なんだか今年は映画の当たり年なんでしょうか?
年初の抱負でご紹介した映画以外に、次々と新作が発表されています。
ハリウッドが元気が無い分、ヨーロッパ勢が頑張っているようです。
まずは27日から既に公開されているポーランド映画「バトル・オブ・サブマリン」。
これは東京では渋谷ヒューマントラストシネマでしか上映しないので、ここへ行くしかありません。
バトル・オブ・サブマリン : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
映画『バトル・オブ・サブマリン』予告 - YouTube
お次は3月3日に公開されるドイツ映画「ナチス爆撃航空団」で、これも東京の上映館は新宿と渋谷だけで、私は新宿へ観に行きます。
映画『KG200 ナチス爆撃航空団』公式サイト (mid-ship.co.jp)
3つ目は往年のGPライダー、バリー・シーンの伝記映画「SHEENE」です。
イギリス・オーストラリアの合作です。
これは公開日がまだ決っていないようです。
– シーン - (sheene.com)
他にも色々出てきそうで楽しみです。
非常に物議を醸しそうなタイトルですが、中身もその通りの映画です。
ヒトラー率いるナチスドイツが、ユダヤ人の「隔離・追放」政策に行き詰まり、「処理」に政策変更する為に行なわれた「ユダヤ人問題の最終的解決」を議題とする会議「ヴァンゼー会議」を議事録に基づいて再現した実話映画です。(議事録が脚本になったような映画です)
映画『ヒトラーのための虐殺会議』オフィシャルサイト (klockworx-v.com)
現代のドイツでよくこの映画が作られた物だという驚きと、ホロコーストがたった90分程の会議で「ユダヤ人抹殺」という本質に誰も異を唱えないままに決まってしまったことに愕然としました。
そもそも「何故、ユダヤ人排斥政策」が実行されたのかという根本的な理由には殆ど触れられていないのが少し残念でしたが、何百万人というユダヤ人を効率よく低コストで最終処理するための方法を軍部と政府の高官15人が集まって、極めて冷静に紳士的に議論している異常さが静かに描かれています。
絶対的な独裁者によって洗脳され価値観や人間性を狂わされてしまった集団の狂気を垣間見た思いです。
今年最初の映画は非常にショッキングな作品でした。
お薦めかどうかと言う次元の作品では無いような気がします。
20日から一部の映画館で公開されます。
これは絶対に観たい映画です。
立川まで観に行きます。
映画『ヒトラーのための虐殺会議』オフィシャルサイト (klockworx-v.com)
2月10日に公開される日本映画です。
所謂、密室映画のようで、ちょっと面白そうです。
これは徒歩圏内のシネコンで上映されるので観に行こうかと思います。
映画『#マンホール』公式サイト (gaga.ne.jp)
3月3日はスピルバーグ監督の自伝的映画が公開されます。
映画『フェイブルマンズ』公式サイト (fabelmans-film.jp)
少し先ですが、6月9日公開のホラー映画。
アイ・ロボットの焼き直しのような気もしますが、一応観てみたい映画です。
映画『M3GAN/ミーガン』公式サイト
6月30日にはいよいよこれが公開されます。
これは中身の良し悪しに関わらず、今まで全部観てきた集大成という意味で必見です。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』 タイトル&公開日が遂に決定! <特報&US版ティザーポスター初公開>|映画|ディズニー公式 (disney.co.jp)
他にも色々出てきそうで楽しみです。
本日公開初日の「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」を家内と一緒に観てきました。
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター|20世紀スタジオ公式 (20thcenturystudios.jp)
ポイントが貯まっていたので家内は無料、私はシニア料金で1200円でした。
3D映画なのですが、3Dだと凄く疲れますし途中で酔いそうになるので、3Dじゃない普通の映像の方で観ました。
1作目ではCG映像の素晴らしさとストーリーの斬新さに感動したのを憶えていますが、2009年上映なので既に13年前になるんですね❗😲。
そのせいで今回の2作目はあまり人気が無いのか、映画館はとても空いていました。
先ず休憩無しの192分という上映時間にご注意下さい。
鑑賞前に必ずトイレを済ませてから観ることをお勧めします。
ストーリーとしては前作の続きという形になっていますので、登場人物(キャラクター)も前作からの引き続きが含まれています。
シガニー・ウィーバーが少し出てきますが、全然老け込んでなくて相変わらずお綺麗なのに驚きました。
前作で撃退された惑星パンドラの資源を狙う資源開発会社RDAが、再びパンドラに襲来し、ナヴィが果敢に戦い、再度撃退するという流れですが、RDA(=地球人、人間)が環境破壊や温暖化といった文明社会の負の面の象徴で、パンドラが本来の自然豊かな地球を、ナヴィが産業革命前の謙虚な地球人を象徴しているように見えました。
相変わらず素晴らしいCGで画面に惹き付けられますし、私にとっては十分に見応えのある映画でしたが、やはり192分は長いです。
特に最後のクライマックスの戦闘シーンは冗長に過ぎる感じがしました。
米国人特有の英雄主義もちょっと鼻につくかも知れません。
パンフレットが1650円とかなりお高いのも驚きました。(普通は800~1000円くらいです)
ジェームズ・キャメロンやアバターが好きな方にはお薦め度★★★★
そうじゃない方には「お好きなように」というところです。
私の大好きなバンドのひとつ、The Bee Geesのドキュメンタリー映画「栄光の軌跡」を観てきました。
映画『ビージーズ 栄光の軌跡』公式サイト (thebeegees-movie.com)
平日だったせいか、流石に彼らを知っている人も減ってきたのか、過小評価されているせいなのか、映画館は170人収容で13人程しかお客がおらず、年代も50~60代が殆どでした。
内容はギブ3兄弟が生まれてから現在までを描いたドキュメンタリーで、ライヴやレコーディング、リハーサル風景やオフタイムのスナップ映像、3兄弟+末弟のアンディのインタビュー、彼らに関係のあった人達のインタビュー映像で構成されています。
ニュートラルな視点で眈々と描かれている印象で好感が持てました。
ネタバラシになるといけないので詳しいことは書けませんが、私が知らなかったことが色々と判って「へぇ~~」の連続でした。
特にエリック・クラプトンとの関係は全然知らなかったので、ちょっと驚きでした。
栄光と挫折を繰り返しながら3兄弟の絆も危うくなりながらも、やはり兄弟愛で最後まで繋がっていたことが良く判ります。
独りだけ生き残った長兄のバリーが最後に「もしも弟達が戻ってくるのなら、成功なんていらない」と呟いたのが凄く印象的でした。
この映画を観て、BeeGeesの楽曲の良さ、ハーモニーの素晴らしさを再認識しました。
益々BeeGeesが好きになりました。
BeeGeesファンにはお薦め度★★★★★です。
来月は「アバター」を観る予定です。
ドイツの映画監督、ウォルフガング・ペーターゼン氏が8月12日に膵臓がんのために81歳という若さで逝去されました。
早過ぎる死を惜しむと共に、心からご冥福をお祈りいたします。🙏
三宅一生氏、森英恵氏のご逝去に続き、惜しい方がまた一人天に召されました。
ウォルフガング・ペーターゼン監督と言えば1981年の作品「Das Boots」(邦題「Uボート」)が何よりも好きで、私のUボート好きを決定的にした作品です。
最初から最後まで何も良いことが無い観ていて本当に疲れる反戦映画ですが、間違いなく潜水艦映画の最高峰だと思います。(この作品ができるまでは「眼下の敵」が最高峰だと思っていました)
ドイツ出身でありながらアメリカに移住し、ハリウッドで数々の作品も残しています。
中でも、「ネバーエンディング・ストーリー」やダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」、ジョージ・クルーニー主演の「パーフェクト・ストーム」、 ブラッド・ピット主演の「トロイ」などは私の好きな作品です。
昨日は「Das Boots」のDVDを観て追悼しました。
子供の頃から恐竜好きだったのが、1995年(私がプラモデルに出戻る前ですよ❗)に衝撃の「ジュラシックパーク」を観て以来、ジュラシックシリーズは全て観てきましたが、今回がいよいよ最後です。
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公式サイト (jurassicworld.jp)
ネタバラシはいけないのでストーリーは書けませんが、出演者も含めてこれまでの「総集編」的な作品です。
特に1作目のジュラシックパークの登場人物、シーンやセリフのパロディ、小道具も其処彼処に登場して、なかなか気が利いています。
そういう意味では1作目をDVDなどで復習してから観ることをお勧めします。
映画の出来映えとしてはイマイチな部分もありますし、冗長で無駄なシーンもあって、147分という上映時間はちょっと長過ぎだと思いますが、「総集編」ということで、まぁ良いでしょう。
恐竜映画大好きという人には「見納め」という意味も込めて、お勧め度★★★★★
そうじゃない人には(純粋に映画としては)お薦め度★★★
それにしても、このジュラシックシリーズの最大の成果は「頭が悪くて鈍重な大きいだけの爬虫類」という旧来の恐竜の概念を完全に払拭し、恐竜のイメージをガラリと変えたことだと思います。
1995年以降、TVや映画に登場する恐竜は全部このシリーズのイメージに置き換わりました。
最新の学説を具現化した功績は大きいと思います。
今年4本目の映画鑑賞でした。
本日公開開始の映画「ELVIS」、朝一番で観てきました。
映画『エルヴィス』オフィシャルサイト (warnerbros.co.jp)
言わずと知れたエルヴィス・プレスリーの少年時代から亡くなるまでを実話に基づいて描いた作品です。
主人公エルヴィスを映画初主演の若手オースティン・バトラーが、マネージャーのトム・パーカー大佐をベテランのトム・ハンクスが演じています。
ネタバレはいけないのでストーリーなどの詳細は書けませんが、数あるミュージシャン伝記映画の中でも間違いなくピカイチの作品です。
ブルーズやロックンロールが好き、エルヴィスが好き、50年代が好きという方だけではなく、純粋に映画がお好きな方にもお薦め度★★★★★です❗❗
私の個人的な感想としては、60~70年代のアメリカンニューシネマを彷彿とさせる造りだと感じました。
エルヴィス以外にも同時代の色々なミュージシャンが登場するのも面白いです。
本題からは外れますが、時代が1940年代~70年代に流れて行くにつれて、登場する車やファッションなどが克明に変わっていくのも見所のひとつです。
マネージャーの回想録(証言?)のような形で進行していくのもちょっと意外でした。
コロナ禍等の影響で公開が延期になっていた「TOPGUN~マーヴェリック」が先週ようやく公開されました。
飛行機好き、映画好きの方の御多分に洩れず、私も観てきました。
映画『トップガン マーヴェリック』公式サイト (topgunmovie.jp)
前作の公開が1986年(私は30歳!)なので、実に36年振りの続編です。
前評判、公開後の評判共に上々だったので、期待に胸膨らませて観ましたが、期待を裏切らない出来映えでした。
ネタバレになるといけませんので内容については差し控えますが、色々な意味できちんと続編になっていますし、フライトジャケットなどの小道具も含めて細かいところまで考えて作られています。
そういう意味では前作を観てから、ご覧になることをお薦めいたします。
勿論、荒唐無稽な部分も多いですが、この映画についてその点をとやかく言うのは意味が無いと思います。
1作目より中身は濃いと思いました。
トム・クルーズと並んで前作からの継続出演のバル・ギルマーの姿(実際に闘病中)が痛々しかったですが、役柄と同じようなことにならない事を祈ります。
殆どが実写というF-18の飛行シーンは大迫力です。
最初と最後に登場するP-51や終盤で鍵となるF-14も泣かせます。
トム・クルーズファン、飛行機好き、アクション物好きの方にはお薦め度★★★★★、文句なしの満点です。
次は、7月29日公開の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」です。
神木隆之介/新垣結衣主演の「ゴーストブック」もちょっと気になりますね。
学校の怪談と鬼太郎とジュマンジとファンタスティックビーストを混ぜたような映画??
封切り当初は観に行く気はなかったんですが、凄く評判が良いので興味半分で観てきました。
映画『シン・ウルトラマン』公式サイト (shin-ultraman.jp)
確かに特撮怪獣映画に間違いありませんが、お子様にはちょっと無理そうです。
実際に観に来ているのも大人ばかりで、それも年配の方が多かったです。
環境破壊、何でも軍用にしようとする人間の愚かしさ・・・などがテーマになっていて、ウルトラマンが神で人類に最後の審判を下す・・・あぁ、これ以上は完全ネタバラシになるので止めておきます。
日本政府のドタバタ振りもシン・ゴジラ同様です。
因みに怪獣が暴れ回るのは最初の10分程で、ウルトラマンと怪獣の格闘シーンも少しだけです。
CGもかなり使われているようですが、やはり着ぐるみ特撮に拘っているのは流石だなぁ!と感心しました。
長澤まさみさんの巨大化シーンも見物です。🤩
途中、B-2による空爆シーンも出てきて、結構リアルです。
お薦め度★★★☆☆
来週は「トップガン/マーヴェリック」を観に行きたいと思います。
7月は「ジュラシックワールド/新たなる支配者」でしょうか。
他にもいくつか面白そうな作品がありそうです。