Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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内装の制作

2016-04-04 22:59:52 | いすゞ117Coupe
本日は一日中雨が降ったり止んだりの天気でしたね。
そして夕方になって気温が下がって来まして寒くなりました・・・と言っても帰りの通り道に有る温度計は10℃も有りましたので冬に比べたら全然寒くないはずなんですが・・・もう体が暖かいのに慣れてしまっていますね(笑)

そうそう昨年の10月で車検を切らしていたフィアットアバルトアセットコルサが復活します。
本来ですとそろそろ348Zagatoが来る予定だったのですが色々な事情が重なってしまいましてもう少し時間がかかる事になりました。替わりにRX-7を・・・と思ったのですがこれも直ぐに使えそうになくて・・・まあそれはそうでしょう製造から30年以上も経過した車、それもガレージの中で大切にされていた車では無く毎日足に使われていた車ですから傷んだ部分も多々有りましてそれを直しますとZagatoが来てしまうくらい時間がかかってしまいます。そこで車検が切れていたアセットコルサを復活させる事にいたしました。
明日は自賠責を準備してから仮ナンバーを市役所に借りに行って来ます。
そして明後日は車屋さんに運んで車検をしていただく事にしています。
アセットコルサも毎日乗る訳では有りませんがたまには動かしてやらなければ調子を保てないですからね~。

本日の仕事始めは昨日上手くゆかなかったシートの塗装です。
私が塗ったのは茶色系の色なんですがカタログを見る限り黄土色の様な色なんですね。
なので一度シンナーに付けてから剥離しましてサフを塗り直しています。
硬化まで少し時間が必要なのでその間は他の作業をしておきましょう。

昨日!?一昨日!?だったか御客様が来ておられたので目の前でタイヤの2次原型をレジンのキャストをしておきました。それを並べてプラ板の上に接着しまして固定致します。

並べた2次原型の周りに壁を立てます・・・これはシリコンが流れ出ない様にする為です、わかりますよね(笑)
昔は瞬間接着剤でとめていましたが、最近はマスキングテープで止めておきまして型枠を解体してシリコン型を取り出しましたら板はリサイクルして使いまわします。

シリコンを器に入れて重量を計ります、そして所定の量の硬化剤を入れて良くかき混ぜます。
シリコンゴムは粘度が高いのでよく混ぜないと硬化不良を起す事が有りますからね、十分撹拌して下さいね。
そして1次脱泡しますと大部分の空気の泡が無くなってしまいます。
1次脱泡したシリコンを型に流し込みました。

この流し込んだ時に再び空気の泡が入ってしまいます。
下の画像をご覧頂ければわかりますね~このまま硬化しますと型として役に立たないのでもう一度脱泡します。
これが2次脱泡という事になります。

はい、脱泡中です。
余り泡が出ていない様に見えますが実際には結構泡が出ていますよ。
泡は上に上がって来ましてシリコンの表面ではじけて消えてしまいます
5分程真空状態をホールドしておきまして大気開放をしますと作業は終了ですね
シリコンが硬化するまで一晩程かかりますのでそのまま放置致します、ここでの注意点は水平なところに置く事ですね。

さてシートを塗り直しています
まず暗めのブラウンを塗ります。
下塗りですね・・・

その上に黄土色を調色して塗りますがシートの表皮の上の有る凹みの奥まではいかない様に塗ります。
谷の部分を塗らない事で立体感を強調出来ます。

次はダッシュボードですね
まずグローブボックスの蓋のクロームの縁取りを作ります
素材は0.2mmの洋白線を磨いた物です4辺それぞれに切って貼付けています。
曲げて四角形を作っても良いのですが曲げますと角の部分が丸まってしまいますからちょっと雰囲気が違うんですよね~。

接着剤が硬化するまでセンターコンソールのAM/FMカセットデッキを作りましょう。
アルミ板を切っておいてからカセットの挿入口に穴を開けようと思ったのですが四角い穴を開けるにはちょっと小さ過ぎますね。
苦肉の策で精密ドライバーの小さい物をポンチの様に使って凹みを付けます。

次はラジオの上側に有るヒーターコントロールのレバー部分のデカールを作りまして貼付けました。
その右側にはシュガレットライターの座の部分を取り付けています。
センターコンソールのシフトレバーの後ろ側に有るシルバーの部分は多分灰皿ですね。
これもまたアルミ板を使って再現しています。

アルミ色の灰皿の後ろ側に四角い凹みが有りますね
あれは多分クーラーのコントロールスイッチを追加した物の様ですね、ここには丸いツマミが2つ付きます。
今からこのクーラーコントロールのツマミをアルミパイプと洋白線で作ります。シュガレットライターのつまみ部分は手前側が広がった様な特徴的な形をしていますのでこれもまた同じ素材で作ります。

カタログによればシートは最高級のベロアシートを採用しているらしい・・・(笑)
この毛羽の立った素材をどのように再現するのかはなかなか難しい所では有ります。

一応毛羽立った状態を再現する為にタミヤのウェザリングマスターのホワイトを使って少し盛り上がった部分を白くしてみました。
グリーンのボディカラーと合わせた場合良い感じと思いますが、もしも気に入らない場合は水拭きで綺麗に落とせますので少し安心です。

シフトレバーを取り付ければコクピットの下側の部分は完成ですね
サイドブレーキはどこに?
ダッシュボードの下側のステッキタイプだったのかな??

メーターにメーターリングを付けてみました
本来はこのメーターリングはメッキではなくブラックなのです。
(正確に言いますとブラックのまわりに細くメッキのリングが付いています)
しかし模型的に・・・と考えますとここはメッキのリングを使った方が雰囲気が良いと思います。
ここで気が付いたのですが右側に取り付けられている時計のデカールが無くなってしまっていますね・・・。

もう一度取り付けます・・・デカールが密着するのを待ってリングを取り付けました

次はステアリングを・・・
完成品のステアリングはレジン製でとても厚みの有る堂々としたものでして、ちょっと使えない代物です
スポークは洋白板から・・・グリップは真鍮線から作り直しましょう。
スポークがちょっと太いって!?
良いの、良いの。
これには理由が有るんです(笑)

スポークの部分にホーンの四角なボタンがついていましてこんな感じになるんですよ。
だから実車も少し太めに出来ている訳です。

次はダッシュボードに付いているプッシュ/プル式のスイッチを作りましたあまりにも小さいのでマスキングテープに貼っておいてから塗装をしています。


と、ここで時間になってしまいました。
この取り付けは明日の仕事ですね。
明日はどこまで出来るでしょうか・・・・!(笑)