SIEMENS(シーメンス)製のECC83(12AX7)とECC81(12AT7)を各2本づつ入手しましたので、さっそく使用してみました。
使用前に、まずピン(足)磨き、掃除を行い綺麗にしてソケットとの接続性を良くします。
今回入手した物は、箱の中での長期保管品だった様で、腐食(カビ?)しているピンもありました。
さすがに、このままでは使用できません。
汚れが酷かったため、今回のピン磨きには、メタルクリーナーなるものを使用しました。
これで酸化皮膜を取り除きます。
液を綿棒に付けて、ピンをゴシゴシと拭きます。研磨材が沈殿しているため良く掻き混ぜる必要があります。
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研磨後は、無水アルコールで研磨剤の成分を綺麗に取り除きます。
結構、しつこい汚れでしたが、以下の写真を見てください。
左が掃除前、右が掃除後です。
2本とも磨いたところです。
ECC81も同様に掃除をしました。ピンの曲がりは後で修正しました。
さて、実装、差し替えです。
SIEMENSと言えば、Telefunken(テレフンケン)と並ぶ、高品質、高音質管として人気の球です。
以前にも使用したことがありますが、好結果でしたので、否が応でも期待が膨らみます。
ECC83は、プリアンプのフォノ・イコライザ回路の初段に使用しました。
松下製12AX7(Tマーク品)からの交換です。
暫く通電の後、音だしをしてみました。
結果はやはり優等生ですね。芯のしっかりとした質実剛健な音です。
くっきりはっきりな音です。テレフンケンの音とよく似ています。
ECC81は、パワーアンプFOX-BAT(6C33C)の初段SRPP回路に使いました。
初段に使うべきか、ドライブ段に使うべきか迷いましたが、良かったのかなぁ。
ECC82からの交換です。
ECC81はECC82比べ、増幅率が高いので音も大きくなり、少しゾリっとした感じなりました。
私の様に、ジャズ、ロック、ポップ系を聴くには、こちらが良さそうです。
しかし、こちらも芯のしっかりとしたテレフンケンによく似た音です。
この状態で暫くエージングをしながら様子を見ようと思います。
今回、FOX-BATの良い感じの写真が撮れましたので、併せて掲載します。Xperiaで撮影しました。
写真では、初段にECC802S、後段にECC81となっていますが、後で、入れ替えています。