アリイ1/32オーナーズクラブNo.11 ダイハツミゼットが完成しました。
全長9cmの掌サイズです。
このシリーズはNo.22のホンダT360以来、2つ目の製作です。
T360は自動車修理工場のデカールを自作して綺麗に仕上げましたが、今回のミゼットは魚屋さんのデカールが付いていましたし、私の子供の頃の朧げな記憶でも錆だらけ、凹みだらけの使い込まれたポンコツ車のイメージが強いので、そのように仕上げることにしました。
hajimeさんやムライ博士さんのブログでAFVのウェザリング仕上げのテクニックを拝見していて、いつか自分でもやってみたいと思っていたので、それを試すちょうど良い機会でもありました。
色々な事情で中断していたプラモデル製作を本格的に再開するにあたっての肩慣らしにも丁度良いキットでした。
そんな訳で組み立ては完全素組みで、塗装とウェザリング仕上げに集中しました。(ネットで検索すると、このキットに色々とディテールアップされて素晴らしい作品に仕上げられているのを拝見し、一瞬グラッと来ましたが、グッと堪えました。)
<基本塗装>
サフ吹き→シャドウ細吹きはいつもの通りです。
ネットで確認したミゼットのボディカラーに合わせて、緑・白・黄で調合した色を全体に吹き、屋根やフロント(ボンネット)部分を中心に少し白を増やした色でハイライトを入れました。
メッキ部分は黒立上げのアルクラッドクロームです。
デカールはキット付属の物をそのまま使いましたが、古くて粉々になってしまったメーターやフロントのエンブレムは筆塗りで誤魔化しました。
<ウェザリング>
使用した塗料は全てクレオスのウェザリングカラー(油彩)です。
先ず、マルチブラックでモールド部分に墨入れをしました。
チッピングは、これもhajimeさんに教わったスポンジを使う方法で、レッドブラウンで錆色表現しました。
これがやっていて面白くなってしまい、完全にやり過ぎました。
その後、グレイッシュブラウンで軽く全体をウォシングして艶を抑えると同時に埃っぽい感じを出したつもりです。
フィルタリングは、油絵具も持っていないので、同じ油彩のクレオスのウェザリングカラーのグレイッシュブラウン、マルチグレー、グランドブラウン、マルチブラックの4色の瓶底のドロッとした濃い部分を使って、hajimeさんのブログで教わった通り、上の方に明るい色、下の方に暗い色を点付けした後、専用薄め液を含ませた平筆と綿棒で上から下に拭き取りました。
最後にステインブラウンで要所に錆垂れを加えて、タイヤ周りをタミヤウェザリングマスターのマッドで汚しました。
殆どが初めての経験だったので凄く楽しめました。
どんどん表情が変わっていくのが面白かったです。
今回の製作で、少し感じが掴めたような気がするので、油絵具と水性アクリル塗料(ムライ博士さんに教えて頂いたアーミーペインターにする予定)を購入して、次はAFVで試してみようと思います。
皆様、色々と教えて頂いて、本当にありがとうございました。
お陰様で取り敢えず無事に完成しました。
制作期間:1週間、正味製作日数:2日程
チッピングを始め、ウェザリングが使い込まれた雰囲気を醸し出して、素晴らしいですね。チッピングはどうしてもやり過ぎてしまう傾向にあるので、自制心が必要ですよね。でも、いい塩梅だと思います。
今でもたまに見かけますが、往年の名車でしょうね。
一番下の真正面からの画像、ワンちゃんがベロを出したように見えるのは私だけでしょうか? カワイイ!
こんにちは。
㊗️完成おめでとうございます㊗️
ミゼットの軽妙さが伝わってきます。コレクション性がある手のひらサイズですから、いつか他のもお願いします。
Hajime様のフィルタリングの方法等、新たなことにチャレンジされた成果を十分感じさせたいただきました。
塗装の剥離もリアルですね!!
仰る通り正面からの写真はベロを出した犬のようで、カワイイと言って頂けて嬉しいです。
チッピングやウェザリングも褒めて頂けて光栄です。
こういうチッピングは初めてなのでやり始める時はドキドキしました。
この時代は車は動けばよい時代でしたから、今より大らかでした。(事故率は今より遥かに高かったと思いますが・・・)
ポンコツのミゼットがバタバタと走っていたのを思い出します。
今でも見掛けられるというのは羨ましいです。
私は少なくとも50年位は見ていません。
そう言えば近所の公園の中を走っているトラクターがそっくりの音で走っています。
このシリーズでコレクションするなら、やはり昔の軽四輪がいいですね。
スバル360、キャロル、マツダクーペR360、マツダ三輪車K360、ちょっと新しくなってホンダN360やホンダZなんかが揃います。
次はマツダクーペあたりが作ってみたいですね。
色々なテクニックを教えて頂いた皆様のお陰で新しい扉を開けることが出来た感じです。
今回は初挑戦なので、こんなもんで満足ですが、次回はもっと上手く仕上げたいです。
荷台のチッピングも出っ張ったところや車体下部へ重点的にされていてリアル感バッチリだと思います。
タイヤホイールのくたびれ感、すごく決まっています。
かすかに見える錆だれ、フィルタリングによる経年変化も丁度良い塩梅だと思います。
働くクルマのウエザリングはやったことがないので、私も何かの機会があればやってみたくなりました。
次回のAFVのウエザリングもきっとバッチリ決まると思います。
私が子供の頃、魚屋さん、八百屋さん、酒屋さんなどが仕入れや配達にミゼットを使っているのが多かったように思います。
綺麗でピカピカのは観た記憶がありません。
本当はフロントバンパー(メッキの棒みたいなやつ)をひん曲げたり、ウインドウガラスを汚したりもしてみたかったんですが、そこまでのテクが無いので止めておきました。
この車体色の調合は結構苦労したので、「記憶に有るそれとぴったり」と言って頂けて凄く嬉しいです。
色々教えて頂いたお陰様で、初回としては上手く行った方かなと思っていましたが、お褒め頂けたので万々歳です。
昭和30年代当時は舗装されていない道路が多かったので小石の跳ねや泥跳ねで車体の下の方が痛みが激しいだろうし、荷物の積み下ろしなんかで荷台周りの角の部分が痛むだろうな・・・なんて考えながらパタパタやって楽しかったです。
錆垂れは潜水艦の経験が活かせました。
本当は積み荷の魚が欲しいのですが、今の所手に入るあてがありません。
この頃は発泡スチロールじゃなくて木箱だったと思うので、プラ板で作りますかね・・・。
次はAFVで挑戦してみたいです。
これからもご指導宜しくお願い致します。