毎日の通勤に京王線とJR中央線を利用している。よく日本の鉄道の運行が時刻表に対して正確であると言われるが、どの程度の「正確」なのか疑問に感じている。例えば8月と9月の日々の通勤で遭遇した5分以上の列車遅延は以下の通りだ。時間はいずれも発車時刻での遅延状況である。
8月1日金曜日 JR中央線上り 新宿 12:24発 8分遅延
8月8日金曜日 JR中央線上り 新宿 12:40発 6分遅延 先行する特急の遅延による
8月15日金曜日 JR中央線上り 新宿 12:48発 5分遅延
8月21日木曜日 JR中央線上り 新宿 12:48発 5分遅延
8月26日火曜日 JR中央線下り 東京23:26発が人身事故のため四谷で運転見合わせ(23:35)
9月8日月曜日 JR中央線上り 新宿 12:40発 5分遅延 先行する特急の遅延による
9月13日土曜日 京王線下り 新宿 0:30発 5分延発 遅延しているJRとの接続
9月16日火曜日 JR中央線上り 新宿 12:24発 18分遅延 各停が大久保駅で人身事故、それに続く地震 遅延証明取得
9月20日土曜日 JR中央線下り 東京 0:20発 10分延発 人身事故で遅延中の京浜東北線との接続
9月30日火曜日 JR中央線上り 新宿 12:48発 7分遅延 ドアに荷物挟まる
平日に限定した状況が上記の通りである。9月は1週間休暇を取得しているので、2ヶ月間の営業日は36日だ。36日の利用に対し10日に遅延に遭遇している。5分未満の遅延も含めるとほぼ毎日と言ってよい。これを多いと見るのか少ないと見るのかは人により、また立場によりいろいろだと思う。理由の説明が無かったものもあるが、総じて乗客側の問題で遅延が発生している。このような記録を取ったのは今回が初めてなので、遅延が増えているのか減少しているのか知らないが、少なくとも「ダイヤに対し正確に運行されている」とは言えない状況だ。
以前に、ロンドンの地下鉄の運行案内についてこのブログで触れたが、パリの地下鉄も同様に発車時刻ではなく次発列車の到着までの予想時間を表示している。高密度ダイヤで運行されている鉄道網について、ダイヤに基づいて運行されていることは当然理解できるのだから敢えてそれは表示せず、現況表示方式にしたほうが運行する側も利用する側もストレスが低下するのではないか。知る必要のないこと、知っていたからといってどうしようもないことは、知らないほうが心の平和につながると思う。