洋楽において、日本盤レコードが音質的に必ずしもオリジナル盤(UK、US)に劣るわけではなさそう。
そう気づいたのは、同じタイトルを何枚か持っていたら、日本盤は処分しようと思い、1980年代ロック(洋楽ポップス)のLPレコードをもう一度聴き直している時の事だった。
あれっ?日本盤のほうが、オリジナル盤よりも音抜けが良く、メリハリがあり、レンジも広い。何回聴き比べてもそうだ。
私は、取り憑かれたようなオリジナル盤信者だったので、その先入観、偏見を改める事になった。
確かにオリジナル盤は、ジャケットも含めてビンテージとして所有価値はあるが、音質面ではオリジナル盤全てが良いわけでも無さそうだ。日本盤のほうが音質が良い物も存在しそうだ。
その理由はよくわかりませんが、私なりに推察すると、以下が考えられます。
①レコード期後年になって、マスターテープは本国と同じものを使用?。勿論コピーとなるが劣化は少ない。
②-1或いは、同じラッカー盤を使用。この場合、カッティング・エンジニアは同じ。但し、日本盤に刻印は入らない。
②-2或いは、カッティングは日本で行った? 日本のほうがエンジニアの腕が上?
③日本にも優れたカッティング・マシンを導入した?
④スタンパーの設備、技術が本国よりも優秀?
⑤私が比較したレコードの盤質、状態の良し悪し? 日本盤は、扱いが丁寧なので概して盤の状態が良い。
今回比較したレコードは、1981年CBS/ソニー製ですが、環境、エンジニアの腕が良いのか、とにかく日本盤の方が音質が良かったです。
これで、オリジナル盤信仰が崩れ、何が良いか?わからなくなって来ましたが、兎にも角にも処分する前に、もう一度、針を落としてみてからにする方が良さそうです。その音に対するオリジナリティ、作者意図も大事にする必要もあると思いますが。
そういえば、レコードの音質に関しては、この頃からレコードの高音質化技術が盛り上がって来ました。
ハーフ・スピード・カッティング、デジタル・マスタリング、海外ではMobile Fidelityなど。
なんと、近年のアナログ・レコードの盛り上がりで、2019年には「HD Vinyl」なるものが出てくるそうです。 目が離せませんね。。。