熊本熊的日常

日常生活についての雑記

「おかえりなさい」

2014年09月07日 | Weblog

帰国前から「おかえりなさい」というメールがいくつか届いた。フライトやホテルなどを予約したサイトからのものだ。利用に対する所謂クチコミを要請する内容だった。昨年、ロンドンを訪れたときは英国のサイトで宿泊先を予約した。今回も当初はそのサイトでパリのホテルを検索したのだが適当なものが見つからなかったので、日本のサイトで予約した。そこでは出発前に使った蒲田の宿も予約した。その宿泊予約サイトには蒲田、パリそれぞれの宿について以下のようなコメントを投稿した。

蒲田:「羽田を7:35に発つ国際線に乗るために利用しました。JR、京急いずれの蒲田駅からも大きな荷物を持って徒歩10分以内で到達できる立地です。京急蒲田5:19発の羽田行き始発を利用して余裕を持って搭乗できました。」

パリ:「ホテルはXXXのチエーン店なので、部屋の状態であるとか接客に対しては一定水準を超えており、全く不満はありません。利便性についても地下鉄4号線のChateau Rouge駅から徒歩2分程度と抜群。CDG空港からタクシーを利用すると渋滞にはまらなければ30分圏内、2014年9月現在の料率でチップ込みで50ユーロ程度の距離です。しかし、立地は治安に問題のありそうな場所で、6泊しましたが毎晩深夜になると外で罵声のようなものが飛び交い、時にパトカーも登場するようなところです。モンマルトルの丘の中腹に位置するので、東京の「山の手」のイメージで予約したのですが、その自分の判断は誤りでした。尤も、治安云々に頓着しなければ、ホテル内部は快適ですから、パリ市内の他の同系列より割安と言えます。」

どちらのホテルもクチコミ評価としては星3つとさせていただいた。蒲田のホテルには私以外にもクチコミ評価が寄せられており、かなり厳しいコメントをしている人でも星4つだったりする。星3つというのは「普通」と感じたのでそうしたまでのことで、別に大きな不満があるわけではない。宿泊客が快適であると感じるのは当然のことで、その当然が実現した上に特筆すべきことがあれば、その度合いに応じて評価が上下するものだと考えて投稿した。特に蒲田のほうは殆ど寝るためだけに利用したものなので、立地の他に評価のしようがなかったのである。クチコミの星というのは各自好きなように投票しているので、全く参考にはならないのだということが、自分の投稿と他の投稿を比べてよくわかった。

ついでに航空券のほうのサイトだが、こちらも昨年のロンドン行とは別のサイトを利用した。予約をしたのは6月下旬だったが、その時点では行き先はパリでなくともよかった。欧州のどこかで1週間ほど過ごしたいと思っていただけだ。いくつかのサイトで価格を比較したところ、サーチャージ等込みで直行あるいは直行に近い2人分の最安値料金が以下のようであった。括弧内は参考データである。乗り継ぎの便や訪問先で想定される活動などを総合的に勘案し、結果としてパリに落ちついたのである。

パリ: エールフランス・KLM 315,300円
ロンドン: エールフランス・KLM 354,680円(ヴァージン 438,280円)
マンチェスター: エールフランス・KLM 349,600円(英国航空 427,440円)
ベルリン: エールフランス・KLM  331,780円(ルフトハンザ 574,880円)
ミュンヘン: エールフランス・KLM 332,880円 アエロフロート 274,160円(ルフトハンザ 394,020円)
ウィーン: エールフランス・KLM 331,140円
アムステルダム: エールフランス・KLM 301,680円

乗り継ぎ時間を全く考慮しないで、単純に価格だけを比較すればもっと安い便はいくらでもある。例えば、ベトナム航空でハノイ経由パリ往復は1人16,000円+サーチャージ等だし、中近東やロシアの航空会社を利用してもかなり安くなる。時間の制約がなければそういう選択肢もあるのだが、生憎、給与生活者であり、また、加齢による心身の衰えもあるので、無謀な移動は避けることにした。

ところでヴァージンのロンドン=東京便が廃止となるという。仕事でも私的にもよく利用した便なので、今の生活では自分とは無縁なのだが、妙に寂しい思いがする。やはり、日本は衰退が約束されている場所に見えるのだろうか。