踊る小児科医のblog

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子どもの居場所づくり/いろいろなはぐくみの会

2005年06月20日 | こども・小児科
ちょっと不思議な感じがして、しかも強い思いが込められた手作りのチラシが届けられました。
「こどもの居場所 八戸に創ります」
と書かれた水色のチラシ(メッセージ・リーフ)です。
そこに書かれた「いろいろなはぐくみの会」も事務局の「いのうえ」氏も寡聞ながら初めて聞く名前だったので、一通り読んだあとに記載されていたWEBサイトにアクセスしてみました。
いろいろなはぐくみ(いろいろなはぐくみの会)
挑戦するココロ(いのうえよういち氏個人サイト)

更に目に着いたのは、その中の97000世帯への挑戦というページ。どうやら八戸市の97000世帯全部に一人でメッセージ・リーフを配って歩くつもりのようです。地元紙の情報欄や投稿欄、市の広報、そしてインターネットなども活用することができるのに(実際していますが)、全世帯配布にそこまでこだわるということにも、ちょっと「何だろう?」という好奇心をかき立てられますね。

興味を覚えたのは「子どもの居場所づくり」というのが私自身も次に取り組むべき大きなテーマだと感じていたからです(実際に全国の小児科医や教育・NPO関係者などが取り組み始めているところです)。市長選候補者への「市民マニフェスト提案」の中で「タバコの害のない無煙健康都市はちのへ」と「子どもの居場所づくり」の2つを提案できないかと考えていたのでした。

「子どもの居場所づくり」については既に文科省の政策に入っているし市でも取り組んでいると言われそうですが、私たちの考えているのは、子どもたちが年齢の垣根を越えて放課後や土曜日などに集まり、行政主導ではなく自由に(自主的に)運営して、その中で親子への子育て支援や、高齢者ボランティアの活用と昔遊び、冒険遊び、遊び集団の復活や、食と安全・健康への関わり合いを学んだり、そんなこんながゴッチャになった「場」です。(行政主導ではなくてももちろんNPO法人への補助金は必要)

この「いろいろなはぐくみの会」の提唱する「こどもの居場所」はどちらかというと不登校の子たちに対するフリースクール的なものを想定しているようなので、若干方向性が違うかもしれません。

いずれコンタクトをとってみても良いのかなと感じていますが、失礼ながらもう少しサイトに書かれていることを読んでみたり、経過をみさせていただいてからにするかもしれません(ちょっとタバコ問題や思春期の講演準備などで手が回らないもので)。とりあえず、備忘録と紹介を兼ねてここに記しておくことにします。