こちらは、一昨日から4連休中。一昨日は国慶節で日本の建国記念日の様なもの。
この連休を使って、CDプレーヤー電源の整流用ダイオードのショットキー化を行っている。
先日のクロックの再交換で、CDプレーヤーもまだまだいけると自信をつけて、俄然やる気が出てきた。
体、頭の中の改造意欲がメラメラと燃え上がり、熱くなってきた。
~第1弾~ <デジタル部電源、アナログ部電源>
さっそく、一昨日は、デジタル部分(主にDAC、SRC)とアナログ部分(主にI/V、LPFに使用)の2箇所にあるブリッジ整流回路のダイオードをショットキーに交換した。
元々実装されていたのは、1N4007 4本 x 2箇所である。計8本。それぞれのダイオードにコンデンサが並列に入っている。シリコンダイオードはスイッチングノイズが発生するので、その対策用と思う。
●ロジック・ブロック用
●アナログ・ブロック用
交換後は、下の写真の様に。
見た目は変わらない。当然か。
今回使用したショットキーダイオードは、HY製SR160(1A,60V)。
お店に置いてあった中で、このサイズで耐圧が一番高いものが、これだった。
購入後、メーカー・ロゴを見みると、もともと実装されているものと同じだった。
アナログ電源側に使うのには、耐圧がちょっと心配(実測19VDC出力)だが、取りあえずそのまま使用。
このメイン基板を取り出せないのと、クロック子基板とかあるので結構注意が必要なため。交換には2時間くらい掛かってしまった。
年のせいか、集中と無理な姿勢で腰が痛くなった。
因みに、整流用ショットキーダイオードの特徴は、
①スイッチング動作が高速。逆回復時間(リカバリー時間)が短い(存在しない?)。
真空管整流も音が良いとされていますが、それは、この逆回復時間が存在しないためと言われています。
②スイッチングノイズが少ない。①に起因しています。
③低VF
などであるが、オーディオで効果的なのは、①、②である。
日本インターのダイオード特性(FRD、SBD)に関する詳しい論文を見つけた。
http://www.niec.co.jp/products/pdf/SBDFRD3.pdf
時間が有るときに読んで、勉強する事としよう。
交換後、音出し。
前回のクロック再交換の効果が大きかったので、最初は変化があまり感じられなかったが、良く聴くと鮮明度とスピード感が若干アップした様に思う。
~第2弾~ <真空管電圧出力部電源>
一昨日に続いて昨日は、真空管出力ブロックの整流ブリッジダイオードをファーストリカバリーに交換。
本当はショットキーにしたかったが、耐圧の高いものが、こちらでは入手出来なかった。
今回入手したものは、MIC製HER308(3A,1000V)。
ファーストリカバリーといえども、スペック上はHIGH EFFICIENCY RECTIFIERとなっている。
特性を見ると、リカバリー時間が75nSとなっており、ファースト・リカバリーよりも良さそうである。
元々実装されていたものは、ブリッジ型なので、一本一本組み合せてディスクリートでブリッジを構成した。
こんな感じになった。我ながら自分の作業に満足。
音は、賑やかさが引いて少し落ち着いた音になった。スイッチング・ノイズが少なくなったためかな?
~第3弾~ <クロックモジュール用電源>
今日で作業3日目。
本日はクロック用電源のダイオードをショットキーバリアダイオード(SBD)に交換。
この箇所も低ジッター化には重要だろう。
もともとクロック基板に実装されていたダイオードは表面実装用ブリッジダイオードのMB6Sと言うもの。普通のシリコンダイオード。
これを、先日購入したHY製SR160(1A,60V)を使ってディスクリートでブリッジを構成。取り付け後は、こんな感じで、まあまあの作業。こちらは49.152Hz用クロック。
さらに、16.9344MHzクロックの電源用も交換。ちょっと汚くなったが接続は問題ない。
音出し。今、ヘッドフォンで聴いているが、やっぱりダイオードもエージングが必要だ。
はじめは少し曇った音がして、あれっ?と思ったが、見る見るうちに曇りが取れてクリアーな音に。まあ、成功だろう。
こちらの16.9344MHz発振器、今は普通のものが付いているが49.152MHzと同じ、Valabのゴールドを昨日手配した。
192Hzで聴く場合、SRCのクロックが影響大と思うが、このCDPのクロックに手を付け始めた時に、最初にこのクロックの交換して劇的な変化があったため。理由は、多分デジタルデコーダーとデジタルサーボSAA7327にこのクロックを使っているので、その効果と思う。
交換が楽しみ、交換後はまたレビューします。
CDプレーヤーのショットキーの交換は、一旦ここまで。
あと気になるのは、
①第1弾のところで、ダイオードにパラに入っている0.01uF/63Vのフィルムコン。
ショットキーになったら不要では?音に悪い影響が出ているかも?
②最近流行りのSiC(シリコンカーバイト)のショットキーを試して見たい。
などである。
このブログを読まれた方で、②SiCを試した方がおられたら、コメント・感想をお聞かせください。
また、CDプレーヤーの他に、Zero DACの電源ダイオードもショットキーに換えてみたい。
ただ、こちらは、14箇所もあるので大変な作業になりそう。
今は、ヘッドホンアンプとしてしか使っていないので、その部分だけでも交換してみようかな?
オリジナルで搭載されているダイオードは、一般的な1N4007.
尚、今回使ったHY製SR160だが、リードが銀メッキしてあり、非常に半田付け作業がやり易かった。
一方、MIC製は半田が載り難かった。