良質の高耐圧電解コンデンサが手に入ったので、B電源の構成を見直しました。
実は昨年の夏には購入していたのですが、今になってしまいました。
使用した箇所は、出力段のB電源部分(OPTに最も近い部分)です。
ブリーダー抵抗82kΩ(600V 5W)も並列に抱かせました。
そして、アンプ重量の軽量化のため、チョーク・トランスの代わりに抵抗(100Ω)としました。プッシュプルなのでB電源のリップルが多少増加しても良いやと判断。
それよりもアンプの移動で自分の腰に負担を掛けない事の方が重要!。
それに当該チョークは特性が未知で回路上妥当なのかも判断がつかない。
変更後、回路図上ではB電源部はこの様になりました。
2本の抵抗(100Ωと125Ω)の間に線が伸びているのは、ここに将来的にもう1個電解コンデンサを追加しようとしているためです。
チョーク撤去前のB電源のリップルは、0.5Vp-pでしたが、変更後は1.7Vp-pになりました。
ここでのリップルは増えていますが、OPT出力端子(SP端子)部分ではほぼ皆無です。
聴感上でもスピーカーに耳を当てても全く聴こえません。プッシュプル所以ですね。上手く均衡が取れて相殺している様です。
また、クロスオーバー歪増加の懸念も有りますが、聴感上ではその様な事は感じません。
チョークが無くなってアンプ内部がスッキリしました。
2個で約2kgの軽量化が出来ました。
今は空中配線になっていますが、ラグ端子を追加して綺麗にしなくては。。。
音質もスッキリして良い感じです。
このKEMET(Made in EU)の電解コンデンサは、特性的、音質的にも優秀です。気に入りました。
特徴には、この様に書いてあります。
なお、使った箇所は、電源投入直後、プレート電流が流れるまでの30秒間くらいは540Vになる所なので、それ以上の耐圧の電解コンデンサを探すのに苦労しました。
耐圧だけならフィルムコンの方が見つけ易いかも。