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生後6カ月までの予防接種スケジュール 四種混合・ロタ・ヒブ・肺炎球菌・BCG

2012年11月07日 | 予防接種
乳児期に接種すべきワクチンの種類が大幅に増えてスケジュールの組み方が大変難しくなっています。5種類12~13回のワクチンを生後6カ月までに接種できるスケジュールの例を紹介しています。

生後6カ月までの予防接種スケジュール 2012年11月1日版 くば小児科クリニック

当院では同時接種を行っていますが、次のような方針で接種しています。
1)注射は同時に2種類までとする。組み合わせは「ヒブと肺炎球菌」「三種混合と不活化ポリオ」のパターンを原則としていますが、進み方によってはその他の組み合わせも可能です。
2)BCGと他の注射は同時に接種しない。(医学的にダメなわけではありませんが)
3)ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック:経口)については、他の4種類のいずれとも同時接種可能。ロタは原則として他と同時接種で進めることにする。したがって、1)2)の原則と合わせると、ヒブ・肺炎球菌+ロタ、四種混合+ロタ、BCG+ロタのいずれかの組み合わせになる。

例として2つのパターンをお示ししましたが、いずれも生後2ケ月から15週間7回の受診で全ての接種を終えることができます。例1(BCG+ロタを入れる)の方がロタウイルスワクチンを早く終了することができます。

なお、どうしてもご希望の方には全部単独接種も可能ですが、受診回数も多くなり終了までの期間も長くなります。

同時接種については、一つ一つのワクチンのリスクを更に高めることはないということが世界的に共通の認識となっており、日本小児科学会でも同時接種を推奨しております。

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方(PDF)

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