踊る小児科医のblog

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MRワクチン第2期接種が8月から始まります(院内報より)

2006年08月01日 | こども・小児科
 今年の4月から麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種が始まっていましたが、第2期の接種ができるのは「今まで麻疹と風疹のワクチンを両方とも接種していなかった子」だけだという新制度の矛盾については前号でお伝えしました。このことは昨年8月の発表以来指摘されていたことなのですが、厚労省でも新制度が始まってからこの矛盾を解消する動きとなり、6月の再改正によりほぼ正常の形で接種できるようになり、八戸市では8月から新たにスタートすることになります。
 一通り書きますが、わかりにくい場合はご相談下さい。

○ 対象 第1期 1歳児
     第2期 5~6歳児で小学校入学前の1年間(4/1~3/31)
○ 接種ワクチン MRワクチンを0.5ml皮下接種する

…以上が基本です

 第2期のMRワクチンは、これまで麻疹と風疹の単独ワクチンを接種していた子も接種できます。要するに、ほとんど全ての就学前の子は8月から3月末までに接種することになりますのでご注意ください。

 麻疹または風疹に罹ったことのある子は、1期2期とも風疹または麻疹の単独ワクチンを接種することになります。その場合は、あらかじめ市に連絡する必要がありますが、その前にこちらで確認して判断したいと思いますのでご相談下さい。その他の例外的な場合については、文章で書くとややこしくなるので一覧表にしてみました。



 注意しなくてはいけないのは、これまで1歳から7歳半まで接種できたものが、1歳と5~6歳のそれぞれ1年ずつに限定されたため、2~4歳で未接種の方は全額自費の任意接種になってしまうことです。

 また、新制度の対象外となる小学生以上の全ての年齢で、MRワクチンの任意接種をお勧めします。これは、
1)ワクチンで抗体ができていない場合が数パーセントある
2)抗体ができても年月と共に低下して効果がなくなっている場合がある
といった原因で、中高生や大学などでの麻疹流行が毎年のようにみられているからです。
 麻疹も風疹も未接種で今回はじめてMRワクチンを接種する5~6歳児は、中学入学前に2回目の接種をすることをお勧めします。

 なお、今年3月末に風疹未接種者でワクチンが不足したため接種できず、6月末までに市に届けている方は、8月~10月末までに「法律に基づかない」臨時接種が行われることになります。階上町も同様で、期間は8月~12月末までとなります。他市町村の方は広報などをご覧になるか、市町村に直接お確かめ下さい。