タバコの話をするのに必ず「ニコチン依存」とか「依存症」という言葉を使います。医学用語としては「いぞん」と読むのが一般的のようなのですが、どうしても気になるのでいくつかの辞書で調べてみたところ、「いぞん」の見出しで出てくるのは「異存」だけで、「依存」は「いそん」と読むようです。しかし、「いぞん」と読んでも間違いではないとのこと。
学校の講演などではなるべく間違いのない用語を使いたいと考えて「いそん」と言ってきましたが、自分でも若干の違和感があり、どうするか迷うところです。一番下に引用したような医学用語と一般的な読み方が違う場合は、それぞれ使い分ければさほど問題はないのですが、依存のように一般用語としても両方混在している場合は困りますね。
医学用語としてはもっぱら「いぞん」が用いられているようで、「いそん」では通用しないかもしれません。関係者の話なども聞いてみたいところです。
いそん【依存】 (名)スル〔「いぞん」とも〕
(1)他のものにたよって成立・存在すること。「食糧の大半を外国に―する」
(2)〔論〕「依属(いぞく)」に同じ。
いぞん【異存】
(1)他の者とは異なった考え。
(2)反対の意見。不服なこと。「この提案に―はありません」
依存症(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 )
依存症(いぞんしょう)とは、精神に作用する化学物質の摂取や、ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激なしにはいられない状態になった疾患のこと。
(正)いそん(依存) /(正)いぞん(間違いやすい言葉の正誤判定 2.読み方に関する問題)
(正)我が国は多くの資源を外国にいぞん(依存)している。
(コメント:「依存(=他のものに頼って存在し成り立つこと)」の読みは、「いそん」が優勢だが、「いぞん」も正しい。ただし、「いぞん」と読むと、「異存(=反対の意見)」と紛れる場合がある。)
特別な言葉の読み方辞典 「存」の付く語の読み(「音訳の部屋-読み方辞典」静岡県点字図書館)
(1)<~ソン><~ゾン>・・・依存 共存 現存 残存 併存
(2)ソン・・・・・・・・・・・存続 存廃 存立 存亡 既存
(3)ゾン・・・・・・・・・・・存念 存命 異存 生存
医学用語と一般的な読み方が異なる場合
頭蓋 (医)とうがい (一)ずがい
出生 (医)しゅっせい (一)しゅっしょう
初産 (医)しょさん (一)ういざん
誤読が慣用化した例
口腔 (医)こうくう(誤読) (一)こうこう(正) →間違いやすい言葉の正誤判定
全然関係ありませんが、ニュースを聞いていてふと気になった表現「紅葉が色づく」。もしかして「まだ未使用」と同じような重複表現かと思って調べてみましたが、特に問題なく使われているようです。
学校の講演などではなるべく間違いのない用語を使いたいと考えて「いそん」と言ってきましたが、自分でも若干の違和感があり、どうするか迷うところです。一番下に引用したような医学用語と一般的な読み方が違う場合は、それぞれ使い分ければさほど問題はないのですが、依存のように一般用語としても両方混在している場合は困りますね。
医学用語としてはもっぱら「いぞん」が用いられているようで、「いそん」では通用しないかもしれません。関係者の話なども聞いてみたいところです。
いそん【依存】 (名)スル〔「いぞん」とも〕
(1)他のものにたよって成立・存在すること。「食糧の大半を外国に―する」
(2)〔論〕「依属(いぞく)」に同じ。
いぞん【異存】
(1)他の者とは異なった考え。
(2)反対の意見。不服なこと。「この提案に―はありません」
依存症(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 )
依存症(いぞんしょう)とは、精神に作用する化学物質の摂取や、ある種の快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激なしにはいられない状態になった疾患のこと。
(正)いそん(依存) /(正)いぞん(間違いやすい言葉の正誤判定 2.読み方に関する問題)
(正)我が国は多くの資源を外国にいぞん(依存)している。
(コメント:「依存(=他のものに頼って存在し成り立つこと)」の読みは、「いそん」が優勢だが、「いぞん」も正しい。ただし、「いぞん」と読むと、「異存(=反対の意見)」と紛れる場合がある。)
特別な言葉の読み方辞典 「存」の付く語の読み(「音訳の部屋-読み方辞典」静岡県点字図書館)
(1)<~ソン><~ゾン>・・・依存 共存 現存 残存 併存
(2)ソン・・・・・・・・・・・存続 存廃 存立 存亡 既存
(3)ゾン・・・・・・・・・・・存念 存命 異存 生存
医学用語と一般的な読み方が異なる場合
頭蓋 (医)とうがい (一)ずがい
出生 (医)しゅっせい (一)しゅっしょう
初産 (医)しょさん (一)ういざん
誤読が慣用化した例
口腔 (医)こうくう(誤読) (一)こうこう(正) →間違いやすい言葉の正誤判定
全然関係ありませんが、ニュースを聞いていてふと気になった表現「紅葉が色づく」。もしかして「まだ未使用」と同じような重複表現かと思って調べてみましたが、特に問題なく使われているようです。