Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールナットの作り直し・・・コイルも・・・

2012-04-09 22:42:18 | Lancia Stratos
あ~せっかく作ってもまた作り直しになる事はよく有ります。
今回はちょっとしたミスで作り直しになった事をご紹介致しましょう。

こんな話しは余り公開したく無いのですが・・・たまには有ります。

一日の仕事が完了すると机の上を片付けて帰るのですが、ホイールナットを作ったのはかなり前の事だったと思います。
その日も帰宅の為に片付けて机の上にクリーナーを掛けていた時の事、作ったばかりのホイールナットを入れていた塗料皿がひっくり返ってしまいまして・・・アルミ製で軽いナットはクリーナーの中に5個を残して他は全て吸い込まれてしまいました。
大きな物ならクリーナーの中を探しますが、この大きさでは発見する事は絶望的です。
しばし呆然としてしまいました。
それから随分日数が経ちましてナットを作り直さないと仕事が進まなくなって来ました、本日は作り直しましたよ

作り方はF-1モデリングで上村さんが書いておられた方法です。
但し切り口がきれいになる様にアルミパイプを磨いてから0.5mmのプラ板に差し込んで固定しております。


きちんと差し込まれている事を確認したら粗めのペーパーで磨いて長さを揃えます。
中央の穴もドリルできれいにさらっておかなければなりません。


15個のナットが完成致しました。
また、よりによって以前ひっくり返った塗料皿に入れておきました。
塗料が付いたままの状態になっていますので見苦しいですが・・・御勘弁下さい。


コイルも作り直しになりました。
理由はクリーナーに吸い込まれた訳じゃないですよ・・・(笑)
画像はすでに削ったコイルですが、以前の物とどこが違うのかわかりますでしょうか?
よくご覧頂くとコイルの留金具がコードが付く側に寄っているのがわかりますか?
つまりストラダーレでは横向きについていますがサファリではコードの取り付けが上を向く様に付いておりますので止めバンドが中央部分に有るとコードの取り付け部分が上に上がってしまいますのでリアフードに干渉してしまうのです。
だから止めバンドを上側(つまりコードを取り付ける側)にずらした物を作ってコイルの取り付け高さを下げないといけないんです。


やっと形が元に戻りました。

バッテリーミナルを作ります

2012-04-08 12:29:40 | Lancia Stratos
フルディティールの作品を作る上でほとんどの車種で必ず作らないといけないのがこのバッテリーターミナルですね。
そもそもバッテリーはキットに付属していてもターミナルは付いていない・・・絶対と言って良い程無いですね。
まあバッテリー自身がエンジン程存在がわかり難い部品なのでよけいですけどね。
ただエンジンルームにバッテリーが有ってもターミナルが付いていないのはやはり不自然な訳でして作らざるを得ない事になります。
さて昨日真鍮角線を削り出したもの作りましたが今度はそれを真鍮パイプとハンダ付け致しました。
よく見るとわかるかもしれませんが真鍮パイプを付ける部分はセンターのピンの部分ギリギリに削っておきます。
そこに真鍮パイプをハンダ付けしましてパイプの穴を使ってコードを差し込む様に致します。


余分なパイプを切って削ってやるとこんな感じになりますね。
そうそう大切な事は四角な部分の角を落としてやる事ですね。
理由ですか!?それはこの四角いカバーの素材を考えてみて下さい、大体この手のカバーは絶縁用ですからビニール製が多いんですよビニールのイメージと言うと硬いですか?柔らかいですね、だから角を落として丸めておくのです。この形状で色が付いたところを頭の中で想像してみて下さい、角を丸める事で柔らかい素材で出来ている様に見えますから。


こちらは同時進行しているマイナス側のターミナルです。
マイナス側はボディアースしてありますのでボディに当たってもショートする事が有りませんから裸の状態になっています。
こちらは簡単ですね、2本の真鍮パイプをクロスさせておいてハンダ付けします、余分な部分は削ってカットしますとすぐに完成致します。何の問題も無いですね。
中心の穴には洋白線を通してバッテリーの電極に仕立ててみます。


バッテリーを所定の位置に置いてみます。
ウ~ン緑色のターミナルカバーの塗装が傷んでしまいましたのでもう一度やり直しですが位置関係は大体良い様な気がします。


こちらはサファリ仕様ですが・・・今気が付きましたラリー仕様はイグニッションコイルが2個付いていましたね。
ワークスの16バルブヘッドはシングルプラグなので常時使用しているのは1個だけですがレース途中で不調になった場合は配線を変えるだけで簡単に交換する事が出来ます。
まさにラリー用の為の装備なんですね。

今日もやっぱりエンジンルームの細かなパーツですね

2012-04-07 18:59:05 | Lancia Stratos
今日の山陰は基本的には天気が良かったと言えるのですが私のアトリエのまわりではにわか雨が何度か降りまして気温は低く寒い日でした。
ネコの目の様にクルクルと天気が変わってしまうのです。
ですので外の作業はお休みです。
ただし来週の裏庭の仕上げの作業(私じゃなくて業者の方ですが)の為に真土(まさつち)を30t程業者の方に運んで頂きました。
土を降ろす位置が間違っていると余分な作業時間がかかりますので細かく指示を致しましたが、それはそう長い時間じゃなかったので制作に影響は無かったですね。

さて今日の制作は昨日の続きでレギュレターの塗装をします。
画像は塗装後の物ですが、ステーの部分は金属色、プレスのケースの部分はセミグロスブラックです。


100円玉の上に集まったのは昨日から作った細かな部品でしてオレンジ色なのは消火器のバルブを操作するリレー!?の様な物ですね。同様の物はタイレルP34/2のフロントカウルの中にも付いていますね、あれと同じ物であると思います。


製作した細かな部品はどこに付くのかと言えば・・・ここです。
エンジンの右側のフレームの内側ですね、イグニッションコイルの高圧コードがまだ付いていませんが一応こんな感じと言う事で・・・

次はバッテリーです。
このバッテリーですがキットには2種類付属しておりまして、仕様によって使い分ける様です。
何も根拠は無いのですが・・・レースや車を特定出来るバッテリーの画像が無いんです。
仕方ないので右側のタイプはサファリ用に左側の一体型の蓋を持つ物はストラダーレに使おうと思います。
たまたま持っていたCG誌のストラダーレの画像はたまたまこのタイプを使っていましたので・・・(笑)


次はバッテリーのターミナルを作らないといけませんね~付いているバッテリーをそのまま付けるのはちょっと興醒めしますのでターミナルや配線(バッテリーのまわりは結構太めの配線ですから)を作りつなぐべき部分につなぎますとぐっと良くなると思います。
まずはストラダーレのプラス側のターミナルですが・・・皆さんはこのターミナルの年式での違いを知っておられますか?
まあ車格でも違いますが古い物はプラス側もマイナス側も大きさは違いますが同じ形状の物が付いていますね。
では新しい物はどうなっていますか?実はプラス側にはショートさせる事を防止する為にビニール系のカバーが付いています。
ストラトスは古い車ですがどうなの?と言えばCG誌の画像を見れば新車の時にはカバーが有る様です。四角いカバーでしてブラックの物とグリーンの物が有る様です。
まず四角いカバーを作る為に1.5mm真鍮角線を旋盤にかけて削りました。
これがどんな形状になるのかお楽しみに~!


本日2回目の更新です(笑)

2012-04-06 21:44:19 | Honda NSX 1/12
でも今朝の更新は昨日のですから、まあ余り偉そうに書けないのです(笑)
今日の山陰は天気が良かった・・・と思ったらにわか雨で少し降ったらまた晴れる。実にめまぐるしく変化する天気でしたね~でも風は冷たかったです。
今日は朝からしっかりと製作をしておりました、裏作のポルシェも作り直さないといけない部品が沢山有ります、化粧直しをしている訳ですが塗装が変わっただけで使えない部品だらけになってしまいます・・・ここまで来て足踏み状態ですね。

表の製作はこちらも2台のストラトスのエンジンルームの部品を作り直しをしています。
エンジンルームの内側には沢山の補器が付いておりましてキットにも多々部品が付いていますのでそれを使えば何とかなるのですが、やはりシャープさが足らない・・・キットの設計が古いので仕方ないのですが、ここまで来ると作り直しをした方が良い様ですね。
朝から旋盤を回します・・・。
作っているのはイグニッションコイルです、本体は真鍮挽きもので取り付け台座はエッチングの組み合わせになります。
まずは真鍮で本体を作っています。


イグニッションコイルにはコードを差し込む部分が有りますがここは細くて形が崩れやすいので別に真鍮パイプを差し込んでハンダ付けする事にいたします。
いくつかトライすれば全体を削り出す事は可能ですが、ここは安全策をとって別部品にて作る事に致します。


次に取り付け用の台座のエッチングを取り付けるとこんな感じになります。


次はレギュレーターです。
この部品はジェネレーターで発電した電気をバッテリーに充電する量を決める部品でしてエンジンルームの右側に付いている部品でイグニッションコイルのすぐ前側ですね。
但しサファリなどのラリーカーは配置が違っていますので注意が必要ですね。
話しが横道にそれてしまいましたね。
これも1.5mm角の真鍮角線を2.0mmに切ってベースとなるステンレスのエッチングの取り付けベースにハンダ付けします。このエッチングは元々はF-1用のサスペンションベースを折らずに使っています。


但しこのまま使っては印象が違って来ます。
真鍮角線の部分は本来金属プレス加工をした蓋になっていますので角の部分は若干丸くなっていますので角を丸めなければなりません。こんなに小さな部品を指で固定してヤスリを掛けるのはなかなか至難の業ですからアルミ板に瞬間接着剤で固定して削り加工をいたします。


明日はこの小さな部品の塗装から始めます。
事前準備としてアセトンに浸けて瞬間接着剤を溶かしておきます。
またサファリ用に消火器用の電装品も同じ方法で作って準備をしております。


ウ~ン、昨日の記事を今になって更新です

2012-04-06 09:19:50 | Lancia Stratos
昨日は久々に朝から制作をしておりまして、今まで半月くらい午前中半日は農作業!?又は打ち合わせで時間が無くなってしまってましたね。
ですから朝から制作が出来るのは久々な訳でして・・・(笑)しっかりと仕事が進みましたがどうも目が疲れてしまい自宅に戻ってお風呂と夕食を済ませたらまたもや爆睡!
気が付いたら今朝になっていました。

これじゃいかん!!と言う事で今から更新です。

昨日の仕事はまずストラダーレですがリアカウルの内側が当たってしまう事は書きましたね。そこを削ってクリアランスを稼ぎ再び塗装しましたが、このリアカウルの後側にはリアのトランクの造形が付く事になっているのです。
インストによるとラリー仕様なのでここはフラットブラックの指示が有りますがストラダーレではカウルの内側はボディカラーになっていますのでちょっと違った雰囲気になってしまいます。
想像ですがストラトスのリアカウルはFRP製なのですがラリーとストラダーレでは作り方が違うのではないかと思います。
ストラダーレでは裏側の中央部分はアルミ板で箱組をしてトランクを作ってありますのでこの中央部分はアルミ色をしていますがラリーでワークスカーを見る限りアルミ色が見えない・・・アルミのトランクが黒く塗られているかまたは軽量化の為に全体がFRPになっている、又はトランクが無いとしか考えられません。レース車両は外観上は同じでも軽量化の為にFRPのプライ数を減らす事など当たり前の様にしてありますのでまあコレも想像が出来ない事じゃないですね。

前置きが長くなってしまいましたがストラダーレのアルミのトランクを作りたくなってしまいまして、インストの指示通りに塗装の済んだリアフードのインナーを加工しました。
中央のトランク部分の両端に糸鋸で切り込みを入れておいてアルミ板を差し込んで接着し他の面に合わせて削っております。
塗装は当然やり直しになります。


他の面にもアルミ板を貼っておおまかに削ってみました。と書けば簡単なのですが両サイドの部分になるべく傷が付かない様に注意深く加工する必要が有ります。


アルミ板の部分を1000番のペーパーで奇麗に磨き上げてやると余り光らないネズミ色の様な光り方になりますのでこれでは少し金属っぽく無いので真鍮のワイヤーブラシを使いこすってやりますとへアライン仕上げに近い感じになります、実は私はこの仕上げ方が好みでして方々にこの仕上げ方を使用しています。アルミのトランクと両サイドの袖の部分に接した部分にやはり少し傷が付いてしまいましたのでパテを盛って面を仕上げておきました。下地には気を使わなければなりません。


まず全体にミッチャクロンをプライマー代わりに塗装します。
その後ウレタンクリアーを塗ってアルミ地の酸化を防止します、その後に中央部をマスキングして両サイドをセミグロスブラックで塗装します。こうする事でアルミとブラックの部分のメリハリがつきますので良い感じになるのではないかと・・・思います。


これで中央部がアルミで出来たフードのインナーの感じが出たでしょうか?実際にはカウルを開けるか外さないとここは見えませんからね~どれくらいの効果が有るのかわかりませんが実車の画像を見た場合には結構見えますのでこの様な表現にしてみました。


実際にカウルの内側に付けてみるとこんな感じです。余り目立たなくなってしまうのはちょっと惜しい様な気がしますね。