万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

バトミントン日韓戦不正疑惑-今後は韓国に逆風が吹く

2014年09月23日 14時16分07秒 | アジア
バドミントン日韓戦で疑惑の向かい風…4強逃す(読売新聞) - goo ニュース
 韓国の仁川で開催されているアジア大会。昨日、バトミントンの日韓戦で、疑惑の向かい風が吹いたとして、ネット上では韓国批判の声が上がっていました。

 バトミントンは、極めて軽いシャトルを使用するため、通常、試合会場では無風状態となるよう細心の注意が払われている競技です。疑惑の向かい風とは、この常識から著しく逸脱しており、日本選手がプレーする側のコートにだけ(世界ランキング第3位の選手とのこと)、不可解な強い向かい風が吹いたというものです(コート・チェンジしても、日本選手側に向かい風が吹く…)。原因は、手動による空調操作なそうですが、韓国側は、先だって発生した停電への対処のために、操作を手動にせざるを得なかったと説明しています。風向きを人がコントロールしているのですから、”不正操作”を行った可能性は濃厚です。大会運営の杜撰さを含めて、日本国側は、スポーツマンシップに悖る韓国側の行為に抗議し、然るべき組織に訴えるべきなのですが、驚くべきは、この事件を報じたNHKの態度です。早稲田大学のスポーツ倫理学の専門家にインタヴューを行い、”この事件に関して日本国側は”目くじらを立てず”に、”成熟した大人の態度を示すべき”とする発言を報じたからです。不正に見て見ぬふりをし、スポーツマン・シップの否定を黙認し、被害者は泣き寝入りせよ、というのでは、スポーツ倫理の逆としか言いようがありません。これでは、”成熟した大人”どころか、善悪の判断もできず、不正行為に毅然とした対応もできない”未熟な大人”の対応と言うものです(日本国を含む4カ国が、大会の組織委員会に抗議文を提出するらしい…)。

 韓国という国は、勝つためには手段を選ばないと指摘されてきましたが、こうした行為を放置すれば、平昌オリンピックにおいても主催国による不正行為が横行することでしょう。昨日の試合では、日本選手に向い風が吹きましたが、今後は、スポーツマン・シップを理解していない韓国に対して厳しい逆風が吹くのではないかと思うのです。

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コメント (10)
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