今まではプラモデルの完成品の撮影は「ダンボールスタジオ」でやっていました。 50cm×40cm×40cm位のダンボール箱(実は引越しの時に使ったもの)の2面を切り取って、内側にカレンダーの裏紙を取り付けただけの簡単なものでした。 現在完成品ギャラリーに掲載している写真は全部これで撮ったものです。
こいつの欠点は「小さいこと」と「奥行きの融通が利かないこと」と折り畳めないために「かさばる」ことでした。 なんか上手い方法はないものかと予てから思案していたのですが、遂に理想に近いものを新造することができました。
きっかけは、妻の買い物のお供でホームセンターへ出かけた時のこと。
インテリアコーナーにあった「ロールスクリーン(窓に付ける布製のブラインド)」なるものを見つけ、巻き上げたり、垂らしたりしていじくっているうちに「ピカッ!」と閃きました!
5秒か10秒のうちに見る見るイメージができ、あっと言う間に頭の中に設計図ができあがりました。
値段を見ると90cm巾で1180円!安い!色も4色もある!(アイボリー、グレー、水色、黄色)
製作決定! なんせホームセンターですから、その場で必要な材料を買い揃え、材料費は全部で2000円少々。
材料は例のロールスクリーン(アイボリー)1個、90×45cmの2mm厚のベニア2枚、18mm角/180cm長のラワン角材3本だけです。 蝶番などの小物は自宅のジャンクパーツの中から調達です。
制作方法は至って簡単。 ベニアと角材で90×45と90×40のパネルを2枚作り、これを蝶番で繋ぎ、90×45のパネルの端っこにロールスクリーンを取り付けるだけです。
製作時間は4時間程度。
これがスクリーンを全部巻き上げた状態。 2枚のパネルが適当な角度で止まるように紐で連結してあります。
これがスクリーンを下ろして撮影する時の状態。
巾90cm、奥行き40cm弱のスタジオの出来上がりです。
艦船モノなど、奥行きが必要な場合には90×45のパネルをもう一枚作り、手前に継ぎ足せばOKです。 スクリーンの長さは充分にあるので問題ありません。 スクリーンの取り外しはワンタッチで簡単にできるので、色違いのスクリーンを買い足せばプラモの色によって背景色を変えることも簡単です。
最後に折り畳んだ状態。
折り畳んだ時の厚さは10cm足らずなので、クローゼットの中のちょっとした隙間に収納できます。 底面にあたるパネルの奥行きが5cmくらい短いのは、折り畳んだ時にロールスクリーンの部分を逃がすためです。
早速撮影してみました。 初モデルはミッキー君です。
うぅ~ん、充分でしょ。 あとは照明のあて方なんかを工夫すればバッチリでしょう。
なんで、こんな簡単なことを何年間も思いつかなかったのか・・・・??