「日本維新の会」国政進出 「八策の下結集」 理想と打算交錯(産経新聞) - goo ニュース
大阪の地方政党から出発し、国政進出を前に、名称を「日本維新の会」に決定した大阪維新の会。”市長を務めながら、片手間に党首を兼任するのか”と批判も浴びているそうですが、橋下市長の国政進出の真の狙いが明治維新の逆を行くことにあるならば、国政軽視の姿勢も不思議ではありません。
明治維新と”平成維新”を比較しますと、興味深い対比が見られます。前者では、五カ条の御誓文にも見られるように、案外、合議や公論が重視されましたが(天皇は、実際には、”君臨すれども統治せず”…)、後者では、首相公選制と衆議院定数の半減が主張されています。また、前者では、廃藩置県を実施して、近代統一国家の建設に邁進しましたが、後者は、道州制の導入により、地方の自立性を高める方向に向かっています。そして、前者では、官僚制を整備して統治機構の基盤に据えましたが、後者は、官僚組織の弱体化を目指しています。時代状況が違いますので、「維新八策」では、社会保障分野など、こうした比較ができない部分もありますが、国のあり方としての方向性を見る限りでは、橋下市長の主張する”国の根っこを変える”とは、変化のベクトルを、統合から分化へと、明治維新とは真逆の方向に転換することではないかと思うのです。おそらく、その先には、”大阪自治州”成立への野心があるのかもしれません。
同じく”維新”と言う名を名乗りながら、両者の間の真逆性があることに、国民の多くは、気付かずにいるかもしれません。少なくとも、明治維新の再来ではないことは確かなことですので、「日本維新の会」という党名は、どこか、看板を詐称しているようにも思えるのです。
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大阪の地方政党から出発し、国政進出を前に、名称を「日本維新の会」に決定した大阪維新の会。”市長を務めながら、片手間に党首を兼任するのか”と批判も浴びているそうですが、橋下市長の国政進出の真の狙いが明治維新の逆を行くことにあるならば、国政軽視の姿勢も不思議ではありません。
明治維新と”平成維新”を比較しますと、興味深い対比が見られます。前者では、五カ条の御誓文にも見られるように、案外、合議や公論が重視されましたが(天皇は、実際には、”君臨すれども統治せず”…)、後者では、首相公選制と衆議院定数の半減が主張されています。また、前者では、廃藩置県を実施して、近代統一国家の建設に邁進しましたが、後者は、道州制の導入により、地方の自立性を高める方向に向かっています。そして、前者では、官僚制を整備して統治機構の基盤に据えましたが、後者は、官僚組織の弱体化を目指しています。時代状況が違いますので、「維新八策」では、社会保障分野など、こうした比較ができない部分もありますが、国のあり方としての方向性を見る限りでは、橋下市長の主張する”国の根っこを変える”とは、変化のベクトルを、統合から分化へと、明治維新とは真逆の方向に転換することではないかと思うのです。おそらく、その先には、”大阪自治州”成立への野心があるのかもしれません。
同じく”維新”と言う名を名乗りながら、両者の間の真逆性があることに、国民の多くは、気付かずにいるかもしれません。少なくとも、明治維新の再来ではないことは確かなことですので、「日本維新の会」という党名は、どこか、看板を詐称しているようにも思えるのです。
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