Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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テールランプを作りましょう!

2014-03-11 21:05:46 | Ferrari275GTB
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今日はあの忌々しい東北の大震災から3年目に当たります。
震災の年の秋にお客様とモケトモ温泉ツアーと銘打って東北の松島に行きましたが行く道々で震災の被害が如何に大きな物だったのか思い知らされましたね。
電車で行ったのですが電車は途中までになっていたり窓の外に見えるのは瓦礫の山だったり・・・
とても半年前まで人が住んでいた感じでは無かった事を思い出します。
道路の中央分離帯にはなぜか漁船が・・・ガードレールの上に乗っていたり・・・。

あれから3年の月日が経とうとしています、私たちは何が出来たのか、またこれから何をしなくてはならないのか考えてみる時期に来ているかもしれませんね。

それでも残った人は悲しみや苦しみを乗り越えて生きなければなりません、それが使命なんですから・・・。


さて生きる為に今日も仕事を始めましょう。

こんな重い日にテールランプを作りましょうかね。
以前にも330P4を作った時に同じ様に作ったと思いますがもう皆さんお忘れになっていますでしょうから・・・(笑)
テールランプはメッキの台座の上に付けられていますのでまず最初に台座を作ります。
これは寸法だけ決まればそんなに難しい物では有りません。
今回はキットの寸法を尊重して3.5mmにしておきます。

次に問題のレンズです。
レンズはアクリルのこんな物を削って作りますよ。
と言ってもこんな便利な物を売っている訳では有りませんよ。
これは3mm厚のアクリル板を6mm幅に切ってもらい接着した物です。
簡単にアクリル板を3mm幅に切ると書きましたがアクリル板は割れやすいし硬くて切り難いまして6mmの幅に奇麗に切るのは機械が無ければ至難の業である事はやった事が有る方ならよくおわかりましょう!?
ではどうしたのか?
アクリルのケースを特注する時に3mmのアクリルの板のクリアーレッドとクリアーオレンジを送っておいてケース屋さんにサービスで切ってもらいました!なので切り代はただです(笑)
おまけに端材が有ったらしく送った量よりも帰って来た量が多かった・・・つまりケース屋さんが同じ端材の捨てる部分を使って同じ様に切って送ってくれたのです・・・だから当分・・・と言うか一生使う分は有るかと・・・(笑)

私の旋盤は3爪チャックですのでそのままでは四角な物はチャック出来ません。
ABS素材を使ってアダプターを作って固定します。
そして大体の形状に削っておきます。

そして必要な寸法になる様に削ってゆきますが切り子をよく見るとオレンジと赤の模様が交互になった模様付きの切り子になっていますね。

必要な寸法になりましたら中央に1.4mmの穴を開けて中に外径1.4mmのアルミ管を差し込んで接着します。
275GTBのテールレンズは中央に丸いリフレクターが付いていますがその縁に金属が見えますのでそれを再現する訳です。

リフレクターの赤い部分を再現する為に赤いアクリルの細い棒を作ります外径が1.2mm程でしょうか?
差し込んで接着している所ですね。




わかり難かったのでもう一度ですか?
では違った画像で説明します。
1.4mmの穴を開ける部分までは何とかわかりますよね?
その後はその穴に外径1.4mmのアルミパイプを差し込んで接着しました。

次にアルミパイプをカットして内径を少し掘っておきます、使用するキリは1.2mmを使いますのでアルミパイプは皮一枚ですね・・・
そこに赤いアクリルの棒を1.2mmの外径で削った物を使う訳ですね。
差し込んで接着し磨いて切り取ったのがこのレンズになります。

所定の位置に接着してみますとこんな感じですね・・・


如何ですか?2色のテールランプは簡単ですよね!(笑)

ただこのレンズをまだ使うわけにはいかないのです・・・ちょっと不満なのですよね~
センターがほんの僅か出ていない様なんです、次回もう一度作り直してみようと思っています。

250GTスペリメンターレは念の為もう2つ追加しました

2014-03-10 17:35:57 | Ferrari275GTB
今日は晴れたと思ったら雪が降りまたミゾレになりまた晴れる・・・の繰り返しでして・・・
次男が春休みで帰って来ておりますのでここぞとばかりに中庭の整備をしてもらっているのですが彼だけでやらす訳にもいかないので私の外仕事です。
天気がこんなですから出たり入ったりの繰り返しで一向に仕事になりません。

250GTは予定数に達した為に予約を打ち切りましたが、不足すると困るので余分を2個程ダメ元でお願いしてみました。
まだ返事は無いのですが・・・
今回のマセラティは余りにも良いキット(そう思うのは私だけ??)だったのでお問い合わせが大変多く自分の物まで売ってしまい手元には何も残りませんでした。
だから今回はやはり余分を持っておきましょう・・・と言う事ですね。
同じ失敗は2度しないのです(笑)と言うかしたくないですね~。


今日も引き続き275GTBを進めます
もうそろそろ塗装に移りたいのでせめて塗裝寸前まではこのまま突っ走りたいですね(笑)
さて275GTBはドアのアウターハンドルを作ります。
このCamのキットにはメッキしたアウターハンドルが付属していますがメタルのバリを修正しないままにメッキをかけていますので残念ながらとても使えません。
真鍮線から加工して新たに作る事にしました。
1.0mmの真鍮線をドリルレースで尖らせます・・・。

途中を時計ヤットコでつまんで潰します潰した部分より先の尖った部分を曲げて削ってドアハンドルの形状にしてゆきます。

潰した部分の中央に0.6mmの穴を開けます、ここに0.6mmの真鍮線をさしてハンダ付けしてプッシュボタンを作る訳です。

ボタンの反対側は短く切らずにドアへの差し込みピンにします。

余分な部分を切ってボタンの周りになる部分を削って整形します。
ボタンを中心に同じ厚みになる様に削る訳ですね。
最後にバフ掛けをして綺麗に傷を消しておきますと完成ですね。

ボディの指定位置の穴に差し込んで取付けてみます・・・。
ほんの僅かに下の様な気がします275GTBはボディの再度の張りが有りますので少し上目に取り付けた方がそれらしく見えるのです。ここは大事な所ですね~。

ここまで来てドアの下の筋彫りの位置が狂っているのがわかりました、275の下側のドアの筋彫りはその下に付くモールと平行になっていますが筋彫りは後ろ上がりになっていましてここに来て修正をする為にメタルを盛りました、盛るメタルのドナーになったのはホイールのセンター部分の部品ですね。

ザックリと削りました。
メタルを盛った部分をザックリと削る為には結構荒めのヤスリを使います。
ガシガシと欠き取る感じですね。

中目のペーパーを板に貼った物を使ってさらに研磨します。
綺麗にラインが出たら筋彫りを彫ります。
ガイドになるステンレス製の定規を両面テープで貼ってからタガネで筋彫りを彫り直します。
後ろの角はエッチングのガイドを使って掘りました。

洋白線を少し潰して作ったモールをステップに貼っておきました。
これで大まかな部分はOKですね。
後はグリルのメッシュとテールランプを作らなければなりません。




今日は予定通り275GTBです

2014-03-09 21:58:37 | Ferrari275GTB
今日は午前中はまずまずの天気でしたが午後からは一時的に結構強い雨が降りました。
この数日は寒い日が続きそうですが・・・天気予報によると明日は今日より5度も最高気温が下がる島根県東部です。
ほどほどの寒さなら良いのですが・・・。

さて275GTBのウインドのモールを作りたいと思います。
まずは簡単なリア側から・・・
素材は洋白線の0.5mmをロールで少し潰して使います。

こんな感じで曲げてゆきます、この当たりは大体で良いので全く難しくは無いでしょう。
本気でボディに合わせるのは結構大変なんですが・・・。

モールのつなぎ目はハンダではなく銀ロウでつなぎます。
銀ロウは近くのホームセンターに売っていますし銀ロウと共にロウ付けのフラックスも売っていますからそちらで調達して来ました。
実は前に買っていまして何度か使っていましたが、フラックスが乾燥して固まってしまっていました、ア~ア前回使ったのはいつだったんだろう??

サイドウインドの枠を洋白で作りましょう。
これは簡単ですね・・・(笑)

フロントウインドウのメッキ枠を作ります。
フロントはちょっと難しいですよ・・・
まずは0.5mmの丸線でウインドの開口部の縁に沿って曲げて行きます部分的にマスキングテープで留めておきますと加工が楽ですね。

コチラもつなぎ目をロウ付けしたいので取合えずマスキングテープで支えて貼っておきます・・・バカな事にロウ付けは小さなバーナーを使いますのでこんなマスキングテープなど燃えてしまいますのに・・・気が付きませんでした・・・本当にバカ者です(笑)
つなぎ目の部分にフラックスと銀ロウを混ぜた物を少し乗せておきましてバーナーで炙る訳ですね。

机の上が火事になりました。
マスキングテープが燃えたからなんですが私の想像より少し大きな炎があがりましたよ。
少々焦りました!!
出来上がったモールの硝子面に沿って洋白線を削ります。
裏側も削ると良い感じになりますね。

表面をバフ掛けします。
これでクロームメッキの様に綺麗になります。

ボディのウインドに合わせてテープで貼ってみます。
形状は良いですね、さすがに時間をかけて曲げ直した甲斐がありました。

トランクのオープナーボタンを作ります。
このオープナーボタンは250GTOなどのドアハンドルと同じ物でボタンと指を掛ける取手の部分から出来ています。
まずは旋盤でボタンを削り出します。

周りに少し縁が出来る様に削っています。
段の付いた部分ギリギリの所に0.5mmの穴を掘ります。
決して貫通しない様に注意をして下さい。

穴に0.5mmの真鍮線を差し込んでハンダ付けします。

差し込んだ0.5mmの真鍮線を潰して取手にします。

切り取ってボディに取付けます。
エッチング板を使わなくても良いものが作れます。


トランクの取手に限らず他の物を流用して作ると楽は出来ますけどそれが無かったら作れなくなってしまいますね。
「また他の物を考えれば良いさ」と思っても一度楽をしてしまうともう手が動かなくなってしまうのです。
アマチュア時代は流用を考えても良いのですがプロになってからは素材から作ってゆく様になりましたね。
先を考えるとこの方が良い様な気がするのです。

No.5のシャーシが完成致しました・・・と言っても全部じゃないですが

2014-03-08 22:04:17 | Ferrari250TR NART 1958
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今日の山陰は天気が良かったですがそれでも結構寒かったですね~。
雪の予報が出ていたわりには曇りから時々晴れとまずまずでした、このまま水曜日までは寒さが残るらしいですが木曜以降は少しずつ春の陽気になって行くらしいです、春が大変待ち遠しいですね。

さて今日は前置きも程々にして製作に移らなくてはいけませんね、何しろ時間的には少し遅れ気味なのですから・・・。
250TRはエンジンルームにエンジンを納める事が出来ましたエキゾーストは入念に合わせてありますのでどこにも干渉する事無く綺麗に収まりました。
この「どこにも干渉しなくて」と言うのはちょっと難しいのです。
余裕が有れば簡単に収まりますがエンジンルームのスカスカ感は大きくなりますね、かと言って干渉するほど大きめにすればシャーシに当たり納める事が難しくなってしまいます。
スイートスポットは結構狭いですね。

油断が有ったのかちょっとミスもしてしまいました、フロントダンパーのスプリングの下側の受けをロアアームにハンダ付けするのですがコテが不用意にエキゾーストパイプに当たってしまいまして溶かしてしまいました。
仕方が無いのでコテの温度を下げてハンダ線を延長する為にハンダ付けしました。
溶かすのは簡単ですがつないで元の長さにするのはハンダ線がすぐに溶けてしまいますので難しいのです。
温度調整式のハンダゴテでは設定温度を下げる事でハンダ付けをしやすくなります。

エンジンが収まりますとステアリング系を取付けます。
左右をつなぐロッドは作り置きしていませんので其の都度作ります、ステアリングギアボックスから出ているアームや左側のコントロールアームも其の都度になりますがそう難しい物ではないですね。
短時間でやっつける事は可能です(笑)

キャブレターのスロットルのリンゲージを取付ければエンジンルームの仮組が完了ですね。
これでNo.5シャーシも一段落というものです。

そう言えば本日ミニカーの修理のご相談を頂きました。
CMCの312Pをお買いになったらしいのですがサスペンションの組み立てが良く無いらしくリアタイヤはトーアウトになっている、またフロントは車高が高くて全く格好悪い姿らしいのです。
話しを伺うと新品としてショップで購入されたらしいのでショップに相談して交換してもらわれた方が良いのではないかとお話ししましたが、実は一度交換してもらったとの事。
ショップとしての誠意はよくわかったのですが来た商品を開けてみるとやはり最初と同じ状態だったらしいのです。
CMCの商品は仕上がりが良いと思っていたので少々意外だったのですが・・・
結構高価なミニカーですし果たして直せるものなのか実物を見てみないと判断が出来ないので送って頂いて実際に見て判断する事にいたしました。
そう言えは私の椅子の後ろ側にタメオの312Pが有った事を思い出しました、確かどこかが壊れていて直さなくてはならなかったはず・・・。
箱から出してみますとやっぱり壊れていました。
理由はわかりませんがルーフが折れてしまっています。

ボディの側が少しめくれ上がる様に曲がっていますので小さなハンマーで少し叩いてならします、強く叩くと余計に変形してしまいますので力加減は必要ですね。

ハンダ付けをしました。
一度に全部付ける事はせず少しずつ付けては歪みを取りながらハンダ付けします。

余分なハンダを削ってペーパーで仕上げまして消えてしまった筋彫りを掘ります。
まあここまで直しておけば後は作る時に直せそうですね~!

余った時間でまたキットが一つ救われました!
箱に戻してしまっておきましょう・・・・。

250GTスペリメンターレ残り1台!皆さんご予約有り難うございます

2014-03-07 18:47:57 | Ferrari250TR NART 1958
今日の山陰は積りはしない物の雪が降っています、それもたまに吹雪の様になっていまして自動車の運転をされる方は前が見え難い状態になっているいのではないかと・・・まあ慎重な運転をお願い致します。

さてマセラティA6GCSエンジン付きキットは昨日までに私の放出分を含めて全て完売になってしまいました、この所の円安でしかもエンジン付きだった為にかなり高価なキットになってしまいましたが先見の明で判断をされた方々に良いキットをお届け出来たと思っております。
賢明な判断をされた方々に重ねてお礼申し上げます。
なお追加の交渉はしていますがモデルアートさん自体が既にだいぶ前に完売になっていますので再入荷はなかなか難しい状態ではないかと思っています。

続いて販売されるフェラーリ250GTスペリメンターレは当初予約分を完売し追加で3個を確保しましたが昨夜の内に2個の御予約を頂きましたので残りが1個となっています。
今までメタルキットで販売された事が少ない車種でもありますし現在入手出来るキットとしては唯一の物となると思います、店頭の販売分の余分はございませんのでご注意ください。

2014.3.8 追記
上記キットは予定数に達しましたのでご予約を打ち切らせて頂きます、ご注文を頂きました皆さん誠に有り難うございました。


さて前置きが長かったですが(笑)
250TRの制作に移りましょう。
現在製作中のNo.4のシャーシなのですが、このシャーシは他のシャーシと違ってLHDなので少々違うのです。
まずはステアリングギアボックスが左側に有るのです・・・まあ当然ですが・・・ギアボックスから出てくるシャフトも反対側からでているのです。
エンジンのキャブレターのリンクも違ってほとんど見えない位置に有るので取り回しを変えております。
シャーシの方はもっと違っていましてマスターシリンダーのオイルタンクが左側の下側に点火コイルはバルクヘッドに半分埋め込んだ様な感じで付いています。
シャーシの四隅の補強もLHDでは付けたままになっていまして他の4台とは少し景色が違っていますね。
そうそう忘れていましたエンジンのオイルフェラーの位置も左右のエキゾーストの中央部に左右とも立ち上がっています。

ステアリング系やダンパースプリング/スタビライザーなども取付けてエンジンまわりは完了かな!(笑)

ドライバーの足元も作っておかなければ・・・
足元はABCペダルですがここでやってしまいました!
ピンセットから「ピン!」と言う甲高い実に嫌な音と共にペダルの一つが飛んでいってしまいました!
落ちた音はしなかったので結構遠くまで飛んだのか柔らかい物の上に軟着陸したのか・・・行き先はわかりませんでした。
こうなれば作り直すしか有りません。
飛んでいったのがBCペダルだったので2個作り直しをしないと同じ物になりませんね~
さっさと作った方が早い!!
数分で完了です。

今度は慎重にドライバーの足元に取り付けました・・・ただのエッチングを貼るよりも何倍も良いと思うのだけどこれは自画自賛というやつでしょうか(笑)

これで、No.4シャーシが完成致しました。
数日前の予定から言うと半日程遅れていますね・・・

ちょっと余談ですが
遅れには訳が有りまして
昨日は午後から安来市文化協会のイベントで「県展やすぎ展」の作品搬入と展示の手伝いと文化協会の企画委員会をしましたので半日分予定がズレちゃったんですね。
まあ人の為になる事ですから喜んでやらせて頂かなくてはいけませんね。
さてNo.5のシャーシを始めましょうか!

まずはエンジンブロックの穴を開けます。
エキゾースト/プラグプラグコードのデリバリーパイプ/左右のエンジンオイルのフィラー/オイルレベルゲージなどさすがに位置も覚えておりまして、サクサクと進みます。

次はエキゾーストを作ります。
この曲げも微妙な曲がりを作れる様になりましたよ、気をつけなければならないのはステアリングギアボックスの付く側の一番前のパイプでしてステアリングシャフトを逃がさないといけないので少し下側にかわす様に曲げて作ります、大変微妙な曲がりですが後で苦労をする事を考えれば少し逃がしておいた方が良いですね。

シャーシ側もエンジン搭載前に付けておいた方が良い部品が有ります、マスターシリンダーのオイルタンクや点火コイルがそれでして後になりますと邪魔な物が多くて面倒な事になるのを覚えております。
まあさすがにこれだけ同じ事をすれば覚えますって!

遅れを取り戻して明日にはNo.5のシャーシを完成させたいですね~!