TDA1541A DEMリクロック後の音の情報量を生かすために、後段オペアンプ(OPA2134)出力のカップリングコンデンサにも手を加えました。
使用したコンデンサがこちら。(茶色のキャラメル状のもの)
10000pF(0.01uF)/500V El-Menco(USA)製のビンテージ・モールド・マイカ。
鉱山から掘り出した天然のマイカ(雲母)です。
スプラグ(Sprague)の"30D" 50uF/50Vに並列に入れました。
このマイカ・コンデンサは計算上1.6kHz以上を受け持つ事になります。
少し綺麗に配置し直しました。マイカ板は立てて使ったほうが良いみたいです。
音質評価には、オイル・ペーパーコン(PIO)ほどでは有りませんが、50時間以上は鳴らし込みが必要です。
結果、TDA1541A DEMリクロックとこのマイカのお蔭で、大音量で聴いても耳が痛くなりませんし、破綻する事も無く五月蠅くもありません。
他のフィルムコンデンサも試しましたが、この組み合わせには敵いません。
マイカコンデンサの中域から高域に掛けての音抜けは他の追随を許しません、最高です!
ザラツキも無く伸びやか且つ艶やかで、気持ちの良い音です。
CDを聴くのが楽しくなって次々と聴きたくなります。それほど魅力的な音です。
そして、CDプレーヤーのDA変換精度が良くなった事で、各CDの録音、ミキシング、マスタリングの良し悪しがハッキリと現れる様になりました。
今まで音質が良いと思っていた音源が実はそうでも無かったり、逆に今まで音質があまり芳しく無くて聴かなかったCDが気持ちよく聴けたりします。
それは、特にコンピレーション(オムニバス)アルバムなどで、最近はイヤホンや車内、或いは簡易的なシステムで聴いても音が良く聴こえる様にイコライジング等のリマスタリングが施された音源が多い様に思う。スタジオのモニタールームに大型SPと小型SPの両方が置かれている光景を見かけます。
最新リマスタリングよりも以前のリマスタリングの方が良かったりもします。
音楽はストリーミング、サブスクで聴く時代の流れで、CDを自宅で聴く人は少ないでしょうね。