタに交換。内部配線。

ギリギリ収まりました。上の端子を曲げているのは、裏蓋を被せたときに接触しそうなので、念のため曲げました。空間距離は5mm以上を確保しています。

交換後の外観。

穴の大きさも丁度良く、上手くいきました。

このスイッチは、カチカチとON/OFFするのではなく、ブニュブニュと言う感触。

 

さて、交換後の音は、予測どおりですね。

表現が難しいですが、何の躊躇い、戸惑い、詰まりもなく、スムーズに音が素直にバンバン出るようになりました。

やはり違うものですね。 源は重要です。 電源、音源。。。

 

ネットの書き込みを見ると、これも、電源投入時のスパークで接点にダメージがある様なので、プロテクタの先にスパークキラーを入れて、さらに、このプロテクタもひとつ上のランク(ハイグレードタイプ)の金メッキ仕様が良いでしょう。

 

私の場合は、購入した後で、その記事を見つけましたので、標準タイプです。スパーク・キラーは設置しています。


(続報)

エージングが進み接点も落ち着いて来たら、さらに音が良くなりました。

ヒューズ使用時とは雲泥の差です。こう言うものがある事に、もっと早く気づけば良かったと思います。


 

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Tesla製 ECC803S 使用中。

2014-02-23 23:40:09 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

MC275の初段の真空管Tesla ECC803Sの調子が出てきた。

Tesla製ECC803S(チェコソロバキア) NOS $79.95で購入。 1970年製? 

例の如く、プリアンプの使っていないPhono EQ部でヒーターとバイアス電流を掛けただけで、2週間位エージングした後、MC275で実際に使用。

初期では中音に若干の不満があったが、エージング後はボーカルも伸び伸びと出るようになった。

音もくっきりと明瞭。

これは良い!!!

実使用状態が続くと、さらに良くなるだろうと期待。

それにしても、オーディオ部品ってエージングで変わるものですね。

特に、真空管とコンデンサは顕著です。

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マッキントッシュMC275 久々の掃除

2014-02-16 17:10:34 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

愛機のマッキントッシュMC275が埃だらけになってきたので、3年振りくらいに掃除をした。

掃除をしたら、やっぱり綺麗になるもんだ。

たまには掃除をしてやらないと埃が溜まり、その埃が湿気を吸い、メッキがさびるかもしれない。

スコッチ・ブライトでしっかりと拭いてやったら、久々に輝きを取り戻した。

 

 

うん、良し善し。。綺麗だ! 

気持ちが良い。見た目も大切。

球たちも反射光で光輝いている。眩しい!

これで、また気持ち良く音楽が聴ける。 

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ECC83(12AX7)、ECC803Sをいろいろと購入。

2014-02-09 10:05:48 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

マッキントシュMC275用初段管12AX7を同時に色々と購入した。すべてeBayより。

球の紹介とエージング前の音の印象を簡単に書きます。

なお、音の印象はエージングが進むと、また変わると思うので参考程度です。


まずはVintage管と言われるもの。

Tesla製ECC803S(チェコソロバキア) NOS $79.95  1970年製? Teslaといえば東欧の雄。

足は綺麗で光り輝いている。

偽者もあるらしいが、偽者と本物の見分け方は、ここに書いてある。

http://www.jacmusic.com/JJ/803S-FAKE/

このサイトを参考にすると、角穴のクランプが内側に向いていることと、ガラスのボトムの形状からすると本物に間違いない。

音は高域、低域もよく出て、特に高域が綺麗だが、中域が少し不足気味で、ボーカルがちょっと控えめになる。低域がはっきりしない。

しかしエージングが進むと変わるだろう。

 

JJ製ECC803S(左) Matched & Balanced $32   (1本当り$16)

 JJ製ECC83S(右)    Blanced Triodes $10.65

確かに、オリジナルのTesla品とは違いリベットが外側に向いている。

 JJ製ECC803S --- 倍音、余韻が多い、低音が沈み込む。

 JJ製ECC83S ---  TeslaがTelefunken ECC803Sのコピーとして作ったものらしいが、その現代版。

         高域がちょっと控え目で甘い音。低音が沈む。倍音、余韻が多いがJJ ECC803Sほどでは無い。

 

Genalex  Gold Lion製ECC83  Balanced Triodes  $33.99

現代管ECC83のなかでは少し高級。金メッキ足。

Gold Lionは作りがしっかりしている。

プレートを貼り合せている角穴とリベットが無い。

このGenalexのECC83は、Web上では投稿をあまり見かけないが、音としては、今回の①~③の中では一番バランスが良く、まとまった音である。余韻もあり、ボーカルも前に出る。

この球で暫く聴いて見る事にする。

 

他の球①、②は例の如く、プリアンプの使っていないフォノ・イコライザ部でエージングして置くことにする。

たぶんエージングで、また音が変わるだろう。 


PS.

なお、gooメール無料版が3月10日で終了となることから、gooアドバンス・パッケージに切り替え、このgooブログも今月から「gooブログ・アドバンス(有料版)」になりました。

今後も沢山の写真と共に、書き綴っていきますので、よろしくお願いします。

 

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MC275に松下製12AX7(ECC83)を使用してみた

2014-02-03 12:48:58 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

こんな球を持っていたんだ。忘れてた。

そう言えば、プリアンプのPhono EQに挿したまま、3ヶ月以上エージングしていた。

レコードプレーヤーを持っていないので、ヒーターとバイアス電流を掛けたまま信号は流していない。

ずっと使い続けたSiemens E83CC(3mica)がそろそろ1年になるので、そろそろ交換と思い手持ちの球を捜していたら、この球がある事を思い出した。

兎に角、初段の12AX7はMC275の音作りに関しては支配的である。

この松下製の12AX7はその昔、NHKの放送局でも使われていたものである。

ゲッターが斜めに傾いている。日本的な繊細な音で評価が高い。

記憶ではアンディックス・オーディオかクラシック・コンポーネンツで買ったと思う。丸Tが放送局用の表示。

 

差し替えて聴いてみると、これが良い!!

以前はそんなに良いとは思わなかったが、エージングが功を奏したか?

確かに、繊細で、かといって低音が出ないわけでも無い。レンジが広い。臨場感、空気感もあって、音が広がる。

これは良い!!

暫く、これで聴こう。2本あるので寿命が来ても大丈夫。

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寿命により出力管の交換(SED Winged 6550C)

2013-09-21 15:06:01 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

MC275の出力管をSED Winged 6550Cに交換してから、約1年半が経過。

そろそろ交換時期かと、球を手配した。

手配した球は、迷うことなく今使っているものと同じSED Winged 6550Cである。

この球は、すごく音に響きが豊かで量感があり、音に厚みがあり、力強く鳴ってくれる。

その音は他のKT-88や6550と違う魅力がある。他の球では出せない音。2枚プレートの効果?

今回、送料は若干高かったが、信頼の置けそうなCtech-electronicsから購入。

約2週間後、USAから無事に到着。

箱と現物に黄色ラベルが貼ってある。前回と同じ。多分、Quad Matchを取ったのだろう。

ロゴマークは、前回と同じ黒印刷。

あれ~?待てよ。それぞれ球の長さ(高さ)が違うぞ~。右が一番背が高くて、左が一番低い。

以前のものも、そういう目で見てみると若干高さが違う。

えっ?大丈夫かな? Made in Russian。

マッキントッシュMC275に装着。

いつもながら、カッコ良い。そのデザイン、立ち姿といい、惚れ惚れする。やっぱMclintoshはいいな。

1時間ほどバーインして、早速音だし。

やっぱり、この球は良い。予定通りの音だ。しかも、新品だから、以前よりも音がクリアーでダイナミック、迫力がある。

球の高低は、見た目ちょっと気になるが、音的には問題なさそう。

この球も、また青色発光するのかな?暫く、使い込んでから確認したい。

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Tesla製ECC802Sを入手。

2013-06-30 13:11:37 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

出張前に注文しておいた真空管が、出張中に家に届いていた。

これは、現在のMullard CV4003(12AU7) BoxPlateが1年8ヶ月使用経過となるので、そろそろ交換のために手配した。

このMullard CV4003(12AU7) BoxPlateも大変気に入っているけど、交換するのに同じ球では面白くないし、いざとなれば、この球もSpec上Lifetime 10,000Hrで、まだ使えそうなので、別のものにした。

今回購入したのはTesla製ECC802S。 ECC82の高信頼性管。

この球はTelefunken ECC802Sのコピーだそうだ。本家Telefunkenはとても高価で手が出せない。

Teslaでも現代のJJではなく、オリジナルのTeslaが良いらしい。

それで今回ゲットしたTesla製ECC802Sの写真。

白ラベルなので、70年以降~80年代?(確かでは無い)で、工場コードは32、FYとOMの黄文字が見えるが、これは何だろう? ご存知の人が居たら教えて下さい。

それで、ピン(足)は、なんとプラチナメッキ!!!。私も、こんなピン、初めてお目にかかった。

しっかりした造り。一般的な球に良く見られるフラフラした心細い線は無い。

Oゲッター。

プレートの構造、支えもしっかりしている。配線と美脚。

Topの絞りもTeslaの特徴である蓋をした様な感じ。

う~ん、実に美しい。

このFW235、FX231、FY392は、何を示しているのだろう。製造ロット?年月週? 

最後に立ち姿を。

Sellerの情報では、

For sale is the THE ULTIMATE NOS Matched Pair of Tesla ECC802S/12au7/ECC82 tubes with PLATINUM pins and White label, which are the exact copy of  Telefunken ECC802S. Very strong at NEW level! This is one of the most liquid and transparent tubes in 12au7 family. Superb sound!!!

The tubes have a different plate structure than the regular 12au7 with longer 19mm plates. Other cool features: 10,000 hours life, Low Hum, Double isolated fillaments.

These tubes have been produce by Tesla for Telefunken!!! Made in Czechoslovakia. Factory code is 32.

This is the real Tesla not JJ - GUARANTEED.

You will receive Matched pair that tests at NEW level on Hickok 539c tester.

となっていて、測定結果が直接、管のガラス表面に書いてあった。3.1/3.2とか3.2/3.1とか。

 

今回、まとめて4本購入したのは、実はプリアンプにもMullard CV4003(12AU7) BoxPlateを使っており、こちらも、その内寿命が来るだろうから、送料の節約で纏めて購入した。

 

さて、交換後、出てきた音は、巷で評判どおり、極めて繊細でとても綺麗な高音、中音域~低音域も申し分なく、綺麗に出ている。硬い感じではなく、どちらかと言うとスイートで上品な感じである。

特に高音が繊細でデリケートで触ったら、壊れそうな美しさを持っている。

申し少しエージングして、音の成長を楽しみたい。

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蒼く幻想的に輝く真空管たち(撮影成功!)

2013-05-11 11:16:50 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

遂に、マッキントッシュMC275の青く光る真空管たちの写真を撮ることに成功した。

あまりにも幻想的で美しいので、ここにアップします。

暗闇のなかで、オーロラの如く、ゆらゆらと青い光を放つのは、出力管6550C(SED Winged C)である。

見ているだけでも、愉しくなる。 言いすぎかも知れないが、画像だけでも酔いしれてしまう。

真空管は、この様に視覚的にも楽しめて、真空管のマニアには堪らないでしょう。

このSED 6550Cはロシア製で、ロシア製は真空度が高いためか、この様に青い光を放つものが多いとの事。

約1年近く使用しているが、この状態のままだ。

手前の電圧増幅管の1本12BH7も青く光っている。これもロシア製JJのECC99である。

SED 6550は、勿論音も良い。通常のTung-sol Reissueよりは、低音~高音まで良く延びていて、特に低音に馬力がある。全体的に音に迫力があって良い。

ちなみに、撮影時のカメラの設定はISO12800、EV+2.0とした。

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MC275のボリュームをバイパスし、直結にする

2013-02-28 18:14:47 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

この数週間、色々と大変だったので、暫く、ブログのアップが出来ていなかった。

現地の旧正月休みを利用して、家族で沖縄旅行。

沖縄を離れる朝に、妻の母親が亡くなったという、悲しい知らせ。

一度、現地に戻り、翌朝の飛行機で、また日本へ。

そして、その日の通夜、翌日の葬式。その後、本七日法事にも出席。と大変な数週間だった。

海外に住んでいると、こういう急な時に移動で時間が掛かってしまう。結局、死に目には会えなかった。


ということで、今やっと一段落したので、久々にブログを書きます。

この激動の前にやっていた改造なのですが、マッキントッシュのパワーアンプMC275に遂に手を付けてしまった。

入力のボリュームをバイパスして直結にしてしまおうと言う改造である。

ボリュームの音質への影響は、プリアンプのボリュームを東京光音に変更した時から実証済みである。DACのボリュームを抵抗アッテネーターに換えた時もその効果を確認済みである

直結にすると言っても、単にVRを取るだけでは無く、入力インピーダンス合わせのため、プルダウン抵抗が必要である。

そこで、ここの抵抗に何を使うか? 悩んだ挙句、アーレン・ブラッドレー(Allen Bradley)を使ってみた。下の写真がそれである。

元々250KΩのVRが付いていたので、270KΩ 2W品を選んだ。(偶々、その店には近い値がこれしか無かった)

抵抗値を測ってみると、かなり高め。+10%をオーバーして300KΩ位ある。使用箇所が箇所なので、まあ問題は無いでしょう。恐らく製造されてから、何十年も経過した抵抗なのだろう。カーボン抵抗は、経時変化でだいたい高めにシフトする様だ。

改造後の周辺の写真。

そして、電源ON!

以前は無かった「ブーン」というノイズが出る。かなり気になる。アレ?!

音を出して見ると、音質は、カマボコ状の音で、高域、低域ともに延びない。音のキレ、鮮明度も無い。アレ?!

もしや、失敗? アーレン・ブラッドレーの抵抗が良くなかった?本当にアーレン・ブラッドレー製か?騙された?

色々と脳裏を過ぎる。

いや、待て。音楽を聴きながら、暫くエージングをして見よう。


そして、20時間後が経過したあたりで。

あれ!?素晴らしいではないか!

最初の音は、何だったんだろう?

高域、低域も充分に延びて、悠々と鳴っている。鮮明度、情報量とも申し分なく、音が生なましい。

気になっていた「ブーン」ノイズも気にならない程度に小さくなっている。

これは素晴らしい!!!。 歌心もあり、艶やかに鳴っている。

直結にした効果と、アーレン・ブラッドレーの抵抗のおかげで、音が一段とリアルになり、今まで聴いていたCDも、もう一度聴きなおすと、以前とは違う感覚で聴くことが出来る。

これは良い!!! 

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