My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ストリーマの設定見直しでQobuz(コバズ)を快適利用

2024-12-15 15:51:27 | ネットワークオーディオ

ストリーマ(iFi ZEN STREAM)の設定を見直した事で、Qobuzでのストリーミング再生が快適になり音質も更に良くなった気がするので、無償期間終了後も継続利用する事にした。これからは¥1,480/月の課金となるので存分に楽しませて頂きます。

 

ストリーマ(iFi ZEN STREAM)の設定変更について。

 

①バッファサイズの設定:

  MAXの64MBとします。

  iFi ZEN STREAMは64MBのFIFOバッファを搭載しているので最大限利用します。

  因みにMPUはARM製64bitクワッドコア。

バッファサイズが小さいと、ネットワーク環境によってはデータの取りこぼしやジッターの影響を受けます。

特にデータサイズの大きい192kHz/24bitではノイズが混じる事もありました。

②再生前のバッファの設定:

  Minの10%とします。

①と②の設定は相互関連します。

例えば①を64MBで②の設定をMaxの50%とすると、192kHz/24bit音源再生時に曲の冒頭が切れてしまいます。これはFIFOバッファが満杯になって溢れてしまうためかな?

 

③音量の正規化とMixer typeの設定:

  音量の正規化 ”On → Off”とします。

ここをOnにした場合、勝手に音量が大きくなったり小さくなったりすることが有ります。バッファサイズを小さく設定しデータが不安定な時に起きていました。  

  音量オプション>Mixer Type ”None”とします。

  

 

設定変更前は少し耳障りで長時間聴くと頭が痛くなる事が有りましたが、これらの設定変更で、とても聴き易く成り、且つ高音質となった感じがします。快適です!

でも、これでデータ取りこぼし無く、ビットパーフェクトで再生出来ているか自信がありません。

ストリーミングを配信元が期待する高音質で再生するのは、なかなか難しいなと感じます。

アナログ再生も難しいですが、デジタル再生も難しい。。。

因みにコントローラーは Bubble UPnP(for Andorid )を使用していますが、このBubble UPnPの設定も少し見直す必要があるかも?(項目多くしかも英語表記(辛;))

 

 

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さっそくQobuzを聴いてみた。~息をのむ高音質に驚き~

2024-11-16 09:55:34 | ネットワークオーディオ

ハイレゾ再生の準備が出来たので、早速Qobuzを使ってみました。

まずは、e-OnkyoからQobuz(コバズ)へアカウント移行。

未契約の状態では、音源がMP3ファイル形式で曲の1部分のみ提供なので、取り合えずQuobuz Studio1ヵ月の無料体験を申し込み。

体験申込後は、FLACファイル形式となりました。

 

(我が家の再生環境)

・コントローラー : SONY アンドロイド・スマホ

・使用アプリ : Bubble UPnP -- Qobuz連携済(簡単!アカウント登録だけ)

          ※HOME LAN上に有る機器ならどれでも繋がるので大変便利です。

・プレーヤー(レンダラー) :

  トランスポート : ifi Audio ZEN STREAM 

                                       排他モードにてUSBで送り出し。Active Noise CancellationⅡ内蔵。

                                       有線LAN接続、スイッチング・ハブ使用

  DAC : ES9018K2M搭載 USBはXMOS受け

 

(音質)

試しに最近リリースされたばかりの『QUEEN 1』(2024 Mix) 96kHz/24bit音源を聴いてみた。

ifi STREAMのランプは白(ハイレゾ)、DACにも96kHzと表示されている。ヨシヨシ。

音質は、これは凄い!!!今までのストリーミングとは違う!Wow!って言うか違いすぎる。

今までのストリーミングは何だったのかと思わせる高音質!。なにか壁を乗り越えた感じです。

私自身ストリーミングは音質的に敬遠していたのですが、これなら満足です!CDと同等、もしくはそれ以上です!

ハイレゾ再生可能なネットワークオーディオ環境を再構築した甲斐がありました。

『ストリーミング再生もここまで来たかぁ~。』って感じですね。

これなら音質に拘るオーディオマニアにも受けいられるでしょう。

でもちょっと補足すると、全ての音源が高音質な訳ではありません。

古い音源でリマスタリングされてなくて元々音質が良くないデジタル作品は、そのままの音質。

192kHz/24bit音源であっても音質が良くないものもあります。

逆に最近のデジタル録音作品では44.1kHz/16bitでも音質良好です。

特にデジタル録音でマスターが96kHz以上/24bit(最近はスタジオでその様に録音されていると思う)のものを96kHz/24bitで聴くと息をのむ程の高音質”です。

例えば、これ。 音が良すぎてビックリしますよ。

これも↓。録音は古いですが、今年リマスタ・リリースされたばかりです。

特にこの曲が歌唱内容共に素晴らしい。

リンダ・ロンシュタットの息遣いもわかり、目の前で歌っている様で鳥肌が立ちます。

後半はスペイン語バージョンで歌う熱の入れようです。一聴の価値ありです。

 

(使い易さ)

ストリーミング中に稀に曲が途中で途切れて次の曲に進む時がありますが、これは我が家のネット環境に因るものかも知れません。

サブスクのアルバムの中でも"extract”と表示があるものは、文言通り曲の一部分再生のみで音源もMP3です。

楽曲作品は、邦楽/J-POPも数が多いですし、洋楽は「カタカナ」でも検索できます。

聴きたいアルバムタイトルや曲はQobuzの「お気に入り」に保存しておけば、後での呼び出しが可能です。

「BubbleUPnPアプリ」ではAdd to Qobuz favoritesで「My Music」に保存します。

 

これなら、サブスク月額1,480円を支払う価値がありそうです。支払っても惜しくありません。

今後、Apple MusicやAmazon music、Spotifyと肩を並べるほどに普及するのか動向に注目です。普及が進めば提供楽曲数も増えるでしょう。

音源コーデック(ファイル形式)はFLACで44.1kHz/48kHz/96kHz/192kHz、16bit/24bitとなっています。

この様な高音質のストリーミングが登場すると、今後増々物理メディアが減少し何れ無くなってしまうのではと危惧します。悲しい~。

 

次は、再稼働させたES9018 DACを別の事にも活用してみたいと思います。

 

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ブルーレイプレーヤーUBP-X800をまた少し弄りました。

2024-09-14 14:16:05 | ネットワークオーディオ

ソニー製のブルーレイプレーヤーUBP-X800をまた少し弄ってみました。

以前にも書いたかも知れませんが、内部を見ると電源基板からメイン基板に繋がる配線のコネクタには、端子が有るにも関わらずグランド線が省略され空き端子となっています。

では何処で繋がっているかと言うと、シャーシーを介し数箇所でメイン基板と繋がっています。

何故この様にして有るのか、コストダウンか?EMIやEMSの対策か?コモンモードノイズ対策なのか?は不明ですが、何か事情が有ったのでしょう。しかし気になるので繋いでみました。

ジャンク箱にあったリード線付きEH端子で繋ぎました。片方は黒ですがもう片方はこの黄色線しか有りませんでした。

繋いだ後の動作は特に問題有りませんでした。メイン基板入口の電源ノイズをオシロで確認すると若干減少した様に見えます。

 

このブルーレイプレーヤー、今まで色々と弄って画質、音質もかなり良くなりました。

気がするだけかも。。。

って言うか、ふと気がついたのですが、画質が良くなったと思えたのは、最近メガネを新調した所為があるかも?(笑)

ある程度年齢を取ると近視が改善される事があるらしく、度数を下げて貰った。さらに遠近両用の老眼度数は同じなのに手元も良く見える様になった。

パソコン作業でも肩こりが軽減された様な気がします。メガネは定期的に度数調整をお勧めします。私は何せ約10年振りの新調でした(呆れ)。

 

ところで、先日9月11日はアメリカ同時テロ発生の日でした。本当に悲惨な事件でした。

あれから23年になるのですね。私はこの日には必ずこのビデオを見る様にしています。

CDでも販売されています。2枚組です。

著名なアーティストが集まって哀悼の意を込めて歌い上げています。

マライアキャリー、セリーヌディオン、ブルーススプリングスティーン、スティーヴィーワンダー、ビリージョエル、ポールサイモン、スティング、ボンジョビ等々。

 

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デジタル系の電源ノイズ低減で音質向上。

2024-05-12 15:06:04 | ネットワークオーディオ

今回はブルーディスク・プレーヤー(BDプレーヤー)の電源を少し弄ってみました。

以前にも登場したSONY製UBP-X800です。この機種は再生専用、しかもDAC非搭載なのに5万円もします。

今はMarkⅡ(M2)となっていますが、我が家のは初号機。

この機種は、元々、画質、音質ともに良いのですが、初めて内部に手を付けたのが、2年半前。(当時の記事がこちら。)

今回は、更なる改良に挑みました。

その結果、音質、画質ともに格段に向上しました

改良内容については、現在販売中の機種ですので詳細は避けますが、スイッチング電源から供給されるDC電圧の高周波ノイズ低減です。

ソニーさんの機種の場合、基板上に空きパットが儲けてある事が有ります。と言うか、量産時に利益確報のために部品が省略されたのでしょう。

そこにOSコンデンサやPSコンデンサ、タンタルコン、小容量フィルムコンデンサを追加。更にメイン基板へのDC12V供給ケーブルへフェライトコア追加。スイッチング電源基板からメイン基板間へ高周波飛び込みを低減するために銅の遮へい板を設けました(MK2で実施の内容)。 ※まあ、こんな事をするより、さっさとMK2を買った方が良いでしょう。

ちょっと一部をお見せしますと、こんな感じです。

 

どの様に良くなったかと言うと、

 ①映像ソフトの画質は、全体的に少し明るく鮮明になり立体感が増した。

 ②音質もベールが何枚か剥がれて臨場感が出た。

様に思います。

USB経由でSSDに保存した音源を再生してみると分解能が増し、音が鮮明になり、今まで聴こえなかった音も聴こえてきます。

ちなみに、このUBP-X800はDACを持ってませんので、DACはSONY製DAS-703ESを使用しています。

私が所有するトランスポート類の中では、今まではiFi Audio製「ZEN STREAM」が一番音が良いと思っていたのですが、その上を行っています。

音が整理されて出てきている感じです。今まであまり聴く気になれなかった音源さえも、今は心地よく聴く事ができます。

 

ここで、何故音が良いのかをUBP-X800のブロック図を眺めながら少し考えてみました。

その理由のひとつとして、メディア(USB、NAS、DISCなど)から取り込んだデジタル・データを一度内部のDDR(DRAM)に格納しているためと思います。1ブロック当たりの容量が不明ですが4ブロック有ります。

DDRに取り込んだデータは元データとベリファイしているので、データの取りこぼしは無くビットパーフェクトの筈。

DDRに取り込んだデータは最短距離で高速処理されて、SPDIF(COAXIAL)やHDMIに送り出される。この時内部クロックで叩き直しているためジッターの発生は最小。

まさに理想的ですね。と言っても、最近のTVやBDレコーダーでは内部で画像処理しているので当たり前かな。

15年位前に、自作でDACやCDプレーヤーの中にRAMを積んだ強者の記事を見た事があります。当時は成程ね~と納得していましたが、時代、技術の進化ですね。

しかし、この様な事は、廉価物のトランスポートやDAC単体では無理ですね。

調べてみると、LINNやCHORDなどの高級DACではDACの直前にDRAMを搭載しジッターレスを実現している様です。

 

尚、お断りしておきますが、この改造は私個人の趣味の範疇、自己責任で実施したものであり、決して真似はしない様にお願いします。

まあ、真似する人はいないかぁ~。

 

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Chromecast with Google TV HDを購入とその音質について

2023-04-22 13:23:32 | ネットワークオーディオ

今更ながら『Chromecast』なるものを購入してみました。

最近購入したテレビはGoogle TVなのでChromecastは必要ないのですが、オーディオ・ルームに設置している少し古いテレビ用として購入しました。

きっかけは、WBCを観るために『Amazon Prime』の無料体験を申し込んだため。1か月前。

Amazon Prime Video自体はBDプレーヤーで観る事が出来るのですが、この機会に他のアプリや機能も楽しめる様にと購入。

オーディオ・マニアとしては、WBC終了後は『Amazon Music Unlimited』の無料体験にも加入し、使い勝手や音質をテスト。

この『Amazon Music Unlimited』は、一億曲以上が聴き放題、しかも提供される音源は、殆どが可逆圧縮FLACという事は、再生時はCDと同等以上、配信音源の最大は24bit/192kHzの様です。

私自身、ストリーミングは非可逆圧縮(MP3,AAC等)が多いのでどうかな?と思っていたのですが、これなら期待が出来る。

実際にChromecastをAVアンプのHDMI入力に挿して『Amazon Music Unlimited』をストリーミング再生してみる。

う~ん、音質は悪くない。

ただ再生音源を画面上で確認してみると、配信音源は24bit/96kHzなのに、現在の音質は16bit/48kHzになっている。あれ? 端末の性能も16bit/48kHzになっている。AVアンプは24bit/192kHz対応なのに。

よく調べると『Chromecast with Google TV HD』は16bit/48kHz Max.の様です。まあ、映像のストリーミング再生がメインですからね。仕方ないです。

気を取り直して、PCに『Amazon Music』アプリをダウンロードして再生してみる事に。

PCから手持ちのDACにUSB接続。USBの受けはXMOS、DACはESS9018です。24bit/192kHz対応。

しかし、アプリを起動し実際に再生してみると48kHzとなっている。あれ~??

Web上で更によく調べると、『Amazon Music Unlimited』がハイレゾ24bit/192kHzで再生できるDAC等の機器は限定される様です。Marantz、TEACは対応。

しかし16bit/48kHzでもCD音源(16bit/44.1kHz)同等、ロスレスなので、音質は良いです

しかも1億曲以上あるので、マイナーな曲でもストリーミングで聴く事が出来て便利です。CD等の物理メディアで販売されていない音源もある。

これで聴くのも良いかもと言う感じです。さすがAmazon!!!

 

もうひとつ気が付いた事があります。

このChromecastが発する電磁波が凄いです。かなりの量が出ています。

すぐ傍にある真空管フォノ・アンプ(ゲイン高い)がこの電磁波を拾い「ブッ、ブッ・・・」とノイズを出します。

これって、以前にPCのWifiでも同じ現象が起きた事を思い出しました。Wifiオフでは消える。

電磁波シールドシートでChromecast本体を囲うとノイズは収まりますが、Wifiやリモコンの反応が悪くなります。これではいけません。まあ、電波を送受信しているのですから当然ですよね。

 

対策としては、Chromecastを使わない時は、電源オフとする事にしました。

こういう事があるので、私はオーディオ関係では無線接続は使わずに有線接続にしています。

 

 

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排他モードの「Bubble UPnP for DLNA」を使ってみた。

2022-10-18 14:28:35 | ネットワークオーディオ

iFi Streamの「排他モード」は評判が良い様なので、「Roon」を導入する前に、排他モードで使うとどれほど音質が良くなるのか、確認のために導入してみた。

「排他モード」とは、デジタル処理に余計な事をさせず(受け付けず)に、音源再生に専念させるという事。

「Bubble UPnP for DLNA」は無料版と有料版があるが、無料版は広告表示やプレイリストの曲数の制約がある。

取り敢えず、試しにPlayストアから無料版をスマホにインストールして使ってみた。ダウンロード数1000万+となっているので、世界中の沢山の人が使っている模様。

無料版はPlaylistに登録できる曲数が16曲。

Libraryから聴きたい曲だけを「Enqueue」で登録。

アルバム全曲もPlaylistに放り込み再生する事も可能だが、曲数は16曲まで。

私は、一度に通しでそれ程の曲を聴かないので、この条件でも問題ない。

広告も画面上部に帯状に現れるだけなので苦にならない。

Server(Library)Rendererの選択、その他の設定は左下の「More」の所から歯車を押して行う。

Serverを「IO DATAのNAS」に、RendererをiFi Audio「ZEN Stream」に設定。

日本語版は用意されていないので、英語を読み解くしかない。

 ※Server(Library)やRendererの選択は、直接画面上のボタンからも可能。

 

アプリの操作画面はこんな感じ。

「Library」からアルバムの選択。

 

「Playlist」への登録。

 

「Play」画面。アルバム・アートワークも表示。

 

iFi「ZEN Stream」本体背面の「EXCLUSIVE MODE」5.DLNAに合わせ、さっそく再生してみると、排他モードの音の素晴らしさに驚き!!! もう戻れそうにない。

高音質。エッジが立つ。音数も多く、ひとつひとつの音の分離も良い。

今までのデジタル音源では、高音域にデジタル臭さが残ったり、なんかコンプの掛かった様なスッキリしない音だったが、今回の「排他モード」ではアナログ・レコード再生に近くなった様な気がする。

「Roon」では、通信方法が独自の様なので、さらに良くなるのか?

これはやって見ないとわからない。

今のところは、ネットからのストリーミング再生をするつもりも無くて、NASからの音源再生だけなので、この「Bubble UPnP for DLNA」で満足しています。

馴れてしまえば、使い勝手も結構良いです。ギャップレス再生も可能。

「Renderer」にブルーレイプレーヤー「SONY UBP-X800」を設定し再生する事も出来た。

となれば、TEACのDAC「UD-505」や他のネットに繋がる機器でも再生が出来そう。

 

これ、音質が良いです。中森明菜さんのリマスター盤では1番と思います。

 

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デジタルオーディオ機器たちのAC-DC電源事情。

2022-09-03 10:32:58 | ネットワークオーディオ

本題に入る前に、前回投稿でスイッチング・ハブ用ACアダプターの置き換えは諦めましたが、代わりにハブ内5V電源の220uF/25V電解コンデンサに3.3uF/35Vタンタルコン(深青の豆)をパラに追加しました。高周波ノイズに効くはず。実際に聴いてみても効果が有った様な気がします。

因みに付属ACアダプターをよく見ると「For NETGEAR product use only」と書いてありました。やはり専用として使うべきなのかな。

 

さて、これまでNAS、HUB、トランスポータ-のACアダプターを弄ってきて、デジタル機器の電源ノイズ、特に高周波ノイズ(スイッチングノイズ)の浄化は大切だと言う事を再認識しました。

勿論、機器の性能自体も重要ですが、電源のノイズはそれに繋がる回路に多大に影響を与えます。

機器の特性を充分に引き出すにはクリーンな電源が必要です。

電源にノイズがのってしまうと、信号系(ノーマルモード)、グランド系(コモンモード)全体にノイズを拡散して、ついには後段に繋がる機器までにも持ち込み、影響を与えます。

特にDACにノイズを持ち込むと影響が多そうです。

音質にどの様に影響を与えるか?

実験して分かったことなのですが、長時間音楽を聴いていると中域から高域がデジタルっぽく耳障りになってきます。音場が平面的になり奥行が無くなります。音が艶っぽくありません。

これは、あくまでも私の耳による評価です。

 

そこで私の所有する現在稼働中のデジタル機器の電源について整理してみました。

 ①DAC 1 : SONY DAS-703ES --- デジタル、アナログ独立トロイダルトランス式リニア電源

 ②DAC 2 : GUSTAED X10(XMOS,ES9018) --- デジタル、アナログ独立トランス式リニア電源

 ③CDP : REVOX B226 --- デジタル、アナログ共用トランス式リニア電源

 ④BDP : UBP-X800 --- スイッチング電源

 ⑤Network Streamer(Transporter) --- スイッチング電源→トランス式リニア電源に変更

 ⑥SW HUB : NETGEAR GS305 --- スイッチング電源、本体側電源入力にタンタルコン追加。

 ⑦Wifi router : Buffallo --- スイッチング電源

この様に見ると、近年のデジタル機器の殆どはスイッチング電源になっています。

小型化、低価格化、低消費電力(高効率)化が出来るからでしょうね。

しかし、これをオーディオ機器で使うには、何らかのノイズ対策が必要です。

スイッチング電源でノイズ対策した製品には、スイッチング周波数を変動させてノイズ分散させる技術(DRSS--スペクトラム拡散だったかな?帯域幅を持たせて拡散)やノイズの負帰還を掛ける技術などを使ったものがあります。これらはEMI対策のひとつとして以前から使われてきた技術ですね。

それにしても、クリーンAC-DC電源と言ってもピンキリで、高級な物は機器本体よりも値段が高くてでビックリする値段だったりします。

 

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スイッチング・ハブ用ACアダプターの製作

2022-08-28 10:32:36 | ネットワークオーディオ

製作したトランス式ACアダプターをネットワーク・ストリーマー(トランスポータ)に使用して好結果が得られたので、調子に乗ってストリーマーとNASの間に使っているスイッチング・ハブ用のACアダプターも作ってみました。

対象のスイッチング・ハブは、以前に紹介したネットギアの『GS305』です。

必要な供給電源は、DC5V、動作時2.15W(430mA)、スタンバイ時0.31W(62mA)、プラグ形状は外径5.5mm内径2.5mmセンタープラス。付属のACアダプターはDC5V/0.7A。

私の用意したトランス式ACアダプターは5V/1A。ジャンクで300円也。

実際に負荷を繋いで測定してみると、無負荷時9.3V、ハブ本体へ接続時6.8Vになります。

前回同様に非安定電源ですね。分解が無理だったので中は確認出来ていませんが、恐らくブリッジ整流と電解コンデンサだけでしょうね。

3端子レギュレータで安定化を図りリニア電源にするには、LDOが必要です。

LDOには前回と同タイプ「LM2940CT」の5V品を使いました。

入力側と出力側の電解コンデンサには、三洋のOSコン(紫色)を使用。入力10uF/25V、出力68uF/20V。

出来上がった物が、こちら。ACアダプター本体に乗せました。

 

オシロで波形を確認しましたが、リップル無くDC5.04Vで安定しています。

そして、付属のACアダプターと交換して実際の音出しをしてみました。

あれ~? 何だか情報量の少ないモッサリとした音。見通しも良くありません。よく言えば落ち着いた音なんですが、スピード感、キレが有りません。低音の弾みも減少。これは私好みの音ではありません。

ネットワーク・ストリーマーの時は上手く行ったのに、何故??? 何でもアナログ電源にすれば良いって物じゃないかも?やり過ぎ? それとも私のリニア電源の作り方が良くない?

 

そこで、スイッチング・ハブ『GS305』の中を覗いてました。極めてシンプルです。

 

見てしまうと、使用ICを調べたり電圧も測定したくなります。悪い癖。

電源電圧生成の構成は、レギュレータ(LDO)「1117」で5V→3.3V、ステップダウンコンバータ 「MP14820S」で5V→1.1V、入力5V系に220uF/25Vの電解コンデンサ、1.1V系にはコイルが入っていました。

3.3V系のLDO「1117」は、リップルを低減する為なのか、使い方に工夫がして有りそうです。

これを見ると、旧モデル「GS105」よりも電気的に良さそうです。GS105(DC12V供給)よりも低い電圧で動作する点もノイズに対し有利になりそうです。

付属のACアダプターの使用を前提に設計されているのでしょうかね。(勝手な考察)

 

また、分解して判ったのですが、5つ有るLANポートも(1)、(2-3)、(4-5)の様にグループ分けされている感じです。

これを考慮して、ストリーマーとNASが同じブロックに繋がる様にLANの接続を見直しました。

そして、元の付属ACアダプターを繋ぎ、音を出してみると、「良いじゃありませんかぁ~。」

「これですよ、これ!」

それにしてもLANの接続場所ひとつでも音が変わるのですね。これ摩訶不思議です。勉強になりました。

 

これ、とても2,980円のハブとは思えません。投資効果大ですね。

ネットワーク・オーディオには、スイッチング・ハブは欠かせませんが、何とこれ、今(8/29まで)Amazonのタイムセールで、2,980円→1,980円になっているでは有りませんか。

これはお買い得です。もう一台欲しくなりました。

 

 

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ネットワーク・ストリーマー用ACアダプタの改良

2022-08-26 14:56:09 | ネットワークオーディオ

低損失(低ドロップアウト、LDO)3端子レギュレータが届いたので、早速ACアダプターを改良しました。

購入したLDOは、NS(National Semiconductor)製LM2940CT-12です。

入出力電位差(ドロップアウト電圧)は、0.5V @Io=1A。

これなら入力電圧が多少ドロップしても出力電圧は安定するでしょう。

交換後の写真がこちら。

裏面は、こんな感じで、以前に比べスッキリしました。

逆電圧防止用ダイオードはレギュレータIC自体に保護回路があるので不要。

オシロで出力波形を確認すると、『ifi Stream』本体の起動時や動作時も、出力電圧はDC12Vで安定していてリップルも無いので、出力側の電解コンデンサはそれ程大容量でなくても良さそう。

但し、LDOはESRに気を付けなくてはならないので、周波数特性に優れ低ESRの導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの100uF/20Vを使いました。0.1uFのフィルムコンは不要になりました。

やっぱり低ドロップアウトのレギュレータは良いですね。安心して使えます。

スマートに仕上がりました。これで安心して使えます。

 

それにしても『ifi ZEN Stream』って良い音しますね。リニア電源にする事によって、加えて音に艶が出たような気がします。音楽に引き込まれます。

これで、49,500円はコスパ良過ぎです。

しかし、いよいよ来月から値上げになります。値上げ前に買っておいて良かった。良い買い物でした。

 

スイッチング・ハブ(NETGEAR GS305)ACアダプター製作用の5V LDOも到着したので、早く作って交換してみたくなりました。

 

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ネットワーク・ストリーマー用ACアダプタの製作

2022-08-22 14:05:40 | ネットワークオーディオ

先日購入した『ifi ZEN Stream』用ACアダプターを作りました。

製作費は僅か300円でしたが、その効果は絶大! 音質の向上に驚き!!!

完成したACアダプタがこちら。元々付属していた物と並べてみました。

左が今回製作したACアダプター。右が付属されていた物。

その昔はどこにでも有った巻線トランスを使った電源アダプタです。最近はスイッチング式に取って代わり、見かけなくなりました。

その中古品を購入し、中身に手を加えました。外観上は原型とほぼ同じです。

 

その経緯を書きます。

『ifi ZEN Stream』を購入して約3週間が経ち、その音の良さ、コスパの良さには満足していたのですが、暫く聴き込んでいくと、中域~高域がちょっと耳障りで気になります。

Webで調べてみると、ACアダプター交換で音が良くなるような事が書かれています。

また、ifi Audioの現地では、$100位の専用アダプタを付けて、日本よりも高額で販売している様です。

日本では少しでも多くの人にこの音を聴いてもらう為に、別のACアダプタに入れ替え価格を抑えたらしい。確かに、小型のACアダプタです。サイズ約60mm x 40mm x 25mm、重量約50g。上の写真の右側。

マニアには別売りのACアダプタを購入して頂く。この様な販売方針らしい。

しかし、私はACアダプタに1万円も払えません。

となれば、作るしかないか。

 

そもそもスイッチング電源だと機器にノイズを持ち込む事になるので、アナログのトランス式の電源で考えました。

まずは、ifi Streamの関連仕様を確認。これが前提条件になります。

電源仕様は、本体にDC9V/1.8A~15V/0.8Aと印字があります。仕様書には消費電力 最大10Wと記載があります。付属のACアダプタは12V/1A。DCプラグ形状は外径5.5mm/内径2.1mmです。

検討方針としては、12V 1A程度のトランス式ACアダプタの中古品を探し、そこに何らかの手を加える。

DCプラグ形状は後から交換しても良いのですが、該当品が付いていれば手間が省けます。

 

手っ取り早く、〇ー〇゛・オフで物色。ノギスと爪楊枝(内径2.1mm測るため)を持参。

トランス式かスイッチング式かは、重さの違いで一発でわかります。

何用か分かりませんが、良さそうな物が見つかりました。

DC12V/1000mAと書いてあります。ジャック形状もピッタリ。ラッキー!!!

これ、わずか300円也。

 

購入後、我が家で電圧測定。

無負荷時17.3V。ifi stream本体に繋げ動作時14V前後。動作時は定格内なので壊れる事は無いでしょう。しかし電源オフ時に定格の15Vをオーバーする事が心配。

ACアダプターのケースを開き、中を見てみると、トランスとブリッジ整流ダイオードと電解コンデンサ(2,200uF/25V)だけでした。これじゃ負荷で変動しますね。非安定DC電源です。表記は、1A流れた時に12Vだったのですね。

これは私的にちょっと許容できません。

 

早速、3端子レギュレータで安定化を図る事に。これが手っ取り早く簡単。

手元のジャンク基板に「7812」が見つかりましたので、これを使う事に。

なんとか元の基板に載せる事が出来ました。

が、しかし残念な所が見つかりました。

オシロでレギュレータの出力波形を見ていると、時々12Vから200mV位下に振れる事があります。

しかも120Hzで、入力リップルの下側に同期しています。

そうです、一般的な3端子レギュレータでは入出力電位差が2V程度必要なのです。

本体動作時に、時々入力電圧が13.6V位になる事があります。

因みに、トランスの1次側をAC100V→120Vにすると、レギュレータ入力電圧が上がり、このドロップは無くなり出力電圧は12Vで安定しています。

しかし、レギュレータの損失が大きく、かなり熱くなります。これはやばそうです。

AC100Vで使った方が良さそうです。

ここで考えたのは、低損失3端子レギュレータ(LDO)を使う事ですが、手持ちがありません。

う~ん、どうしたものかと。別にこのままでも本体にレギュレータを持っている筈なので大丈夫と思いますが、設計的に中途半端な妥協は出来ません。

 

そこで思いついたのは、ブリッジ整流に手持ちのショットキーバリア・ダイオードを使う事。これで入力側の電圧が少しは上昇する筈。

手元に有ったので、使って見ると、なかなか良い結果が得られました。

機器の起動時は、電流が多く流れるのか少々暴れますが、動作時はほぼ安定しています。

念のため、出力側に22,000uF/16Vの電解コンを入れました。

銅板で作った簡易放熱板も取り付け。

逆電圧防止用の入出力間ダイオードと発振防止用の0.1uFは、裏面に実装しました。ブリッジダイオードの内1本だけも裏面へ実装。

 

ケースに放熱用の穴を空け、こんな感じに仕上がりました。

 

1日使いましたが、問題無く動作しています。

仮に温度が上がり過ぎても、熱暴走する前にレギュレータの保護回路が働いてシャットダウンする筈。

 

音は、やっぱり良いですねぇ~。高域の嫌味がありませんし、音に厚み、音空間に奥行が出てきました。

元のアダプタでは、一聴すると良い様に思いますが、平面な音に聴こえ、比較するとやはり違いが分かります。

デジタル回路だけなのに、電源でこれだけの違いが出るなんて不思議です。コモンモード・ノイズが軽減されるから?

因みに、重量は、付属のACアダプターが50g、今回製作した物が500gで、10倍も違います。

 

こうなると、スイッチング・ハブ用の電源も作ってみたくなりました。こちらはDC5Vです。

材料となるトランス式のACアダプタは、すでに手元にありますが、困った事に分解が出来そうに無いので、外に基板を設ける事になるのかな。

そして、LDOタイプの3端子レギュレータも手配済みです。

交換出来たら、また投稿したい思います。

 

コメント
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