My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

1579(6SL7系)真空管を試す。

2024-07-28 16:24:32 | 真空管いろいろ

前回書いた様に、6SL7系の他の球も試したくなり、以前から気に成っていた球を早々にオクで落札しました。

今回購入した球は、ロシア製「1579」です。1984年6月製造

 

この「1579」について出品者の説明によると、

6N9S(=6SL7)の航空宇宙機器/原子力用高信頼性管として、MELZにより設計された球でReflectorのサラトフ工場で製造され、旧ソ連圏の原子力発電所の制御機器等に多用された

との事です。

 

さて、肝心の音質はと言うと、何とハッキリくっきりした音なんでしょう。

今までこんな明瞭な音で鳴る真空管は使ったことが無いと思う。

超ド派手で元気一杯パンチの有る音で、あまり真空管らしさを感じません。

ピアノの音には特徴が有って良く響きます。

低音から高音まで良く伸びていますが、ちょっと煩く耳に刺さる感じが有るので、好みの分かれる所です。長時間聴くと疲れそう。

現品は未使用に近い状態との事なので、エージングが進むと少しは柔らかくなるのかな?

この音を演出するのは光沢の有るプレート材料に依るものでしょうか。

Sylvania 6SN7GWTも締まりのある明瞭な音だったのですが、さらに明快(この表現が適切)で部屋いっぱいに響き渡ります。ポップ系を聴くとテンションが上がります。

以前使ったロシア製6N8S(=6SN7)と似たような変化です。

もう暫く鳴らし込んでみる事にします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりにKT88 PPアンプを聴く。

2024-07-24 16:07:17 | 真空管アンプ

この暑い時期に大飯喰らいで発熱量の大きいKT88プッシュプルアンプを引っ張り出して鳴らしてみた。

 

それまで聴いていたRCA245シングルアンプと聴き比べると、明らかに音色が違います。

何より音の明瞭度、音抜け、音の張りが違う。245はスカッとして音が前に出てくるのに対しKT88はちょっと大人しめで詰まった感じがする。

245は低音が伸び、中音から高音は突き抜けるが、KT88にはそれが無い。

特に、前回このブログで取り上げたレコード「サンチェスの子供たち/チャック・マンジョーネ」を聴くと違いがよくわかる。またボーカル物の「空港/テレサ・テン」でもテレサの声の伸びが違う。

あれ? 駆動力の優るKT88なので、もっと低音に力が有って良い筈なのに?245の方が下に伸びている様に感じる。

う~ん? これは私の好みの音では無いな~。何より音楽を聴いていて楽しくないし魅せられない。

プッシュプルとシングルの違い?(一般的にプッシュプルの方が駆動力がある筈)、出力管の違い?、NFBの深さの違い?設計・構成の違い?使用部品の違い?

 

<KT88 PPアンプの球構成>

 出力管   : KT88(本物のGEC製4本)

 ドライブ管  : TUNG SOL復刻 6SN7GT (made in Russia)

 初段     : TUNG SOL復刻 6SL7GT (made in Russia)

この中で、この音質に支配的なのが初段の6SL7と踏んだ。

そこで、6SL7系の球はそれ程ストックを持ち合わせていないが、Sylvania製6SL7GWT(茶ベース)に交換。

 

結果、正解!。音に張りが出てきました!。背筋がピンと伸びた感じです。

Webで調べてみると、この6SL7WGTを6SL7系の定番としている人も居るようです。

こんなに音が変わるなら、他の球も試してみたくなりました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝!遂に500万アクセス達成!

2024-07-15 13:21:39 | その他

昨日(7/14)、遂に500万アクセス(PV)を達成しました。

このブログを始めたのが2011年3月ですので、あれから13年。

1日のアクセス数は計算すると平均約1,000と言う事になります。

最近の日々ブログランキングは、だいたい1,000位/320万ブログです。

皆さん、閲覧頂き有難うございます。

私のブログの内容は、主にオーディオ関連や音楽、それ以外でも興味を持った事について書いてきました。

特にオーディオ機器の修理や改造には力を入れてきました。

始めた頃はパーツの交換で音色の変化を楽しんでましたが、次第に設計から見直して音質向上が出来るようになりました。何事も努力と経験ですね。

その都度、少しでも皆様のお役に立てばと思い、その経緯と内容を掲載してきました。

元々電子回路のエンジニアだったので、基礎知識は有りましたが、真空管に関しては初めてでした。

真空管アンプの設計については、ベテランの方に教えて頂いた事が大きかったのですが、勉強本で特に役立ったのがこちらです。ぺるけさん、有難うございます。

 

主な真空管の概要と特性については、こちらを手元に置いてます。

簡単なデータと使い方が書いてあり便利です。

管名索引では別呼称など関連管が一覧出来て重宝してます。

 

 

私が今一番気に入っている真空管アンプはRCA245を使ったシングルアンプ。

これは既製品の2A3シングルアンプを45(245)シングルアンプへと設計変更を行ったものです。

このRCA245はで90年以上も前の直熱三極管ですし力も注ぎました。

改造の内容については、右側の検索欄で「45シングル」と入力し、このブログ内で検索をすれば閲覧できます。

何が良いかって、このアンプは本当に微細な音まで艶やかに再現します。

 

最近は投稿の頻度が少なくなりましたが、これからもよろしくお願いします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする