万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

河野談話崩壊-問われるべきは韓国の責任

2013年10月16日 15時24分14秒 | 国際政治
 日本国政府が、公式に”慰安婦”の募集に日本軍の強制があったことを認めた河野談話。日本国に汚名を着せ、韓国側の謝罪と賠償要求の根拠となってきたこの談話も、遂に、崩壊する日を迎えたようです。

 本日の産経新聞の記事によりますと、入手した聞き取り調査報告書を検証した結果、”元慰安婦”の立場を慮って非公開されてきた16人の慰安婦証言のほとんどが、信憑性に乏しいことが判明したそうです。内外を隈なく探しても立証する史料が見当たらず、”元慰安婦”の証言こそが、河野談話の唯一の証拠とされてきたのですから、この証言が崩れたことは、河野談話そのものの崩壊を意味します。ところで、河野氏は、報告書の証言に関して、”被害者でなければ説明できない証言がある”として、慰安婦証言の信憑性を認めたそうです。しかしながら、被害者しか説明ができない証言とは、証拠力がアップするどころか、図らずも、第三者による裏付けが一切ないことを認めたことになると思うのです。通常、こうした表現は、物証や犯行の手口といった犯罪の形跡と犯人の陳述が一致する場合に、”犯人しか知り得ない事実”として、証拠固めに用いられます。慰安婦の強制連行は、事件そのものの存在さえ確認できず、しかも、この件に関しては、第三者の立場からの目撃証言さえ皆無なのですから、”被害者しか説明できない証言”とは、証言の信憑性とは無関係であり、むしろそれを、著しく損ねているのです。

 今回の報告書の分析の結果、慰安婦達の証言は矛盾だらけであり、どれも、日本軍が組織的に朝鮮の女性を20万人強制連行したとする韓国側の主張を立証するものではありません。その一方で、かつて朝鮮半島の統治に携わった朝鮮総督府の元官吏の方は、慰安婦の強制連行は、当時の行政組織の指揮・命令系統に鑑みても、絶対にあり得ないと証言しています(何故か、日本側の証言は完全に無視されている…)。嘘は、必ず後で剥がれるものなのですから、韓国政府こそ、日本国に対して仕掛けた”慰安婦捏造事件”の責任を、厳しく問われる立場にあると思うのです。

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コメント (4)
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