オーディオ専科の6C33C-B真空管アンプの小変更を行いました。
変更した箇所は、初段12AU7を使ったSRPP回路への電源(プレートへの供給電源)です。
オリジナルでは、+B電源から抵抗分割で電圧を作り電解コンで安定化させた電圧をLch、Rch共通で供給してあり、L,Rchのプレート同士がショートする形になっていますが、これをLchとRchを独立させて供給する様に変更しました。
変更前と変更後で同じプレート電圧が得られる様に抵抗値を選びました。
使用した部品は、以下です。
・抵抗:アーレン・ブラッドレー(A&B) 1/2W、1W
A&Bの2Wは音が籠るそうなので、電力が大きいところは、1Wを直列(シリーズ)に接続して使用しました。
他の部分の改造予定も見越して、他の抵抗値も少々買いました。
A&Bの抵抗はバラつきが大きい(経年変化で抵抗値が大きくなる傾向)ので、全て抵抗値を測定しました。
Lch、Rchで抵抗値を揃えたいので、数量を余分目に買いました。
・電解コンデンサ:取り敢えずERO製(Made in Germany) 47uF/350V
ハーメチック・シールです。
取り敢えずと書いたのは、他にも交換候補として買い込んだためです。
改造後の写真がこちらです。ゴールドのROE製電解コンが綺麗です。
カップリング・コンはWestCap 0.47uF/600Vに交換済です。
電解コンデンサと抵抗の中継に、4L1Gのラグ端子を追加しています。
自分では、わりと綺麗に出来たと思います。
見た目が良いと、音も良く聞こえそうで(気持ちの問題ですが。。。)、綺麗に仕上げる様に心がけています。
さて、改造後の音です。
まだ鳴らし込み2日目ですが、以前と音の広がり、空気感が違います。
音が前後左右に広がり、音の抜け、スピーカーからの音離れも良いです。情報量も多くなったと思います。
ちょっとした変更ですが、効果大でした。
実は、この変更をする前に、予め試験的に手持ちの部品を使って回路変更の改善効果を確認しており、音の広がりが改善することはわかっていました。