My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

DAC DAS-703ESの出力カップリングCを変更。

2021-03-31 11:22:14 | DAC

メディアプレーヤー(と言ってもBDプレーヤーですが)のストレージのSSD化により更なる音質向上に気を良くして、接続先のDACも弄りたくなりました。

このDACは先日ランプをLED化したSONY製の銘機『DAS-703ES』

今回換装したのは、アナログの最終出口のカップリング・コンデンサです。

オリジナルでは、特注の大型フィルムコン6.8uFが使ってあります。

「SONY AUDIO CAPACITOR」と書いてある部品です。大きい~。

双信電機のセラミックパウダー入りマイカ・コンらしい。

 

これをまずは「WIMAのフィルムコン2.2uF(Black Box)」に交換してみます。

WIMA製でこの様なコンデンサは一般的には見かけませんが、本当にWIMA製か懐疑的。

見た目は良いのですが、音質は?

以前に他の回路で使った時の印象と同じで、中高域が少し籠ります。

 

次に、これも手持ちの「DynamiCap 2uF」に交換しました。希少種。

カットオフ周波数的には計算上2uFで充分です。

このコンデンサは、今ではなかなか手に入りませし、結構高価です。私は当時、海外で手に入れました。

1個づつ手作りで銅箔フィルムを巻いたものだそうです。USA製。

端子出しの位置が外形から近い方を上にすると良いらしい。

 

交換後の音は「良いですね~。」

聴感上、周波数特性は広く、フラットです。音に癖が無く、素直な音です。歪っぽさが有りません。

ASCよりもさらに端正な音です。全帯域に渡りナチュラルな感じが長時間聴いていても疲れません。

 

これに気を良くして、他も少し弄ってみたくなりました。

それは、このカップリングCの手前にシリーズに入っている抵抗です。

しかし、抵抗1本で数千円なので、どうしたものかと。

良い抵抗だとはわかってるけど、この抵抗だけ変えてもね~。と思案中。

 

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音楽用ストレージをSSD化。

2021-03-23 14:55:30 | オーディオ

遅ればせながら、ミュージック・サーバーをHDDからSSDに交換しました。

 

私がミュージック・サーバー再生用として使っている『SONY製UBP-X800(BDプレーヤー)』には、USB入力も有ります。

以前から感じていたのですが、ネットワーク・オーディオとしてルーターに繋がったHDDをWiFi経由で再生するよりも、USB端子に直接HDDを接続して再生した方が音がクリアーでスッキリしている。

さらには、HDDよりもUSBメモリーの方がよりクリアー。HDDは2TB、USBメモリーは64GBを使用。

もうひとつ、このBDプレーヤーにディスクを入れていると、起動時間短縮のため常にモーターが回っています。

USBから再生する時は、ディスクを取り出したほうが、明らかに音が良いです。この音の違いも判りました。

 

ここで、私なりに要因を考えてみました。

一つ目は、HDDの様な回転系を持つ記憶装置は、データそのものには影響しない様な回転系のノイズが発生、或いはジッターが生じるのか。

二つ目は、WiFiでもデータそのものには影響しないノイズ発生や不安定波形になるのか。

この「データそのものに影響しない『ノイズや不安な波形、波形歪』」がポイントで、この意味するものは、オーディオ機器(DACなど)にノイズを持ち込んでしまう。

伝送されるデジタル信号は、必ずしも完全な『0(ゼロ)』と『1』ではなく、『Low』『High』という事。

要するに、論理回路ではスレッシュホールド以下なら『0』、スレッシュホールド以上なら『1』と認識されるのです。

ここで仮にスレッシュホールド以下のノイズが含まれた波形が入力されたとすると、論理的には『0』と認識されるのですが、IC内部では次段に送るために無理矢理このノイズを取り除き「0(ゼロ)V=グランドレベル」に押し付けるのです。この時に電流が流れるので、電源ノイズの発生源になったり、熱が発生したり、回路全体に悪い影響を及ぼします。ジッターになるかも知れません。

そのためデジタル信号は綺麗な矩形波となっている事が望ましいのです。

単純な論理回路ならある程度のノイズや歪波形、オーバーシュート、アンダーシュートは許容出来ますが、オーディオ回路ではその様なノイズにも敏感なのです。

これがデジタル・オーディオの難しいところです。

三つ目は、レイテンシー(遅延時間)の関係があるかも知れません。WiFi、HDDよりもSSDのほうが確実にレイテンシーに有利な筈。

あくまでも私の妄想です。間違っているかも知れません。

 

今は、UBP-X800(BDP) ⇒ DAS-703ES(DAC)で聴いています。

UBP-X800はDACを持たない単なるCOAXIALでのSPDIF出力なのに、これで音質が変わるなんて摩訶不思議です。

 

ともあれ、これが今回、私が購入したSSDです。1TBです。

1年前に比べれば、随分とお安くなったものです。

交換後は、アクセスも速いので、音源探しも素早く出来ます。

やはり、HDDよりも音がクリアーになった様に感じます。購入して良かったと思います。

PCオーディオ話題で、皆さんが言われる通り「HDDよりもSSD!」を実感した次第です。

 

 

 

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DAC DAS-703ESのランプ切れ修理 ~LED化しました。~

2021-03-12 14:47:10 | DAC

いつかは切れると思っていましたが、とうとうその時が来ました。

SONY製DAC DAS-703ESのモード表示ランプのうち、2個が切れてしまいました。

この際なので、LED化を施しました。 

 

分解してみると、もともと使われていたのは、Φ5mmのムギ球です。

このムギ球に色付きのビニールキャップを被せて発色させて有ります。

 

ムギ球を取り外したところです。

この機種が発売されたのは1986年頃。

その当時、流石に青や白色のLEDは存在してませんでしたが、緑や赤、橙のLEDなら存在した筈なのに、わざわざムギ球を採用したのには何か理由があるのかな? 

 

交換用に手配したLEDは白色LEDです。

これにムギ球に付いていたビニールキャップを同じ様に被せて発色させます。

LED自体は安価なので、色合いが気に入らない時のため、緑と橙発光のLEDも数量分手配しました。

回路図を見ると、供給電圧は8.8~9Vの様です。

インバータICで点灯を制御している様です。入力1と2は背反になっています。

 

LED化にあたり、VFとIFから簡単に計算しました。

白色のVFは一般的に2.8V位として、IFは15mAも流せば充分に発光するので、制限抵抗は470Ωとしました。

結構大雑把です。大雑把で良いんです。

LEDの足をフォーミングして基板に取り付け。

そして、キャップを被せました。

 

制限抵抗はシールドケース内のデジタル基板に有ります。

抵抗交換後↓。

わざわざ、DALE製の抵抗を使う必要もなかった。。。

 

元通りに組み上げて点灯確認。

問題なく点灯しています。

『MUTHING』のオレンジ発色も大丈夫です。写真では分り難いですが、肉眼ではオレンジ色です。

 

少し明るかったかも?

良く見えるし、新鮮な感じがして良いかも。そのうち馴れるでしょう。

 

気になる様だったら、緑、橙のLEDに交換して、その上から更にキャップを被せるかな。

 

 

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45 シングルアンプの製作(22) ~ACインレットとヒューズ交換~

2021-03-10 13:17:07 | 真空管アンプ

今回部品手配した際に、ACインレットヒューズも購入した。

ACインレットは、オリジナルに使用されていた物がフィルター付きだったため、音痩せを気にして交換してみた。

個人的には、デジタル回路なら兎も角、アナログだけの回路には必要ない様に思う。

確かに、家庭電源からの高周波ノイズの重畳には効果ありそうだが、それがアナログ信号にどれだけ影響があるか疑問です。それよりも音が痩せるのが気になります。

 

今回、交換したACインレットがこちら。

左が元々使われていた物。LCフィルタが入っている様です。

右が新たに購入した物。Switchcraft製です。

 

ヒューズはこちら。

左が変更前。Littelfuse製のスローブロータイプ。セラミック管です。

右が購入した物。スローブロータイプ、シングルエレメント、ガラス管。Bussmann製

 

交換後の音質変化

音が太くなり、特に中域の輪郭がくっきりはっきりとして力強くなった様な。

気がするだけかも?。。。

まあ、これも拘りですね。

 

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45 シングルアンプの製作(21) ~NFBの調整~

2021-03-06 14:45:03 | 真空管アンプ

やっと必要な部品を注文。纏めて注文しないと送料が勿体無いです。

発注の翌日に届きましたので、先ずNFBの調整をしてみました。

 

部品手配前に、手持ちの抵抗を並列にしたりして適当な抵抗値を作り出し、何通りか試して大体の見当を付けました。

NFBの検討で必要なのは、①帰還量②時定数の設定です。

計算例です。

尚、初段のR2は定格56Ωを使用していますが、A&B製なので実測は60Ωでした。

①帰還量について

結論は、やはり3.0dB近辺が良さそうです。

2.5dB以下に減らすと、無帰還の時の音に近づき、中域音にハリはあるのですが、繊細さ上品さが無く荒っぽくなります。低音がドンッ、ドンッと鳴り、締まりが有りません。弾く様な音になりません。

かと言って、4.0dB以上に増やすと、高域の伸びは良いのですが、音に躍動感がなく神経質過ぎて面白くありません。立体感も無くなり音が前に出てきませんし、低音の量感がも少し不足します。

 

②の時定数に関しては、教科書によると、この様に書いてありました

これに従って、何種類か実際に自分の耳で聴き、良さそうな数値を割り出しました。

全部試したわけではありませんが、計算だけはしておきました(上の表)。

私の耳では、(f1)は450K~500kが良さそうな結果となりました。

f1が高くなると、音にザラツキを感じる様になります。逆に低くなると、高域が出にくくなります。

オシロスコープで矩形波の確認をしましたが、Cが有る時と無い時で立ち上がり部分での波形の差はほんの僅かです。

この僅かな差が音楽を聴いていると人間の耳にはわかるのですね。不思議なものです。

 

現時点での設定として、R=3kΩ、C=110pFとしました。帰還量は計算上で3.46dBです。

なかなか良い感じです。ピタッと合った感じです。

高域もそれなりに出て、低音も締っています。ボーカルも張りがあって前に良く出ています。

気持ち良く音楽が聴けます。

 

さて、他にも部品を入手したので改造の続きを行います。

 

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