Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日はメルセデスベンツの修理です

2021-11-01 20:44:09 | ミニカー修理

本日の山陰は・・・曇りかな〜
でも雨は降りそうでは無くて、明るい空ですよ。
出勤してすぐにしたのは・・・買い物です!?
家内をCafeに送り届けてから隣町の井澤商店さんに・・・ドライアイスを買いに行きました。
隣りの畑のおじさん2号!?(ここは今までのおじさんと違う方なので2号に・・・笑)にしておかないとブログをお読みになっている方は同じ人だと思ってしまわれますよね。
そのおじさんに畑に有る西条柿を頂きましたと言うか私がお願い致しました。
と言うのも今年は当方の柿も豊作だったので2回も合わせ柿を作ったのですがまだ十分に行き渡ってなかったらしく、今年は無いの?とご連絡を頂きました。
その方のお母様が柿が好きだったんですがほ場整備で畑の柿の木を切らなければならなくなったらしく・・・昨年新しい柿の木を植えられたらしいのですが・・・その木をご覧になって一言・・・
「私が生きているうちに成らないよね〜」って言われたらしく・・・その後何も言えなかったらしいです。
でもその奥さん・・・黙って柿を植えられたらしいです。
まあ桃栗3年柿8年と言いましてね柿は実が成るまでに時間がかかるのも事実なんですよね。

そのお話を伺って・・・どうしても今年も柿を食べて頂こうと思いまして。
隣りの畑のおじさんに木に成ったまま残っていた西条柿を頂きましたので今日はドライアイスを買いに走ったと言う訳。
もうシーズンの終わりなので渋を抜いている間にもどんどん柿が柔らかくなってゆきます、最後は「熟し」という状態になってしまうかもしれませんので少し手を打つ事にしました。
ドライアイスを入れてから全部蒸発したら冷蔵庫の中で保管しようと思っています。
ドライアイスの場合一晩で全部蒸発して二酸化炭素に戻ります、その後約5日間置いておきますと渋が抜けます。
普通は室温で行ないますが成熟が進行している状態なのでここからは柔らかくなって来るのが早いはずなので冷蔵保管してみようかと思っています。
冷蔵庫の中に入れてありますと柿が柔からくなるまでの時間を少し稼げるかもしれないのでね。
色々工夫をしないと何も進歩しないのは模型も農業も同じ事です。

次の患者さんは・・・最近修理が忙しくてモデラーなのか修理屋さんなのかよくわからなくなってしまいました。
まあそれだけ困っている方が多いと言う事なのかもしれませんね。
オートアートのメルセデスベンツの修理のご依頼です。
オートアートのミニカーはダイキャストのボディなので重量が有るのですよね。
まあ重量が有りますと足回りのプラスチックが耐えられなくて壊れる事も有ります。

輸送中に壊れるなんて事も有りますからね・・・今回のミニカーがどんな理由で壊れたのかは伺っていません。

最初に行なった作業はベンツのオーナメントの保護です。
足回りを修理する場合ひっくり返しての作業になりますがメルセデスベンツの場合ボンネットの先に付いているオーナメントが破損してしまう事が多いのでこのオーナメントを保護する為に厚紙で枠を作ってボンネットに貼っておきます。
これが一番最初の作業になるのです。
マスキングテープで貼る場合は出来るだけ余計な物に貼付けない事も必要です。
例えばナンバープレートですナンバープレートはデカールの場合も有りますので貼ったままにしておくのはちょっと怖いですよね。
一昨日の修理でフェラーリ126C2のところでも書きましたが注意すべきポイントなのです。

さてやっと修理箇所とご対面です。
作業台の上はカッターマットなのですが稀に金属粉も落ちていたりしますので屋根に傷を付けない様にメガネ拭きを敷いての作業です。
タイヤを外して足回りが確認しやすい様にします。
ホイールを支えるアップライトの上側を支える凸部分が折れてなくなっていますね。
ここを修理するにあたって・・・同じ様にプラスチックで凸部分をつくっても元々の強度が出ない恐れが有ります。
まあ一体整形と後で接着した物では強度が違うのは当たり前です。
ロアアームにはまだピンが残っていますのでこのピンに向けてロアアームの下側(画像では上下が逆になっていますので上からになります)から穴を開けました。
アップライトを支えるピンの太さは2.0mmなので最初は1.0mm程のキリで貫通させますそのままアッパーアームの凸の折れた中心部に向かって穴を貫通させます。
貫通したら次は2.0mmのドリルを使って穴を広げます。
最初に小さいドリルを使う方が穴がずれ難く正確な作業が出来ます。

穴が空きましたら次はロアアーム側から差し込んでアップライトを貫通しアッパーアームに差し込みます。
指で持っているのが2.0mmの真鍮線です、プラスチックの代わりにこれを使って強度を保とうと言う事です。

差し込んでアップライトが元通り固定されました。
ロアアーム側の差し込み部分のみ瞬間接着剤を流しておきましょう。
上側は接着しません。
理由は次に何か分解が必要になった時に外れないからです、アッパーアーム側の穴はピッタリに開けていますのでずれたり横にぶれたりしませんのでこれで十分のはずです。

真鍮のピンの色が目立ちますのでピンの出っ張っている部分だけシルバーをタッチアップしておきます。
見える部分ではないのでこれで目立たなくなりましたね。
ついでにタイヤを填めて元通りです。
そうそうエンジンのアンダーカバーも元に戻しておかなければなりませんでした・・・忘れずにしっかり接着しておきましょう。

左の前側のサスペンションもこれで元通りです。
骨折したままではタイヤがあらぬ方向を向いてしまうので格好が良く無いですからね。
強度も十分と思いますのでこれにて修理完了です。

そして梱包です。
輸送中にドアやトランク/ボンネットが開かない様にマスキングテープを貼っておきます。
例えば荷物がひっくり返ってボンネットが輸送中に開きますと箱の上側に例のオーナメントが当たってしまい最悪は折れてしまいます。
メルセデスベンツを送られる時(ロールスロイスもですけどね・・・こちらはミニカーが少ないしね・・・笑)には必ずボンネットをマスキングテープで2ヶ所以上止めておいて下さいね。
実際にこのミニカーが送られて来た時にはまさにその状態でして・・・まあ折れていなかったので良かったですが曲がっていました(滝汗!)
それも直しておきました。
このオーナメントが仮に折れていましたらスタジオロッソ製のオーナメントのエッチングに交換出来ますからご安心を(笑)・・・まあオリジナルとは違って来ますが・・・。



やっと修理の終わりが見えて来ました・・・(笑)
もう少しで完了になります!!
何と最近修理が多くてね、困っちゃいます・・・。

明日は定休日なので隣りのおじさん(2号の)に頂いた中手のタマネギを植えてしまいましょう。
天気が良かったらテラスの塗装もしておきたいですしね。
なかなか忙しそうな予感がします。