踊る小児科医のblog

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雛人形に託した子どもの健康

2005年03月03日 | こども・小児科
3月3日は桃の節句、ひな祭り。
ひな祭りといっても、雛人形を飾るくらいで特別なことをしない家庭も多いと思いますが(特に子どもが大きくなってしまったら)、「ひな祭り」や「雛人形」をネットで検索してみると、雛人形に子どもの健康や厄よけを託して「流し雛」として身代わりに川に流す行事から由来するものだということがわかります。少し前までは、どうして大切なお雛様を流してしまうのかよくわからなかったのですが、お人形やぬいぐるみは今も昔も子どもの心の安定と健全な発達のために必要なもので、心理療法や心のケアなどでも用いられます。ところで、当地に伝わる「おしらさま」とお雛様は関係があるのではないかと思っていたのですが、調べてみると金田一春彦も「おしらさま」と「おひなさま」の語源は同じと述べていたということがおひなさまと「おしらさま」(花崗岩のつぶやき)に書かれていました。ご存じのように遠野は八戸南部氏が移住した地であり、おひなさまとおしらさまの関係も含めて、今年の夏にでも行って歩きまわり遠野物語と八戸の歴史を学んでみたいと思ってます。

ひな祭りの歴史
☆ひなまつり☆の豆知識
・平安時代、上巳の節句に薬草を摘んで体のけがれを祓い健康・厄除けを願った
・宮中の"紙のきせかえ人形"で遊ぶ「せいな遊び」と融合
・自分の災厄を引き受けてくれたその紙人形を川に流す『流し雛』へと発展
(詳しくは元サイトをお読み下さい)

ひな祭り版リカちゃん人形、都内で公開

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2 コメント

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おひなさまと「おしらさま」 (tantanmen)
2005-03-04 11:57:11
トラックバックいただき有難うございました.かつては子供の死亡率が高く,子供が病気にならず成長するというのは親にとっては本当に嬉しいことだったに違いありません.おひなさまもおしらさまもヒトガタ(人形)に穢れを移し,厄病を払うという信仰から始まったものだと思います.(遠野地方のおしらさまは後世に養蚕が盛んになって付け加わったものだ,と推測しております.)各地に笠守稲荷という神社があるのですが,瘡守稲荷と呼ぶところもあり,痘瘡や麻疹から守ってくれる御利益があると考えられていたそうです.昔も今も人間の考えることは変わらないものですね.
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遠野物語 (くば)
2005-03-07 17:17:05
tantanmenさん、コメントありがとうございます。笠守神社の話は面白いですね。気づきませんでした。おしらさまの馬と娘の話がひな祭りとどう結びつくのかわからなかったのですが、後付けなら理解できますね。遠野物語は座敷わらしとか有名なものしか知らないので、読んで調べて、それから歩いてみたいと思います。
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