Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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1/43マットビハイクルの修理 Ver.1

2020-12-16 20:24:44 | ミニカー修理
本日の山陰も雪模様でチラチラ降っています時々強く降りますが、それでも銀世界にまではなりません。
道路にも雪はほとんど無いですし、これくらいならそう恐れることはないですね。

中庭が白くなっている程度ですが昼間は多少日射しも有ったせいか完全に解けて雪は無い状態だったのですが夕方には気温が下がったのかまたうっすらと白い中庭になってしまいました。
天気予報によりますと明日も寒くて雪の天気らしいです。
まあでも山陰は北陸や東北と違って1mも降る事は無いみたいですけどね〜
1mも降ったら通勤が出来なくなってしまいますから強制的に臨時休業ですよね〜(笑)

こんな天気ですと畑仕事もお休みです。
朝からいきなり本業開始ですね。
誰かから「また仕事をやっている」とツッコミが入りそうですが、ご依頼が多くてなかなかゆっくりも出来ないわけですよ。

今日は朝からフェイスブックがグタグタでして・・・コメントもなかなか入れられないしメッセンジャーも使えません。
昼からは大丈夫かと思ったのですが・・・やっぱり全くダメでした、夕方から夜になって回復したのは私だけでしょうか??
サイバー攻撃を仕掛けられているのかなにかの不具合なのかよくわからないですけどね。
PCの問題なのかな??

今日は栃木県から送られてきたLSJのマットビハイクルの修理です
この方、ミニカー全般がお好きと言うよりもウルトラマンのファンの方みたいですね、かってなわたしの思い込みかもしれませんがよくかりません。
色々な趣味の方がいらっしゃいますからね〜
私も今の若い人から見たら「車好きなんですか?変な人〜!!」などと言われかねない(笑)

2台もお持ちなのはなかなか無いかもしれません。
一見綺麗な状態なのですがもう古いモデルなので痛みも目立ちます。
ある意味ではもう仕方がないのかもしれませんね〜未来永劫新品の状態はあり得ませんからね。

まず問題の部分を見てゆきましょう。
ワイパーの浮きがありますね
このワイパーの浮きの場合はフロントウインドウやウインドウのモールが浮いていてワイパーを持ち上げている場合が多いのです。
ほとんどの場合はワイパーに問題があることは少ないですね
もうちょっと目を凝らしてみますと・・・
ステアリングハンドルのグリップとスポークが外れていますね〜
これはシャーシ側からアクセスして修理するしかないかな!?

リアを見ますと・・・
リアウイングが曲がっています。
このリアウイングは経験上レジン製でして時間の経過と共に曲がってきます。
誤解を与えない様に説明しておきますとこのモデルはメイクアップさんの販売によりますが現在のモデルはリアウイングがレジン製では無くホワイトメタル製になっていますので薄く作ってあっても事後変形で曲がってしまうことはありません。
多分この時期にはこんなに長く愛されるモデルになると想像されてなかったのかもしれませんね。

片方のモデルはドアハンドルが脱落して無くなっています。
このモデルのドアハンドルは無い物が多いですね。
接着面積が小さいのにゴム系の接着剤で取付けられているので指が当たると簡単の外れてしまうのでしょう・・・落下してしまった事に気が付かず無くしてしまうというパターンでしょうか・・・。


一通り検証しましたので修復にかかります
この写真のどこに問題が有るのかわかりますか?
バンパーが曇っていますね〜
おそらく時間が経過してメッキが曇ってしまったのですね。
この様な場合は綿棒で擦るだけで綺麗になります、コンパウンドは要りません。

こちらが綿棒で擦った後ですね
たったこれだけでこんなに綺麗になるのです・・・
こちらのモデルは余りにもくすみが出ていましたので気になって磨いておきました・・・お客様からは頼まれてないですけどね(笑)


次にこの部品取り(完品ですけどね)からドアハンドルを外して移植します。
が・・・この初期型L10A(後期型はL10Bです)をよくご覧下さい
ボディサイドのバンパーの高さのプレスラインが後までほぼ真っすぐですよね〜。

送って来られたモデルは後期型のL10Bですがリアホイールの中心位からプレスラインが上に跳ね上がっています。
これは実車がこの様なラインである訳では有りません。
これもレジンの事後変形で曲がってしまった物ですね。
保管状況などでもこの違いが出てきます。
リアの付いているアンテナがフロントウインドウの上側に止められていますがこの応力で曲がった可能性も有りますが・・・その証拠にバンパーも後側が上を向いていますよね〜
僅かずつだけど長い間に影響を受ける事は無いとは限らないですが・・・真相は不明です。
ちなみに余談ですが初期型L10Aと後期型L10Bはホイールベースが違いますしリアバンパーのサイドに回り込んだ部分の長さも違います、フロントバンパーの下側のインテークも勿論違います。

こちらのモデルは最初から無かったドアハンドルも取付けて完了ですね〜
ドアハンドルの接着は外れやすいゴム系接着剤では無くエポキシ系の接着剤に変更しておきました。
またもや余談ですが・・・当時の接着剤は完全に茶色く変色していましてね見栄えが良く無いので掃除は必要ですね・・・確か当時の接着剤はゴム系のバイソンキットという接着剤だったと聞いています。
元々淡黄色なので・・・はみ出すと綺麗じゃないのですが・・・はみ出しがよくわかるという点では正解なのかもしれませんね。

続いて状態が良く無い方に移ります。
問題の部分を分解します・・・まずはワイパーとフロントウインドウモール・・・
ウインドウ自体はバキュームなのか浮いているのはほんの少しでしたのでそのまま接着です。

次に曲がってしまったリアウイングですね
これはお客様が瞬間接着剤で修理されたらしいので取り外す時に少し冷や汗をかきましたが・・・何とか外れました。
ウイングのステーは接着剤でダンゴになっていますのでステーだけ取り外しましてアセトンで溶かします。
実はアセトンに浸けたらバラバラになってしまいました・・・(滝汗!)
中央付近が細いのに無理な力がかかったらしく破断していました(以前の壊れ方がわからないのでその時に既に破断していたのかもしれません)がまあ想定内ですね
壊れた物は作れば良いのですから・・・。

問題はこのリアウイングですね中央付近がボディに干渉しそうな程曲がっています。
本来なら金属板で作り直しをした方が変形しないので良いのですが・・・人によってはオリジナルである事を優先される方も有ります・・・一応電話で確認して今回はオリジナルを崩さずそのままの材質で修理という事になりました・・・。

ウイングを外したボディです・・・
右のウイングステーが付いていた部分には瞬間接着剤が付いています。
また左側のウイングステーの付く部分の目印の凹み(丸いもの)の前側に塗装の剥げた部分が見えますね。
今まではウイングが付いていたので気が付き難かったのですがウイングを外しますとどうしても良く見えます。
瞬間接着剤の部分は少し磨いてみましたが完全の取り去る程磨きますと下地を出してしまう恐れがあります、まあウイングが付きますとほとんど見えないので深追いはやめておきましょう。

まずは重傷のウイングですね。
ドライヤーで暖めながら曲がりを直してゆきます。
加熱が十分で無いとパキッと折れてしまいます、加熱し過ぎますとクニャっといきなり曲がって変形します。
少しずつ加熱して変形を直すしか方法が無いのですよね〜
但し熱で元に戻してもまた時間が経過すると曲がって来る恐れは有りますので次は作り替えが必要かもしれません。
下の写真ではもうかなり曲がりが無くなっていますね〜。
もうちょっとという所かな〜。


さて今日はこの辺りで時間になってしまいました残りの作業は明日ですね
明日は完成してお送りしたいですね・・・。