Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ウィアリアムズとタイレルの修理です

2019-11-08 20:43:04 | ミニカー修理
本日の山陰ですが午前中は雲が一つもない快晴でしたね〜!
こんな日は得した気分です・・・
天気が良いので今日は外で畑作業をしたと思うでしょ?
実はそうじゃない・・・明日は赤タマネギの苗が来ますので絶対に外仕事が必要になりますから、今日は中のアトリエの仕事を優先ですね。

まあ得した気分と書きましたが・・・
人間生きていますと良い事と悪い事はセットになってやって来ると思いませんか?これがバランスなのかもしれません
まあ寂しいニュースも聞こえて来るのです・・・書きませんけどね。
まあ人生はそう言う物なのかもしれませんね。

さて今日は本業オンパレード(笑!?)なのでブログも頑張りましょう。
先日、修理をしたウィリアムズはFBの友人も入札しておられたらしくて・・・コメントを頂きました。
競っていらっしゃったのが私の友人同士と言う・・・なかなか狭い世の中です。
落札された友人はより欲しいという気持ちが少しだけ強かったという事でしょう、落札おめでとうございます。
そして残念ながら逃してしまった友人にはまた次に良いチャンスが巡って来る様に祈ってる旨コメントをしておきました。
私もオークションをやっていますが落札よりも逃す方が多いのですよね・・・
逃した人の気持ちもよく理解出来ます。

修理が終わったウィリアムズは木製の台に変更する事になりました
理由は色々あるのですが、プラスチックのケースの台はペラペラなので振動が伝わりますとサスペンションに無駄な力がかかり易く破損につながるのです。
なのでこの際当方の木製台に交換となりました。
当然ながらプラスチックの台と木製台では厚みが変わりますのでビスはやり直しになります、また小さなワッシャーを重ねてスペーサーにして有りましたがここは真鍮製のスペーサーを新調してビスで締めた時の力がより広い面で受けられる様にしておきます。

プレートは当時モデルと一緒に作った物が添えられていましたのでこれを使います。
ちょっと小さいけどまあ12年前のキットに付属していた物なので良いと思います。

当方のオリジナルの箱に入れて修理完了ですね

さてお次の患者さんは・・・
1/6!?のタイレルP34ですね
車体関係はノーズ先のリップの脱落です。
そしてアクリルのクリアーケースの固定にガムテープが貼られていたらしいのですが台座に付いた粘着をシンナーで拭いたら表面が荒れてしまったらしいのでその補修ですね。
まずは台座の様子です・・・
角の部分は何かにぶつけたらしく剥げています
脇に残っていた粘着をエナメルシンナーで拭き取っています。
もしも粘着を拭くならエナメルシンナーを使いましょう・・・本当は裏の方で少しテストしてから使って下さいね。
もしプラスチックのクリアーカバーを拭く場合はエナメルシンナーですと表面が荒れて白化する恐れが有りますからその場合はプラモデル用のシンナー(クレオス/ガイヤなど)を使って下さい。
但しこれも見え難い部分でテストをしてからですよ。

ノーズ先のリップはこん感じで外れています・・・
恐らく接着だけで取付けられていたんですね・・・ひょっとしたらゼリー状の瞬間接着剤かもしれません周りの部分が少し白化しています。

大体問題点は把握出来ましたので修理を始めましょう・・・
下の画像はたまたまデジカメがセルフタイマーになっていたらしくショーケースの上に置いておいたら勝手に写ってしまったらしい・・・奇跡の1枚かも・・・(笑)
カメラ目線でもなく・・・作業中の自然な姿ですね。
自分の作業中を始めて見ました。

まずはベースのやり直しですね
ミニカー(1/6ですともうミニカーと呼べないかも・・・)を取り外して別の場所に保管しておいてから展示ベースのプレートをマスキングします。
無用な傷付きから守る為ですね・・・展示ベースのプレートの部分は埋め込んでありますので無理に外そうとしますと傷が付く恐れが有ります
ベースの方はアクリルカバーが展示ベースに当たって全周に渡って擦り傷も有りますし、後側の両サイドは例のガムテープ騒動で表面が荒れています。
まずはセミグロスのブラックを使って補修塗装をしました
ほぼ全面塗装する事になりました。
まだブラックの時は0.5mmのエアブラシで塗る事が出来ましたが・・・
全体の艶を整える為にはより大きなガンで全体に塗装をする必要が有ります・・・セミグロスなので部分塗装では艶まで全体を整えるのは至難の業なんです。
と言う事でガレージまで持って行きましてガレージで全体を塗りました・・・1/6はそんなに大きいのですよ(笑)
勿論このベース板を方手で持って塗装は重過ぎて出来ませんからね・・・まず体から鍛えないとね。

という事でベース板の塗装が完了しました
右後側の角の部分・・・粘着を取る為にシンナーで拭いた所ですね・・・
もうほとんどわからなくなりました

その反対側の角の部分が少し傷付いていた部分ですね
こちらもほとんどわからないですね〜。

これで何とか展示ベースの方は修理完了ですね
大きく重かった事とセミグロスブラックの艶具合を揃える為に時間と手間がかかった部分ですね。

次はミニカー本体です
脱落していたフロントノーズのリップですが接着剤が付いていますのでそのまま取付けるのもどうかと思いますので一旦剥離して塗り直します。と言うのもゼリー状の瞬間接着剤で付けられていたらしく少し白化している部分が有りました。
部品は一応シンナーに浸けて塗装を剥離しようかと思いましたが一部剥げない所が有りましたのでペーパーをかけて剥離してみました。
まあ単純な板の様な物なのでこれで十分かもしれませんね

やはり剥離してみて良かったですね
この部品は実は鉄製で機械的にプレスでカットした物なのですが・・・素材が鉄なので赤錆が出始めていました。
一部だけなので素材の段階から錆びていたのかもしれません・・・それをそのまま塗装して使ってありました。
僕なら加工をし易いのでアルミか真鍮を使うのですが・・・安いから鉄を使ったのかな〜!?

全体をサンディングして錆を取ります。
ピカピカになるまで磨きますと錆も無くなります・・・
今度は歪みが見えてきました
これは以前にホンダS600のボディを板金した時を思い出して板金してみました
この時のハンマリングは現在の仕事に大変役に立っています

この断面にも問題が有りました
機械的にプレスで打ち抜いてありますからカットした断面が荒れたままでした、ちょっとペーパーを当てておけば綺麗になるのに・・・と言う事で断面にペーパーを当てて綺麗にしておきました・・・まあ綺麗にしておいて余計な事とお叱りを頂く事は無いでしょうからね〜。

リップの塗装をします
リップの先の5個の小さな穴は小さなステーの位置を決める物でしょう・・・(後で出てきます)中央部分に空いた3つの穴は・・・想像ですが設計ではここに極小のビスを使ってノーズに止める構造ではなかったかと思います
と言うのもこのリップは金属製(鉄なので)結構重量が有るのです。
つまり輸送時に脱落し易い訳ですね。
でもノーズがかなり薄い部分なので反対側に突き抜けてしまうと困るので接着に変更したのではないかと考えられます
だから部品に穴だけは残っているのかな・・・
まあ持ち手を付けるのに丁度良かったですね。
塗料はウレタンサフです
この塗料は元々実車用なので鉄素材には相性が良いのです・・・ちなみに最初の塗装は下塗り無しでいきなりブラックでしたね。
やはり下塗りはしておかないと耐久性が良く無いのです・・・回り道なんだけどやる事はやっておきましょう。

そして多少付いた埃や段を1000番のペーパーで中研ぎしましょう
この辺りもいつもの塗装と同じです。
修理だからと言って手抜きは無しです。

そしてセミグロスブラックを塗っています
まだ塗ったばかりなのでグロスですけど・・・乾いたらセミグロスになります。



今日はこれで時間となりました・・・明日は組立て編ですね・・・
明日はタマネギを植えてから仕事になりま〜す、明日も頑張りましょう。